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ギルド説明

 「それでは冒険者の説明を行いますが、よろしいでしょうか?冒険者ギルドでは登録に必要なお金はありません。冒険者は基本的には魔物の駆除及び森の中で植物の採取をして生計を立てております。ギルドランクはGから始まりSまであります。G,F,E,D,C,B,A,Sと階級が上がっていきます。Gランクは登録し立てで、クエストを2件達成するとFになります。Dまでは初級~中級、C,Bが中~上級、A,Sは上~超級となります。登録後はクエストボードでGで出来る依頼を探してください。もしくは魔物の討伐でも可です。魔物の討伐証明はそれぞれ魔物毎に違いますので、資料室にて確認をお願いします。初級の魔物でしたら、ゴブリン5匹の討伐証明で1件となります。討伐証明は右耳になります。」

 

 ギルドの説明を聞き、討伐証明にゴブリンの耳が必要と言っていたので、街に着くまでに倒したゴブリンの耳を出すことにした。

 

 「拝見します。ゴブリンの耳ですね。数は・・・20ありました。おひとり様5個で1クエスト達成になりますので、10個で2クエスト完了となります。」

 

 ゴブリン討伐褒賞で1体当たり銅貨2枚、20体で大銅貨4枚を貰う。

 

 「それからこちらがギルドカードになります。発行されたカードの書き換えを行いましたので、ご確認ください。」

 

 カードには名前ランクが表示されている。最初はGランクだったが、今はFランクになっている。カードの色も少し変わったようだ。

 

 

 このカードはランクが上がるにつれて色が変わっていきます。最初は白ですが、ランクが上がるにつれだんだんと濃くなってきます。最高ランクのSになるとカードは黒になります。こちらのカードは再発行は費用が発生しますので無くさないようご注意ください。」

 

 ギルドカードを受け取り、他に何か出来るクエストがあるか、クエストボードの確認を行う。常設依頼は魔物討伐と薬草採取か。魔物の部位を指定しているクエストもあるな。どの魔物がどの部位が必要かなどを調べる必要があるな。資料室で確認してみるか。

 

 

 資料室でこの周辺に出る魔物とその討伐部位、買い取り出来る部分などを確認した。また薬草などの採取品についても調べる事が出来た。今日はもう街からは出ないで宿で食事にするか。

 

 「ただいま。」

 

 「おかえりなさい。冒険者に登録できましたか?」

 

 「ああ、問題なく登録できたよ。この街に来る途中でやっつけた魔物の討伐部位を持っていたから今はFランクだ。」

 

 「わあ、早いですね。これでしたらすぐにランクも上がりますね。」

 

 「そうなると良いけどね。Gランクは一番下だから今は簡単なんじゃないのかな?これから食事をとりたいんだけど、大丈夫かな?」

 

 「食事ですね。今でしたらあまり混んでいませんので、すぐに提供できます。どうぞお好きな席でお待ちください。」

 

 席に着き、食事は何があるのか確認する。メニューには定食、ステーキ、ナッツ、エール、ビールとなっている。あまり食事に幅がないのかな?

 

 「この定食ってどんな感じかな?」

 

 「はい、定食はスープと肉の煮込み、パンになります。」

 

 「じゃあそれを二つと、俺はエール飲んでみようかな。悠里もエールでいいか?」

 

 「そうね、私もエールを試してみようかしら?」

 

 「かしこまりました。定食二つにエールですね。」

 

 ビールに似ていると良いんだけど、エールは飲んだことないから楽しみだ。

 

 「お待たせしました。エールと定食になります。」

 

 テーブルに置かれた食事を見てみる。何かの肉の煮込みと色のついていない少し何かが浮いたスープ、エールは炭酸のないビールのようだ。

 

 「悠里、まずは乾杯するか。乾杯!」

 

 「かんぱ~い。異世界ビール楽しみね。」

 

 飲んでみると、炭酸の抜けたぬるく酸っぱいビールのような感じがした。現代のビールに飲みなれているとこれはきつかった。アルコールもそんなに高くなさそうで、何よりぬるいのが頂けない。

 気を取り直して肉の煮込みを食べてみる。まずくはないが、塩味が主であまり香辛料が入っていないようだ。スープも味気ない塩にちょっと野菜の味が出ているくらいの薄味だ。パンは硬くてそのままでは食べれない。周りを見てみるとスープに浸して食べるようだ。

 

 「京さん、これって、私たち現代人にとっては結構きついわね・・・」

 

 「そうだな。残しちゃうのも作った人に悪いから今回はこのまま食べるしかないけど、何かしらの対策は必要だな。悠里、魔法でこのエールを冷やすこととかは出来ないかな?」

 

 「エールを冷やすくらいなら簡単にできそうね。・・・うん、こんな感じかしら?」

 

 悠里がエールの器に触れ、少しすると器が結露してきた。飲んでみると常温で飲むよりは飲める感じになったな。まあ今日は無理して食べて、この先どうするかを部屋で相談しよう。

 

 こうして俺たちは異世界での食の洗礼を受けたのだった・・・

 

 

 

 

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