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君との日常の中に。  作者: halca
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まだ答えを決めきれなかった頃。私は好きがわからなくなっていた。LINEで送られてくる「すき」「愛してる」に対して同じ思いで返せない自分がいることに気づき始めていたんだ。「うん…ありがとう」冷たすぎるその声はあなたにどう届いてましたか?ここは温かい場所ですか?ぎこちなさと遠慮と我慢。守らなきゃ行けない未来。「もっと甘えてよ」「もっと頼ってよ」って。その『もっと』が私のプレッシャーだったってことあなたは気づいていましたか。

そんな時私は君の声が聞きたくなる。君に助けを求めたくなる。笑顔になりたい時君と話したくなる。キラキラの笑顔と優しい目。友だち以上の安心感。ずっとここにいたいと思える温かさ。

そしてあの夜。私は蓋をしていた君への想いに素直になってしまった。守り抜かなきゃ行けないと思っていた人を差し置いて。この夜だけ、素直でいたい。許されないことをしていると分かっていながらも、私は君に伝えたかった。

「…私ずっと前から君が、好きだった」

びっくりした君の声。ちゃんとストップをかけなければいけないと意識して、それでも前に進みたくて。あなたとの間にもうこの感情はないのだと確信しながらも。ひしひしと好きな人に好きだと言える温かさを感じていた。

ここが本当の居場所なんだとさえ勝手ながらに思ってしまった。罪悪感は全くない。私は罪を犯してますか?

でも、この夜だけ。君を好きで居させて…

けれどやっぱり、1度開けてしまったこの想いはその一夜に留めておくことはできなかったんだ。

本末転倒?いや、それは違う。これで良かった。

ずっとどこかのタイミングで私たちはいつ始まってもおかしくなかった。それがただ今だったと言うだけで。

君が言う好きが愛おしくてたまらなかった。私の欲しい言葉ばかりをくれる君に溺れるしか無かった。いや、自分で溺れていったんだ。ここに甘えたいとここを頼りにしたいと。

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