第11話 鬼神と死神
第七位階上位
闘天機神・エリュシオンは、高い戦闘技能を持つ機神だった。
やや格下とは言え前衛6名と後衛9名を相手にたった6本の腕で対等に渡り合う。
そこにあったのは、隔絶した技量の差だ。
シャングリラも相当に強かったが、エリュシオンもそれに迫る程の武威を持つ。
何より、引き出しの多さ、手札の多さではエリュシオンの方が上だ。
シャングリラとエリュシオンが戦ったとしたら……エリュシオンが如何に搦め手を使うかで勝敗が決まるだろう。
そんな化け物じみたエリュシオンは、複数のやや格下に囲まれ少しずつ消耗を強いられて、魔力が半分を切った所で各武器の力を解放した。
黒い金棒は予想通り触れた物を崩壊させ、白い珠が放つ光線は属性魔力を分解して魔法を破壊する。
緑の槍は掠れば生命力をゴリゴリ吸うし、黄の斧は地面に当たれば眷属を生み、体に当たればその部位が上手く動かせなくなる。
青の盾に至っては攻撃が全く通らず、寧ろ攻撃する度に魔力を吸い取りどんどん強固になっていく。
そして最後の赤の剣は、凄まじい強度の仙術を宿し、斬撃の防御はほぼ不可能。
結果、紅花は槍をまともにくらい昏倒。クラディ&ゼーレは剣で上下に両断。リオンは斧を必死に抑えつけたが触れ過ぎで行動不能。キースもアジェも有効打を与えられず金棒や槍でやられ、援護の魔法攻撃は白い光と青の盾や赤の剣で完全に防がれた。
つまり、ほぼ全滅である。
結局、残った精霊や鎌嵐が奮闘し、後衛が切り札を切り、少し削った所で撤退。エリュシオンの魔力を8割弱削ったが、敗北という結果になった。
黒霧の演算補助及び魔力補給を受けたレーベが出陣し、膨大且つ高質の魔力に物を言わせて武装を破壊、肉弾戦の末エリュシオンを撃破した。
……何がヤバイって、黒い金棒の崩壊能力と白い珠の浄化能力、赤い剣の仙気。
この3つがもう少し弱ければ勝てただろう……まぁ、魔法組の魔力操作能力がちゃんと仙術レベルまで鍛えられていたら普通に勝てたと思うが。言っても栓なき事である。
負けた子達も多少の訓練にはなっただろうし、今後の課題も見えただろう。
報酬は、スキルポイント6P。ロジックポイント12P。マナ貨幣に都市、鬼哭闘技場:引換券。6属性のインゴットが各2個ずつ。
天下崩滅。天下浄斉。天下命豊。天下生誕。天下聖瑞。天下天昇。
絶体強者・エリュシオン。理論結晶・黒之使徒。外装・黒鬼之王威。
入手した6種の武器は、全てが形状自在のマルチウェポン。
理論結晶は……様々な力を吸収して己の力に変える中々に強力な機構。
外装は、魔力でエリュシオンの体を模倣する事が出来る三本角だ。
都市核は、阿修羅の星珠。新しいエリアは、冥宮。
続いて、アガルタvs.アンデット組+アトラ。
此方は、アッセリアとルーレンがアガルタの本体と戦い、他もそれぞれコンビを組んで死神と戦った。
死を与える死神と、死から蘇ったアンデット達。
それは死の力と死を克服する力のぶつかり合いだ。
結論から言うと、アガルタは死神を模した物で死の力は死神程ではなく、死者を殺しきる事は出来なかった。
アガルタの必殺も、ルーレンのパンドラで相殺され、アッセリアのプロメテウスによって死を砕かれた。
報酬は、スキルポイント7P。ロジックポイント14P。マナ貨幣。都市と都市核地獄の星珠。冥府の境界:引換券。オルダナのインゴット×10。
死告げる御手。死克の面。闇の担い手。
絶体強者・アガルタ。理論結晶・死の風。外装・運命の宣告者。
スキルは、『暗黒魔法×8』『深淵魔法×4』『呪傷×10』『蝕傷×5』『死傷』『魂喰み×5』『暗黒耐性×5』『深淵耐性×3』『魔法耐性×3』『精神耐性×3』『即死耐性×3』。
死告げる御手は神霊金属オルダナ製の大鎌。
死克の面は髑髏の面。
闇の担い手は黒いマント。
死の鎌とその耐性を与える面、それから闇精と性質が近くなるマント。
まぁ、死神を倒して得た物の方がずっと良いよね。
いらないから改造するかこのみにあげよう。
理論結晶の死の風は、闇を広げて死神の分体を生み出す魔法。
外装・運命の宣告者は……ちょうどクリスちゃんが好きそうな拘束具っぽいデザインの装備で、死神を生成する力を持つ。
折角だから、クリス&このみペアに全部あげよう。
新しく解放された高位迷宮は、深淵。
次は、極光機神・パラダイスの確認だ。




