第1話 朝飯前だよ
第七位階上位
朝。
いつも通りの早い時間に目を覚ましたが、直ぐには動かない。
そんな事をしたら、明日から1番下っ端の人が暗闇の中で作業をしなければならなくなるのだ。
と言う訳で、僕は後大体2時間程、微睡みの海に沈んでいる事にする。
「……いや、ちょっとだけ確認を——」
◇
ちょっとだけ……まぁ、2時間ばかし、色々と確認と作業を行なった。
入手した6つの浮遊都市は、昨夜の内に整備済み。
ある程度其々の都市の特徴を残しつつも、ストレスの無い様に調和させ、規格を揃えた各種施設を建築。
ちょっとしたクエストを想定した空間の生成に、各種都市の特質を備えた戦闘人形のデザイン等を終えてある。
後は、正式稼働時に迷宮をセットしたり、住民を選抜したりするくらいの事である。
迷宮での狩りは順調。
何名かの進化者もおり、獲得するアイテムも美味い。
ただし、このペースでレベル上げをしていくと、レベル限界に到達する子も直ぐに出て来るだろう。……機神戦が急がれる。
進化したのは、クラウ一行。蟹3人組。仙人組。
クラウ達オートマタは、グレーターを経てアークに至り、蟹3人組は、転生者の男が甲殻人の仙蟹人に進化し、まもなく女2人も同種に進化した。
仙人組は、霊人、精霊人を経由して全員が仙人に進化した他、アニスがユースの神名の影響を受けて魔眼を開眼させた。
急激なレベルアップで御し切れない余剰エネルギーがユースに取られたのだろう。
まぁ、アニスには搦め手の一つくらいあっても良いだろうし、名が馴染んで来ればアニスの進化に色々と作用してくれる筈だ。
新しく解放された迷宮『塵渦』は、止まない砂嵐と流砂、砂海、浮遊する砂の島がある迷宮で、砂の島の上にネフィリムの幻影の群れが、その中心にある宮殿にエルヨの幻影と言うボスがいた。
クリア報酬は、『スキルポイント15P』『蜃気楼の巨影』『無尽の胃袋』『渇望の砂宮』『砂杯』『砂晶の種×10』『塵渦:引換券』『オリハルコンの大鉱脈:引換券』『楽園の鍵:塵渦』。スキルは『砂塵耐性×10』『砂尽耐性×5』『砂属性』。
蜃気楼の巨影は、影と幻想の巨人を顕現する力を持つアンクレット。
無尽の胃袋は、捕食で得た魔力の余剰分を貯蓄する力を持ったブレスレット。
渇望の砂宮は、エルヨがいた宮殿と同じ力を持った砂で、魔力をスポンジの様に吸収して主人に与える。
その他、砂杯、砂晶の種は他と同じく砂属性の純結晶を生み出すアイテムで、引換券も例によって迷宮アイテム。楽園の鍵は砂色の鍵。
スキルの方は、土と風の複合属性である砂属性への耐性と適性スキルだ。
エルヨのドロップ品は、エルヨの胃石。僕の身長と同じくらいの丸く青白い宝石だ。
凄まじい浄化と分解の力を持ち、魔力を貯蓄出来る。
並大抵の生き物なら、触れた瞬間綺麗になって溶け出す様なヤバイ代物である。
幸いにして、所持者の魔力を受けて励起するタイプの魔道具的な臓器なので、勝手に地面を吸収して沈んで行く事は無い。
大きさも、色んな武具を作るのに十分な量があるので、装備作成を楽しみに保存しておこう。
それから、確認中だった加護型ジョブスキルについて。
先ずはジョブの種類の確認だ。
最初は下位のジョブから……『戦士』『騎士』『魔法使い』『治癒士』『斥候』『商人』『職人』『農民』『侍従』『村長』『騎士爵』『準男爵』『男爵』『子爵』。
これらは全て25でレベル限界に達し、次のジョブにクラスアップ出来る様になる。
爵位系ジョブは少し特殊な様で、レベル限界も上昇する能力幅も同じくらいだが、上位のジョブになる毎に支配領域の影響範囲や質が向上していく。
続いて中位ジョブ、『兵士』『剣闘士』『剣士』『騎兵』『守護騎士』『槍士』『魔導士』『付与魔導士』『召喚士』『僧侶』『祓魔士』『理術士』『盗賊』『探求者』『弓士』『大商人』『鍛治士』『裁縫士』『建築士』『牧人』『執事』『伯爵』『侯爵』『公爵』。
此方は、全部レベル50でレベル限界に達する。
下位ジョブと比べると特殊な物も多く、当然そのジョブを付与すればその能力が使える様になる。
特に召喚士や理術士が特殊なので……僕的にはお得感がある。
また、中位ジョブからは領土に応じたジョブ数制限があり、大体30〜50個くらいまでしか同ジョブを増やせない。
特に爵位系ジョブは支配領域の制限が強く、現在の僕の支配領域だと……公爵は3個までしか取れなかった。
次、上位ジョブ、『副将軍』『狂戦士』『剣豪』『竜騎士』『近衛騎士』『突撃騎士』『大魔導士』『錬金術師』『宣誓召喚士』『司教』『聖人』『神術士』『凶賊』『怪盗』『銃士』『貿易商』『王宮鍛治士』『王宮裁縫士』『王宮建築士』『家令』。
上位ジョブはレベル75で限界に到達し、そしてそれ以上のジョブは無かった。
副将軍とかもう一段上がありそうなジョブもあるが、ここまでで打ち止めらしい。
そして最後、『王』は、レベル75で限界に達する上位ジョブと同等のジョブで、『王騎士』『女王騎士』『彦騎士』『姫騎士』に分岐した。
付与対象によって名前が変わる様で、基本的には『王騎士』らしい。
レベル上限は100で、明らかに上位ジョブより強かった。
次は、プレイヤーの動向について。




