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tears

作者: 雫

悲しかったあの想い

あなたはどこへ持っていったの?

小さな胸の中にむりやり押し込もうとした?

それとも、消そうとした?

だけど…難しいんだよね

苦しいんだよね

簡単にそういうことができたら

大変なんかじゃ、ないよね


目を閉じても…それでもどこか不安感じて

また開けてしまうから

あなたはもう一度見てしまうんだよね

あってほしくないという願いとは反対の

残酷そして儚い現実を。



あなたの頑張った姿を

「全て」見たわけじゃないけど…

でも辛かったんでしょう



太陽がキラキラ光っていて

鳥が飛んでいて

風に髪をなびかせるのも

きっと素敵だよ

いま暗い心に少し光が射すこと…

心から、願いたいの。


わがまま、かもしれないけれど

だけど願うの

心から

(私自身は小さいけれど)


―曇っている日も空を見てみよう―

大きな雲の轟きが

きっと目と耳でわかるんだ


風も不思議と意地っ張り。

木々は気のせいか

おーいって手を振っているよう

自分からも両手を振って返してみない?

少し…笑みが戻るかも

心が張りつめていた糸が綻ぶと…いいな

(願いは大きくありたいの)


―雨の日は地面を見ていよう―

空の涙の先を辿るように

あなたの涙もきっとそこへ注いでゆくことでしょう


花もいいけれど

葉っぱに空の優しさが降りていくのもいいんだ

傘を持っているなら

ひとりでなく花と二人、

雨宿り。

土が湿っているのを見るのは

また心の安らぎ

撫でてあげたら、土が喜んだりして。


―夜だったのならドコデモイイトオモウ―

あなたが見たいところ

町の灯りを 空を 地面を

昼間見たくても

開けて見ることのできなかった世界を

目を大きく開けて見てみるといいよ


夜に景色を見たなら

もしあなたが涙を零していても

暗闇に消えていくから


あなたがあなた自身以外の何かを

心配したり戸惑ったりしなくていいんだ

見たくないことは

少しの間隠してくれるよ


輝く空に向いてでも

空を覆う雲へでも

静かな地面へでも

あかりが灯る暗闇にでも

どこか、で泣くのがいいんだ。きっと。


前を向くのは少し先延ばししても悪いんじゃない、ないよ。


多くの人たちは

泣かないでというかもしれないけれど

私はそうは言わないよ

たくさん泣いて…流しちゃおうっか

あなたが苦しんできた、ということ。

ずっとあなたを信じていたから

そして…見ていたから

(あなたはここまでよく踏ん張ったんだね)


私はそんな、暗闇と光を持つ

大きな人になりたいけれど

今はそうではないから

こうしてつぶやいてみるんだ


こんなに何もない自分も

少しは近づいていくのかな?

(私もそうなりたい)

(そして願いを持ち続けたい)

2008年9月に作り上げた作品。

高校の文化祭のときに発表した作品です。

どこかに保存しておきたくて今回記載。

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