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11 独白、悲痛な響き

 ずっと、焦がれていた。


 辛くて挫けそうなことばかりだった私の人生に、光が差したように思えた。それが、初めて出会ったあのとき。


 いつも来ていた、年上で怖そうな男の人たちとは全然違う。彼は優しくて、気遣いもできて、とても素敵な人だった。少なくとも、私の目にはそう映った。


 今までずっと、憧れていた。


 その幻にも等しい夢が、願望が、思いがけないかたちで実現されようとしている。


 私の身体は歓喜に打ち震え、心臓の鼓動が速まるのが分かった。頬に朱が差したかもしれない。彼に気づかれないといいのだけれど。


 あまりにも愛おしくて、私は内側から溢れんばかりの衝動を抑えるのに必死だった。



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