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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十四節 ルベリオン王国の攻略

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第10話 マレビト達

※1700万PV達成



第七位階上位

 



 遥か高みからマレビトの動きを観察する。



 僕の目視と黒霧の監視により得られた情報を纏めるに、新しいマレビト達の歓待は順調である。



 先ずは最初のマレビト達から整理しよう。



 僕等を含むマレビト第一号の動きは……極めて複雑だ。


 新規が追いついて来る前に鍛錬島の迷宮を踏破しようとする勢力。

 同様の理由でリスティアの二層を探索する勢力。

 我関せずで周辺の森や街の中を探索している勢力。


 これらが一号の三大勢力である。



 更に分析すると、鍛錬島を攻略する勢力の一番大きいチームは、コウキ君率いる迷宮征服軍《仮称》だ。

 彼等は現在洞窟の迷宮を人海戦術により攻略中で、まもなく踏破されるだろう。


 他は、属性迷宮を攻略していたり、環境迷宮を攻略している。


 また、各迷宮のシステムに変更があった様で、属性迷宮なら中ボス達から、環境迷宮は色付き魔物達からピンポン球サイズの石がドロップする様になり、それを使って扉が開く仕様になった。


 これにより横取りを防止し、無駄な戦闘を避ける事が出来る様になった。



 リスティアの二層を探索する勢力は、鍛錬島を探索する勢力と比べると大分少ない。


 迷宮征服軍が鍛錬島に行ってしまったからだろう。

 今リスティアを探索しているのは、迷宮征服軍を出し抜きたい者達が大半であり、既に数名が経験値粉をプレゼントしてくれた。



 我関せずなその他勢力は、カイト氏が開拓した海に行く者や、未だプレイヤー達にとっては未知の元霧の森を探索する者、北で獣に蹴散らされる者、或いは生産系スキル持ちが木材や石材、魔物素材を弄っていたりと様々である。


 見てる感じだと、生産系スキルは知識不足な上、それから生じる道行の不明から地道な努力を厭う傾向にあり、生産職は殆ど発展していない。

 唯一資材が簡単に集まり加工も比較的容易い木工系だけが少し進んでおり、ゴミみたいなと言うとアレだがそんな感じの木剣や盾の様な物が出来ている。


 まぁ、それら向けのセミナーも浮遊都市やインヴェルノでやっているので、情報が伝わり次第生産職達も発展して行くだろう。



 続いて第二号、新規のマレビト達。


 此方は、地上のインヴェルノと各浮遊都市等で初動やその後の動きが少々異なる。


 先ずは浮遊都市から。


 その多くは街の外に出て、そこそこにポップさせている雑魚と初期装備で激闘を繰り広げている。

 主な出現魔物は、犬、兎、スライムと、王都周辺に出る物と同じラインナップにしてある。


 街周辺の草原から別のエリアに入ると、それぞれの都市の属性色が出てくる様になっているが、それまではもう少し時間が掛かるだろう。


 街中に残っている者は、全く新しい世界を堪能している者や、クエストを探している者等様々。

 開始から半刻程経った現時点で、既に幾つかの小さいクエストがクリアされたり、街中に隠してある小さな迷宮が発見されたりしている。


 中にはもうクランの入り方を発見して我がクランに参加している者達もおり、傭兵が雇える事や各種セミナーを受講出来る情報が出回り始めている。

 一応クランに入らなくても依頼は受けられる様になっていて、クランに入る様積極的に勧めてはいない筈だが……ログインボーナス等の旨みもあるし、思っていたより早くクランメンバーが増えそうである。



 一方インヴェルノは、外に出れば直ぐに僕の管轄外である野生の世界なので、小さな森から発生する若干他よりレベル高めの野犬に襲われ、既に数百名が死に戻りしている。


 そして野犬がレベルアップして進化している。


 こ れ は ヤ バ イ 。


 数十匹の群れがどんどんレベルをあげ、既に平均レベルは25。群のリーダーは34に到達。

 凄まじい速さでの成長を実感しているのか、積極的にマレビトを襲い始めており、このまま放置するとエルフや妖精達に被害が及び兼ねない。


 まぁ、あそこにはリェニとルェルァとエルミェージュとエイジュがいるので、全く心配は無いが。


 ともあれ、この状況は……ネロの再来と言えるだろう。


 ネロは、野犬時代は南の森に入ってきた少し強いマレビト達を慎重に奇襲と統率を駆使して殺しまくり、そこそこの時間を掛けて成長したが……現在インヴェルノには1万8千の弱いマレビトがおり、出てくる彼等を虐殺可能、その為に小一時間で此処まで成長したのだろう。



 差し当たって、街を警備しているスライム達を出動させた。


 彼等は、外壁の外側をうろうろ警備している子達に限っては何度かマレビトに襲われているが、レベル差と実力差でそれらをやんわりと押し返し、味方勢力である事を印象付けてある。

 町内を警備していたスライム達が、列をなして犬達のいる方へ進行する様は……一種異様である。


 彼等はクランインベントリ内に自分の傭兵カードを持っており、高額だが傭兵として雇う事が出来るので、ちょうど良いデモンストレーションだったかな?


 野犬に襲われて死に戻りしまくると言うハプニングもあってか、多くのマレビトは都市内に目を向け始めた様で、浮遊都市同様に幾らかの隠し迷宮やクエストが見つかっている。



 最後に、現地の皆さん。


 突如として現れた浮遊都市に混乱し、あちこちで蜂の巣を突いた様な大騒ぎが起きている。


 まぁその騒ぎも、首都防衛の一翼を担うゴーレム達がいつも通りなのを見て、兵士住民問わず鎮静化して行っているが。



 より詳しく覗き込もうとした所で、ちょうど良く僕の直ぐそばで空間が揺らいだ。



 これは爺様だね。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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