第12話 虹纏う大天使
第七位階上位
極光機神・パラダイスは、凡ゆる属性魔法に優れた機神だ。
高速で天空を飛翔し、爆炎、雷撃、閃光が雨霰と降り注ぐ。
対するは、ルカナ&テリーのグラシア家に、賢神グリエルの友であったミルちゃん。
それから、地脈の化身オピオステル君に、火と光の精霊帝。アトランティス戦で大活躍した白騎士君ことルクス。
他にも、強化した鷲君ことヴィーダ。僕の因子を取り込んで弱点属性が無くなったサンディア等々、非常に強力な戦士が集っていた。
見守りもセバスチャンとディルヴァだし、万に一つも負ける理由がない。
結果的に、パラダイス戦前半は終始圧倒して終わり……そして後半。パラダイスは空にオーロラを出現させた。
そこからは、勝負は一瞬だった。
何の予兆もなく放たれたのは、六属性の極大魔法と氷や雷等の派生属性魔法。そして空間魔法。
アトランティスの炎に迫る爆炎がレミアとそれを庇ったアスフィンを焼き蝙蝠にし——
放たれた緑色の津波が竜形態のミルちゃんとヴィーダと風天蛇君を半ばまでミンチもとい粉にし——
膨大な渦潮に飲まれたアニス&ヴェルガノンがそのまま氷漬けにされ——
ラース&ラーベスタが突如発生した土砂に飲み込まれ——
ルカナとそれを庇ったらしいテリーが光の柱に飲み込まれ——
シャル&ロッテとサンディアが闇の球体に吸い込まれ——
図体のデカいレスタが雷撃に撃たれて黒コゲになり——
オピオステル君とルクスが空間毎斬り裂かれた。
そう、瞬きの一瞬で、散開していた戦力の殆どが撃墜されたのである。
……いやまぁ、全滅はしていない。
レミアとアスフィンは、庇われたレミアの方が辛うじて生きてたし。
ミルちゃん、ディーヴァ、風天蛇君は……まぁ殆どミンチだけど体が大きいから生きてたし。
アニスとヴェルガノンは氷漬けで何も出来ないけど生きてたし。
ラースとラーベスタはなんかズタズタの穴だらけだったけど辛うじて生きてたし。
テリーは蒸発したけどルカナは生きてたし。
シャル&ロッテとサンディアは平気な顔して生還したし。
レスタは雷に撃たれて死んじゃったけど、斬り裂かれたオピオステル君は複数の蛇になってからもう一度合体して完全復活し、ルクスも装備の効果でバラバラになった体がくっ付いて完全復活した。
機神戦で初めて死者が出たが……結局は勝ったのだ。
尚、セバスチャンの直弟子であるリアラは、図体のデカいレスタを盾に、極大魔法の雨を無傷で切り抜けていた。
若干レスタに雷が二本突き刺さってた気がするが……気のせいだろう。内一本はレスタの力とぶつかり合い大分相殺されていた様な気がするが……気のせいだろう。
……死なないとは言え、リアラには少しお仕置きが必要だよね。
パラダイス討伐報酬は、スキルポイント7P。ロジックポイント14P。マナ貨幣。都市と極光の星珠。六属性のインゴット。
極彩豪雨。虹纏う大天使。終焉の極光。絶体強者・パラダイス。理論結晶・虹を生む者。外装・万象の鏡。
スキルは、『爆炎魔法×3』『瀑布魔法×3』『嵐魔法×3』『大地魔法×3』『深淵魔法』『極光魔法』『魔力限界増加《極》』『魔力支配×3』。
極彩豪雨は、換装で装備する事を前提としたカード型の装備で、換装すると身体中に紋様が浮かび上がる。
効果は、登録された王級魔法までの自在発動だ。
虹纏う大天使は、パラダイスの六翼を装備できる防具で、装備者に各種属性への高い耐性を与え、飛翔を可能とする。
終焉の極光は光輪型の装備で、パラダイスの放った覇級上位クラス魔法の内基本の四属性と闇、光の魔法を発動可能。
それぞれ1発分まで魔力をストック可能で、六属性の覇級魔法を一気に放つ事が出来る。
理論結晶・虹を生む者は、魔導核に膨大な量の魔力貯蓄機能を付け足すアップデートアイテム。
これは……バアルにあげるのが一番だろう。
外装・万象の鏡は、覇級までの自分が放った魔法を劣化コピーして放つ事が出来る鏡だ。
鏡系アイテムだと炎と氷の物があるが、これはそれの属性を限定しない代わりに能力をやや弱めた感じの道具だ。
……まぁ、ほぼ上位互換と言っても過言ではないが。
パラダイスの報酬は割と美味しかった。
新しい迷宮は、天穹。
機神戦で初めて死者が出てしまったが……彼等にはゆっくり休んで貰おう。
……復活まで5〜6日掛かる様だが、イベントには間に合うので問題なしである。
次は、幻想機神・ユートピアの報酬確認。
ウルルとシリウスの具合も見ないとね。




