第9話 支援者には報酬を
第七位階上位
新規プレイヤー達の動向を観察しつつ、限定クエスト、マレビト招聘の報酬を確認する。
報酬は、ポイント制だった。
一人1ポイントで合計90,000P。エクストラ評価には『完全収容』『天空都市』『万全体制』がある。
入手した物は、『マレビトの宝珠』3万P。
『金の召集令状×10』『銀の召集令状×40』『銅の召集令状×70』『英雄の証×50』『英雄の器×20』『生命の強制召喚状×30』『勇士の推薦状×30』が入った『熟練領主応援パックDX』3万P。
『領域の御旗×100』『領主の御旗×10』『団員の指輪×30』『結界大結晶』『魔力貯蓄結晶』『魔力吸収結晶』の、『守護王パック』1万P。
『空白の分霊珠』『写身の姿見』『名無しの名札』『幸運の石』『犠牲の人型』『金銀と普通の犠牲の羊』の『お試しフルパック』1万P。
『大海の循環』7,000P。
『マレビト招聘記念トロフィー』1,000P。
スキル『オークション』500P。
『進化の奇跡《大》』1,000P。
『進化の奇跡《中》×4』400P。
『進化の奇跡《小》×9』90P。
ポーション等のお得な詰め合わせ『マレビト招聘記念パック』10P。
エクストラ評価で、3億MC。『理法大典』。『転移門×10』。
マレビトの宝珠は、特殊な加護が掛けられた代物だ。
その特殊な加護とは……マレビトの加護。
これを魂に埋め込む事で、メニューが使える様になるのだ。
これにより、プレイヤー限定のクエストをクリア出来る様になる。
取り敢えず黒霧の本体に埋め込んでおこう。
パック2つは良いとして、お試しパックの確認。
写身の姿見は、大きな鏡だ。
錬金術の様に複雑な構造でどうなっているのか良く分からないが、ざっと見た感じ、鏡の先で新たな器を作り、鏡に入って魂を移し替え、神力の保護を再度付け直し、古い器を鏡の先にリリースする。
……そして最後に鏡が砕け散る仕様だ。
鏡の中のかつての姿が砕け散る仕様は……すごーく嫌な感じ。
多分、再設定をあまりして欲しく無い理由があるのだろう。神力を無駄に消耗するとか。
名無しの名札は、鏡同様複雑な構造を持つ小さな紙切れだ。
名前を入力する事で、神力に保護されている名前を変更出来る。
体と違って付け直しや付け足しは案外容易い様である。
幸運の石は……使ってみない事にはどの様な作用が起きるのか分からないが……神力によりマーカーの様な物を付けるだけっぽい?
経験値の取得方法には、死亡時のエネルギー拡散が関わっている。
通常であれば、生物は死亡時に魂のエネルギーを幾らか拡散させ、死に至る原因に宿る固有因子等を辿る事で、近くにいる者と殺した者が多少の経験値的エネルギーを取得出来る。
神の加護を持つマレビトが敵を殺害した場合、魂からエネルギーを絞り取る為、通常と比べて非常に多くの経験値を取得出来る。
魔覚による検証の結果、殺害時とうーたんアメでは、獲得出来るエネルギー量におよそ3〜4倍程の差が存在する事が分かっている。
加護を持つ者の敵殺害時のエネルギーの推移は、およそ4分の1が敵の魂の中に残り、残りが討伐者の魂に取り込まれる。
だが、実際の成長値は取り込まれた量の3分の1程で、3分の1が周辺広範囲に拡散。残りが……おそらく加護を通じて加護を与えた者の元に送られている。
クエストクリアで得られる報酬経験値は、それで一部賄われているのだと思われる。
幸運の石は、おそらくその回収分のエネルギーを回収しないか、もしくは報酬として支払われるかだろう。
通常の迷宮ならいざ知らず、神の保護下にある環境迷宮から魂を回収するのは躊躇われるので、ゲームから帰って来てからはうーたん飴の生産量が少ない。
僕のレベルアップを考えるなら、まぁまぁ使う価値はある。
犠牲の人型は、こちらも幸運の石と同じでマーカーを付けるだけだ。
死亡時に自動で消費され、デスペナルティーを防止する。
犠牲の羊は、効果が変更された様で、各羊を1日一回しか使えない仕様になっていた。
大海の循環は、太古の鼓動や蠱毒の息吹、三頭竜の命石、無色の誕霊石と同じで、青色の液体を生成する物体。
進化の奇跡は、単体で大きなエネルギーを持つ結晶体で、オーブの足元に及ぶ程度の補助効果があり、進化を促すアイテムの様だ。
調和、親和、融和の宝石と同様に、周囲の生物に影響を及ぼす力が僅かにあり、極僅かながらも進化を促す事が出来る。
意志のトレース。目標の設定。エネルギーの集約。不足分の補給。
行なっている事自体はどれも単純なので、模倣はそんなに難しく無い。
補給に使用するエネルギーが進化の神性を宿しており、進化の概念属性魔力を持っているので、取り敢えず進化属性の魔力を模倣し補給してみる。
全ての進化結晶を纏め上げた結果、現時点では手のひらサイズしか量が無いが、やがてはクリカの大結晶ぐらいは大きくしたい。
一方、エクストラ評価の報酬は、どちらも非常に強力なアイテムだ。
転移門は、例によって地脈に接続され、膨大なエネルギーを引き上げる事が出来る施設。
基本機能として地脈に接続する必要がある為、浮遊都市に設置しても距離の壁が邪魔をしてしまい、門を起動するのに通常の何倍ものエネルギーを消費する事になってしまうが、そこは工夫次第だ。
自前の転送術式で大地と転移門を繋ぎ、地脈の膨大なエネルギーを引き上げられる様にする事も可能である。
理法大典は……自分の保有領地内でプレイヤー用の独自の法を敷く事が出来るアイテムだった。
勿論、無茶な法を作る事は出来ないし、神の定めた基本ルールを覆す事も出来ないが、それでも出来る事は多い。
一切の消耗が無いので、適当に調べたり弄ってみた結果、犯罪者カラーであるレッドやオレンジ、基本のグリーンの他に、警告のイエローと善良のブルー、それ以外のカテゴリーであるホワイトとブラックが追加されている事が分かった。
因みに僕はブルーとホワイトとブラックの三色らしい。
なんでも、ブラックがダンジョンマスター、ホワイトがクエストオーダーを持っているが故のカラーで、両方とも殺人や略奪の免罪符として作用する様だ。
ブラックとホワイトは鑑定で表示されない様なので、取り敢えず良しとしておく。
差し当たって、スタッフオンリーのエリア等に侵入した対象をイエローにする法と、警告を無視して進んだ場合オレンジになる法を敷いておいた。
それ以外は殆ど神の理でしっかり管理されているので……後唯一の懸念は……鉱山街や港街に住み着いている猫や犬が、誰の所有物でも無いただの野良魔物判定なので、虐殺されないかだけが心配である。
場合によっては領域の御旗を使ってルベリオン王国を侵略する必要があるだろう。




