第211話 単純計算ほぼ2倍のむにゃむにゃ
第?位階
差し当たって新しく入手したアイテムの確認をする。
先ずは帝国革命の報酬。
武威の剣はレギオン全体にバフ効果を付与出来る能力を有している。
『日出ずる王威』の呪文で、腕力、防護、敏捷が、領土の広さ分上昇し、治癒力や持久力等の向上と各種魔法耐性等が付与される。
『日出ずる国の守護者』の呪文で、1人の指定した対象を領土の広さ分強化する。
これらは当然発動に魔力を消費するので、魔力が足りなければ発動しない。
智慧の冠は、領土の広さや国民の人数に比例して効果が増減する称号を付与出来る様になるアイテムだ。
初期状態で選択可能な称号は、『剣士LV1』『槍士LV1』『弓士LV1』『騎士LV1』『侍従LV1』の5種を1個ずつ。
効果は、腕力や防護や敏捷を上げるバフと、其々にスキルが1個ずつ。
レベル1とある通り、この付け替え自由な称号は経験値を得て強くなって行き、一定値を超えるとより上位の称号に進化させる事が出来るらしい。
強いてデメリットを挙げるなら、経験値が称号に分配されてしまうので本体のレベルが僅かに上がり辛くなる事か。
王の宝玉は、他の2つが主に配下を強化する物なのに対して、クランリーダー、つまり王を強化するアイテムだ。
能力は、称号『王LV1』、とか女王とか王子とか王女を付与する他、領土内で多大な補助効果を発揮する。
報酬選択権で得たモノは、『スキルポイント10P』『神子剝片』『神子結晶×5』『帝の宝物殿』『人形の家・城塞都市』『王の後宮』『悠久の大監獄』『英雄の武勇録』『英雄の器×10』『無名の騎士団×10』『遊技神の加護権』。
人形の家・城塞都市は、そのまま城塞都市である。
最早ハウス違う。
王の後宮と悠久の大監獄は、腕輪型の魔道具で隷獣の庭やチムニーファームと同じ様に異空間へ移動する物。
後宮には家事妖精のメイド達がおり、肉の木とか魚の木とか言う謎の食糧生産装置の世話をしたりしている。
監獄にはボーンゴーレムの看守達がいる他、幾らかのゴーレムが要所を守り、ガーゴイルが監視を行い、唯一の出入り口ではケルベロスがドンッと鎮座している。
食糧は栄養重視の美味しくない物が生産されている様だ。
英雄の武勇録は、名簿や登録簿等と同じ系統の召喚アイテムで、違う点は召喚に『英雄の器』が必要になる所だ。
方向性をある程度自由に設定可能で、ハイスペックなユニットを召喚出来る。
ハイスペックと言っても、精々レベル100前後なので大した事は無い。
無名の騎士団は、騎士団の十戒と同じでバフのある騎士団を結成出来るアイテム。
バフの方向性と名前を設定可能となっている。
鍵の形をした宝物殿は、レベル150の中身が無い騎士とレベル300の中身が無い王が守護を勤めていた。
要はリビングアーマーの様なモノだ。
お宝は、金銀財宝の山と細かな魔道具、王の宝珠。
比較的財宝多めだが、特にレアなアイテムが宝珠しか無かったのはちょっと残念である。
次いで、負の化身討伐報酬。
『スキルポイント15P』『神子結晶×15』『神子剝片』『光輝の宝物殿』『一筋の希望』『試練の塔』『美色の鐘・レプリカ』『三頭竜の御霊』『千呪の魔宝典』『血吸いの竜卵』『遊技神の加護権』。
それから、『スキルポイント5P』『神子結晶×5』『ヴェルガノンの財宝殿』『ラーベスタの財宝殿』『アルケレーネの財宝殿』『ハイネシアの宝物殿』『イテアの宝物殿』『アウラの宝物殿』『グリドアの宝物殿』『聖権・シンセシス』『聖権・アナリシス』。
先ずは一筋の希望。
これは、金色の棒だ。
能力は、配下の希望の意思を統合して力にする類の物で、力が集まれば集まる程、聖、または生属性魔力の豪華な結晶型装飾を精々する。
それを負の力に属するモノへ突き刺す事で、希望が爆発四散して絶望を滅する……使い捨て武器である。
まぁ要するに、遊技神の悪ふざけであろう。
備考欄の最後の方には、『勇者達の絆が絶望を打ち破り、世界は救われた。記念品:絆の光』とある。
持って帰ったら飾っておこう……使わなければただの棒だが。
試練の塔は祭壇型の魔道具で、剣と本と炎が装飾されている。
祭壇に魔石を捧げ『我が身に試練を』と唱えると、試練の塔へと転送される仕様だ。
試練の内容は『武威』『智慧』『勇気』の3種類から選択可能で、捧げた魔石に相応しい試練を踏破するとレアな報酬が得られる。
全ての試練を踏破すると、4つ目の試練『大敵』が解放され、結局最後は戦う。
……パーティーでの試練挑戦は認められているが、その分報酬が分散してレアアイテム率が低下する様だ。
美色の鐘は、聖堂みたいな施設のレプリカ。と言うかミニチュアだ。
人形の家と同じ様に、内部が空間拡張されており、施設自体は強固な結界によって守られている。
そんな手乗り聖堂の能力は、周辺の魔力をハイスピードで聖、生属性の魔力へ変換すると言う物。
変換された魔力は鐘の音に乗って周辺へばら撒かれ、効果範囲内を浄化し続ける。
つまりは対穢れ用の浄化施設だ。
共同墓地なんかに設置するとアンデットの発生を抑えられるし、畑に設置すると土地が肥えて豊作を期待出来るだろう。
三頭竜の御霊。千呪の魔宝典。血吸いの竜卵。は、邪竜王・ザッハーク討滅の正式報酬だと思われる。
御霊はノリヒコ君の召喚型ユニークスキルとほぼ同じ力を持つ水晶玉で、ザッハークの様な魔物を召喚したり、それを身に宿したり出来る。
ザッハーク君にあげたら単純計算2倍の戦闘力だ。
魔典は、ザッハークの持つ魔法系能力をほぼ同じ程度まで再現したかなり強力な魔典だ。
ザッハーク君にあげたら単純計算ほぼ2倍の戦闘力と言っても過言ではなかろう。
竜卵は、2番目に斃した邪神の断片の卵型と同じ姿をしており、能力は血刃と似ている。
一見大きな卵に見えるそれは、その実竜鱗の様な強固な物質の塊であり、それらを自在に操って敵を攻撃出来る上、突き刺したまま放置すれば血と魔力を吸って増えると言う悪夢の兵器なのだ。
全部ザッハーク君に装備させれば、その戦闘力は実質4倍と言えよう。
……まぁ、そこまで贔屓すると良くないので、魔典はミルちゃんに、鱗刃はモルドにあげよう。
2種の聖権とやらは、通常の聖剣同様に聖属性を持つ剣の形をした武器だった。
ただし、この剣は宝珠の力を吸収してそれはもうもの凄く強くなるらしい。
シンセシスは最大3個まで宝珠の力を保持可能で、鍔の部分にあるやや大きめな無色の珠にエネルギーを貯蓄する。
珠は貯め込まれた属性魔力によって色が変わる様だ。
アナリシスは、同じく最大3個まで宝珠の力を保持可能で、鍔の部分にはやや小さめな無色の珠が3個付いている。
当2種の聖剣は形状自在の万能武具なので、2つを合体させる事で最大6個分の宝珠の力を保持可能になる。
ぶっつけ本番は事故が怖いので、今回の使用は見送る事とする。
3つずつの財宝殿と宝物殿からは、其々の神体にある聖紋を装備出来る金属板と、宝珠に似た霊珠と言う名の霊石の上位アイテム。各々の神性に有利な異空間へ移動出来る腕輪が手に入った。
財宝殿にはレベル300の番人と言う名の神体を模した兵士が1体だけおり、宝物殿にはレベル300の番人とレベル150の守衛がいた。
光輝の宝物殿は、聖なる武装と聖なる素材がゴロゴロしている残念な宝物殿だった。
まぁ、結局の所数の力で負の化身を退けたのだから、報酬にも全体の質を上げる様なアイテム群が用意されるのは至極当然と言えるだろう。
それが反映されるかの様に、宝物殿の守護者はレベル150の守衛が10体配置されていた。
これが強いか弱いかは……侵入する敵次第である。
これらに加え、スキルポイント200Pを支払って遊技神の加護を2つ入手し、リザーブしていた報酬選択メニューに戻る事で、『英雄の器×20』『戦士達の訓練場』『真金の宝箱×3』を得た。
英雄の器は、入手方法が不明なので念の為。
戦士達の訓練場は、名簿やら何やらで出した兵士に指定の訓練を積ませて戦闘技術の向上を図るアイテム。
ハズレなし宝箱からは、『マーキスの従者』と言う名の豪華な箱型万能補助魔道具。『迷いなき道標』と言う名の立体地図が出る羅針盤。『蠱毒の息吹』と言う名の紫がかった液体とも固体とも言えない物質が満たされた壺。等が出た。
特に気になる蠱毒の息吹は、壺の底に紫色の結晶が沈んでおり、それから発生した謎物質が毒を持つ小型生物を延々と生成し続ける。
つまりは、太古の鼓動と同質のアイテムである。
今回も全体的に当たりだったと思う。




