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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜超天才美少女(?)が、世の理を解き明かし塗り替える!〜  作者: 白兎 龍
第?章 Another Chronicle 第一節 叛逆の追憶記

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第172話 情報を制する者が云々

第五位階上位

 



 その一撃は、速く、鋭く、何より重い。


 何人もの人々の想いが寄り集まっているからだろう。



 そう、同レベルで比較すれば、それは相当に強い……強かった。



 ……数分で終わったが。



 そもそも、魔力無限な現状では、余程出力に差が無い限り僕が負ける道理は無い。

 とは言え、彼等がどうしようも無く平凡な強さしか持っていないのかと言うとそれは違う。



 先ずは、兄の方。


 此方は、心を繋いだ相手を強化するユニークスキルを持っていた。

 主な効果は、心を繋いだ相手の成長を促すパッシブ能力。繋がりが深い程力を増す強化系のアクティブ能力。想いの丈に応じて力を解放するアクティブ能力。


 これらは、うーたんの擬似加護イミテーションアルカナム、ゼナード君の強制支配、ミルクリスちゃんの死神召喚に匹敵する強力なユニークスキルだ。

 要解析である。



 続いて妹。


 こっちは、あらゆる何かを1つに纏めたり、分離させる事が出来る能力だ。

 言ってしまえば錬金術の高位版である。


 ただし、効率はすこぶる悪い。


 消費魔力が多く、目的のブツを作ろうとすると精神力の消耗が激しくなり、そして目的のブツが作れるとも限らない。

 妹や他の人の記憶を見る限りだとそう言う性能らしい。


 実際のところは解析しないと分からないが、能力の上限は定められていないように思う。



 先の超強化は、葉一が味方を強化し、その強化分を二葉が葉一に纏めた事によるものだ。


 何より解析が急がれるが、おそらくこの力は僕の切り札になりうるだろう。



 それ以外のメンバーの8割程が、葉一のハーレムとその候補らしい。

 転生者は少ないが、葉一の力によって成長した彼女等は常人より強い。


 それは筋力であったり隠密であったり魔力量であったりと様々だ。



 因みに彼女等の団名は『卯月の嘘(エイプリルフール)』である。





 森の侵略はもう直ぐ終わるそうなので、そのまま更に北にある小国2つを侵略する様に指示しておいた。


 西の小国は、エメレを飼う羊飼いが有名な平和な国で、名をシャンズ公国。またはシャンズ理法国と言う。

 その西にはメナの故郷のハルク公国があるが、ハルクとシャンズは自然の要害によって国交を断たれている。


 南の山林『グリフォンの住む山(グリフ・モンド)』。その北にある地上型の迷宮(ダンジョン)グリフォンの庭(グリフ・ガルディン)』、その更に北にある岩山『嘆きの風群洞(アヴァント・ベスタ)』。

 これら3つに加え、更に北には魔割山脈の連峰がある。


 シャンズ理法国自体は、地図を見た所特に強大な力を持っている訳では無い。

 よーく見ると『エムルグリフ』と言う固有の魔物を何十頭か手懐けているが、目立った強者は存在しない。



 シャンズ理法国の東にある小国は、他国にはあまり見られ無い特徴として、無数の人型魔物と共生している。

 名前をシュタ公国、またはシュタ友魔国と言う。


 シュタ友魔国は、対外的には広い領土を持っていると認められているが、その実半分以上が人型魔物の領土の様な物らしい。

 その領土は、逆L字の巨大な湖ルゥスレルクに沿う様に伸びた、横長の国だ。


 何でも王族に魔物の声を聞く能力があるそうで、人型魔物達も比較的人間に近い生活を送れている様である。


 主な交友魔物は、湖沿いの湿地帯に住むリザードマン。

 シュタ友魔国内中央の鉱山に住むハイコボルト。

 その山のやや東にある渓谷に住むハーピー。

 友魔国の首都に一番近い場所に住むホブゴブリン。

 反対に最も遠い場所に住むハニービー。

 ルゥスレルク上流に生息するマーメイド。


 とまぁ、中々に豊富だ。


 小国とは名ばかりで、戦力を掻き集めれば並みの大国とも戦える力を有しているのである。



 ともあれ、森のリベリオンとこの2国を攻めさせている間に、僕は東方南部最大領土の国、砂漠国ユーグランスを統一する事にした。





 地図や遥か上空からユーグランスを見下ろすと、その国がシュタ友魔国と同じ、横長の国である事が分かる。

 主に海岸沿いに伸びるこの国は、最西端にオグザ砦、その南東に大きな街があり、そこから先へ進むと本格的に砂漠を彷徨う事になる。


 ユーグランス首都は国の中央南の海岸に存在し、砂漠の南西にはウチワサボテンの森が、北東には柱サボテンの森が存在する。

 人間が住める場所は限定的で、一部のオアシスやサボテンの森近傍しか安全な場所は無い。


 勿論人の戦力は少なく、この国で真に警戒すべきは魔物だ。



 早速強い魔物をピックアップしてみよう。



 先ずは2つあるサボテンの森。


 両森林にはサボテンの精霊が住んでいる。

 精霊なら僕の誘いを断るとは思えないが、残念ながら北東の森の精霊は負の力に半ば蝕まれているので、浄化が必要だ。



 続いて、国の南東にあるオアシス。


 此方は少々厄介で、周辺一帯に結界が張り巡らされていた。

 どうやら上空からは決してオアシスが見えない様になっていたらしい……見えたけど。


 本来なら上空からは確認出来ず、地上から見てもオアシスの幻影が見えるだけ、方向感覚を惑わす結界で辿り着く事が出来ない場所なのだろう……見えたから目視転移出来るけど。


 そんなオアシスは、どうやら空間拡張されている様で見た目以上に巨大な湖となっている。

 周辺の森林には苔むした遺跡の様な物があり……どうもこれが砂漠化の原因っぽい?


 遺跡内部の様子は良く分からないので、強い魔物がいるかは知らないが、湖の方にはでっかい亀が浮いてた。



 砂漠北西は、四月一日兄弟が潜んでいた岩山の南西だ。岩山の上から見たら、その魔境っぷりが良く分かった事だろう。


 灼海がS級魔境とされている一方で、この地は一般的にはB級魔境とされているのだ。

 正式名、『砂怪の墳墓』。


 風化して複雑に削れた岩山3つに囲まれた砂地には、砂を泳ぐ魚ドルロークや土を喰らって進むワームが沢山潜んでいる。

 それらの生態系の頂点に輝くのが、砕牙竜・ザヴァンだ。


 ざっと見たところ、ザヴァンの数は61頭しかいない。

 その内の2頭が、ザヴァンの最年長でレベル180に達している。


 また、この魔境はワームの繁殖期に三段階上のA級魔境になるとの事。

 何でも同時期に強烈な砂塵が吹き荒れ、若いザヴァンが暴れ回るんだとか。


 捕まえるのなら最年長の2頭だな。



 

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随時更新!『LDMワールズガイド』……ネタバレに注意!


永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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