閑話 誰かさんの頭の中
竜種。
一位、ディルヴァ。
二位、ドラミール。
三位、ニュイゼ。
3体とも戦闘力高し。ただし知能が低いので利用は容易い。
個体名、ディルヴァ。
彼の大逆、邪神竜の同種族。
果てしない生命力と魔力を持ち、無数の軍団を従え数多の魔法を使い熟す。
膨大な魔力と万能な魔術知識を持ち、同胞にはとことんまで甘く厳しい、故に利用は容易い。
個体名、ドラミール。
銀色の竜。羨ましい。戦闘狂。
常識人に見え、本人もそのつもりだが、騙されてはいけない。
暴力の権化と言うべき存在であり、単純な肉体性能では同胞の中でも最上級。
個体名、ニュイゼ。
主人を愛し、蛙に恋した蛇。蛙を引き合いに出せば扱い易し。
戦闘力は、技術に劣る部分も見られるが、肉体性能、操魔力、共に高い水準であり、また眷属生成能力に優れる。
獣種。
一位、ウルル。
二位、ネロ。
三位、ミュリア・リーズベルト。
3体とも戦闘力高し。一位は利用禁止。二位は御し易い。三位は知恵は回るが扱い易い。
個体名、ウルル。
偉大なるウルル様。いずれ私もウルル様の様に銀色になる。
個体名、ネロ。
三つ首の巨大な魔犬。戦闘力は高いが反骨心は無く、上位者の言う事は良く聞く。元来凶暴な種族とされるらしいが、強い理性を持ち、凶暴性を飼い慣らしている様だ。
吐き出される魔炎は強力な呪いを孕み、消化には相応の消耗を伴う。
個体名、ミュリア・リーズベルト。
主に同性を性の対象とし、神様を狙う不忠者。ただし扱いは容易い。
聖職者としての才能は異常の一言。熾天使にも迫る法力の使い手。おそらく異常な精神構造による物と考えられる。
その点で言えば私と同じ様な性質であると言えるだろう。
悪魔。
一位、アトラ。
二位、ツァールム。
三位、ルカナント・グラシア。
番外、ペルセポネ。
一位は利用に細心の注意が必要。二位は扱い易い。三位は特に接触不要。
番外は現時点で戦闘力不明。神様が手ずから作った為要観察。
個体名、アトラ。
高い知能を持ち、積極的に戦闘力を高め、虎視眈々と私やエヴァの隙を窺っている。
利用時は裏をかかれる事を想定し、二重三重の保険を掛ける事。
個体名、ツァールム。
女性を性の対象とする淫魔。非常に高い知能と優れた操魔力を持ち、近接戦闘においても隙が無い。
反面女性、とりわけ姉であるツァーリムを使えば容易く利用可能。
個体名、ルカナント・グラシア。
高い知能を持ち、研究を得意とする珍しい悪魔。一見プライドが高い様に見えて、自分より優秀であると認めた相手から酷く虐められる事で快楽を得る特殊性癖の持ち主。
悪魔としては比較的優秀な部類ではあるが、ツァールムを利用する方が容易い為利用価値は低い。
精霊。
一位、白雪。
二位、ルメール。
三位、桃花。
内、精霊帝を除く。全員利用は容易い。
個体名、白雪。
神様に名を賜り神様にひっつく不忠者。
知能は低めなので扱いは容易い。
氷を扱わせれば比類ない実力を発揮する。
個体名、ルメール。
酒精を愛する大樹の精霊。酒を積めば大体の事は手助けしてくれる。
一見大人の女性と言った風貌だが、その実何処か子供の様な言動も見られる。
個体名、桃花。
頭の中にお花畑を作っている花精霊。扱い易い不忠者。
刀と言う武器を使った戦術では中々に強い力を持つが、大した力では無い。
ただし、神様が言うには勝利の神格を持つとの事なので、油断できる相手では無い。
人型。
一位、メロット。
二位、エヴァ・ハルモニア。
三位、サンディア。
全員利用困難。二位は共謀可能。一位、三位共に非常に高い知能を有する為利用には細心の注意が必要。
個体名、メロット。
惰眠を貪る一見すると怠け者。ただし、知能、操魔力、近接戦闘力において凄まじい技量を誇る随一の武人。
睡眠の邪魔をすれば仲間にも平気で殺意を向ける狂人でもある。
個体名、エヴァ・ハルモニア。
肉と鋼の体を持つ特異な亜人。単一で複数の国を滅ぼせる武力を持つ。戦闘では強襲から防衛戦まで自在であり、単独で兵器の補給が可能。
思考型は通常の生物と異なる為、明確に利益を提示しての取り引きが不可欠。
個体名、サンディア。
サンディア様。ウルル様と比較すると神様の影響は少ないが、羨ましい。
子供の様な言動をしているが、優れた知能と頭一つ抜きん出た操魔力を持ち、その実力を見て分かる程にメキメキとあげている。
軍勢型。
一位、パフィニョン。
二位、イェガ。
三位、クリカ。
一位は利用禁止。危険度高し。二位、三位は戦力の借り受けが可能。
群体名、パフィニョン。
キノコ型の魔物の軍勢であり、その総合戦闘力は大陸を滅ぼして余りある。
若干知能に劣り扱い易いが、常識に欠ける為挙動の予測が困難。災禍を産みかねない為利用を禁ずる。
個体名、イェガ。
浮遊都市型ゴーレム。複数の巨大魔力結晶を保有し、複数の強力な騎士と無数の騎士型ゴーレムを従える。
一個の決戦兵器であり、神様の指示無くして動かす事は出来ない。ただし少しだけ戦力を借りる事が可能。
個体名、クリカ。
巨大な蟹型の魔物。複数の海魔。無数の不死者を従える決戦兵器の1人。
背中には複数の巨大魔力結晶があり、膨大な魔力を保有する。
他、注意個体。
個体名、リッド。
様々な物質に変質可能な超大型スライム。非常に高い知能を持ち、巧みな魔力操作を行う。原理上物理的な討伐は不可能であり、戦闘から日常まで利用価値が高い。
基本的に大体の者の言う事は聞き、雑事を熟すが、独自に情報を収集し経験を蓄積させている。
個体名、レイエル。
蛙の魔術師。特にコレと言って優れた力は無い魔術師型。性格は至って順従。
ただし、レベル相当の実力を持ち、過大なストレスから解放された時の瞬発力は目を見張る物がある。
個体名、クラウ。
人の屍体を使って生み出された人形。高い練度の操魔力を有し、優れた人身掌握の心得を持つ。
本来格上であるツァールムや他数体の魔物を言葉巧みに操り、神様の走狗にする手腕は学びとれる部分もある。
個体名無し、名無しの白蛇。
竜の様な頭部を持つ白い小型の蛇。その緑の瞳からは、どこか神様に似た気配を感じた。事実魂に秘められた力の総量は不明。
貧弱な体のまま進化していない事から見て、爆発的な進化の力を蓄えている物と考えられる。
個体名無し、名無しの黒蛇。
夜空の様な体を持つ亜精霊体の黒い蛇。情報収集の結果、地脈の化身とも言うべき魔物らしい。強大な地脈の力を行使可能であり、その脅威度は計り知れな——
——神様、神様っ、本日もご機嫌麗しゅう。シャルロッテの祈りをお受け取りくださいっ!
あぁ、神様のおみあし……どうか、どうかシャルロッテに神様のご慈悲をっ、どうか……!
「……何やってるの?」
「神様のおみあしを清めていました」
◇◆◇
朝、早く目覚めたので、少しアナザーにログインすると……シャルロッテが僕の足をにぎにぎしていた。
「……何やってるの?」
そう問う僕に、シャルロッテは足を凝視したまま、しれっと答えて見せた。
「神様のおみあしを清めていました」
……シャルロッテって一見すると僕の事ばっかり考えてるだけの変態なんだけど……僕がいない所では凄い色々考えてる…………んだよね?
多分きっとおそらくその筈……と言うか、遂に自分から触る様になったぞ!
……昨日踏んであげなかったからかな?




