第33話 オートマタ
第四位階上位
魔導人形・姫 クラウ LV64
魔導人形・守護騎士 ロニカ LV78
酷く損壊し、所々溶解しているドール達を漁ると、生存者を発見した。
姫、クラウは僕と同じ様な背丈の子供で、白髪に赤い目の美少女。
騎士、ロニカは背が高く、赤鬼同様女性としての起伏に富んだ体型をしており、金の長い髪を一つ結びに纏めている。
「ぁ……ま……ますた」
此方へ手を伸ばす姫、クラウの手を取ると、彼女は安心した様に微笑み、気を失った。
どうやら魔導人形には人形と違って強い感情がある様だ。
彼女等の他にも、魔導人形は2体程存在している。
壊れた魔導人形・侍 品質D レア度4 耐久力C
備考:壊れた魔導人形。個体名『セロ』
壊れた魔導人形・魔女 品質D レア度4 耐久力D
備考:壊れた魔導人形。個体名『リーン』
どのオートマタも酷い損傷を受け、内セロとリーンはコアを身体ごと粉砕されている。
良く良く見ると、セロの肉体には何やら鱗の様な痕が残り、リーンの体には鋭利な物で粉砕、もとい噛み砕かれた様な有様だ。
同じくロニカも、その鎧に噛み跡らしき物があり、クラウは下腹部から足先までが潰れていた。
「ふむふむ……」
ざっと4体のオートマタを確認した所、どうやらオートマタと言うのは人間の肉体を使い、ゴーレムの様にコアを用意して作られた存在らしい。
言うなれば機械寄りのサイボーグもどきと言った所か。
錬金術と回復魔法を行使すれば直すのはそう難しくはなさそうである。
◇
クラウ LV64
ロニカ LV78
セロ LV79
リーン LV69
操り人の腕 品質B レア度4 耐久力B
備考:装備者が操糸魔法を使える様になる籠手。影鋼製。
守護者の白盾 品質B レア度3 耐久力B
備考:穢れなき守護者の盾。装備者が魔盾を使える様になる。白鋼製。
名刀・弑鬼 品質B レア度3 耐久力B
備考:多数の鬼を殺しその血を啜った刀。鬼属性に強い。黒鋼製。
セルカの杖 品質B レア度3 耐久力B
備考:聖鋼製の魔法杖。
全ての人形、魔導人形、それ等の装備を完全修復した。
修復にかかった魔力量は、僕の持つ全1,000%の魔力の内400%。
かなりの消費量だが、その分の意味はある。
実際に彼らが僕の配下として活動してくれなかったとしても、金属錬成の実験にはなったので、それはそれで良しだ。
今の僕ならば、金属さえあれば色金属くらいならそう気張らずとも作れるだろう。
属性金属になると少し疲労が来る。
僕自身のレベルや錬金術のレベルが上がって行けば、もっと簡単に上位金属を作れる様になる事だろう。
◇
スライム・インスタント LV1 状態:毒
スキルポイントが51P溜まっているので、15P消費して即席生命の魔法を取得した。
これ単体だと名前の後半にインスタントと付く時間制限付きの魔法生物しか作れないが、元々魂が存在する場合はそれを補強する事が出来る。
その分魔力の消費量は多いが、魔力を消費して永続的な強化が出来るのなら万々歳である。
今は錬金術のレベリングの為にインスタントライフを使い続け、スライムを大量生産している。
大量生産されたスライムは、沼地の毒沼へ潜り込み、死ぬまで毒を中和し続けるのだ。
これを続けて行くと、スライムの核にほんの少しずつインスタントスライムの経験が貯蓄されて行き、核の質が向上する……筈である。
目指すはデッドリーポイズンスライム。
アイと同格は望まないが、猛毒に耐性があるスライムなら″それ″に対する盾として使えるだろう。
ヒドラ・亜種の激毒 品質A レア度5 耐久力B
備考:ヒドラの亜種の激毒。触れたモノを溶かす猛毒。
ドール達から分離、採取した毒液である。
幸いスライムの核は山の様にあるので、後は魔力さえ用意してやれば問題無い。
そしてその魔力も、侵略核を起動して迷宮から奪えば供給可能である。
それにまぁ、インスタントとは言え元々このスライムの核達は沼地産なので、毒程度では早々死にはしない。
とりあえず全ての核をスライム化させたら、ドール達を背負わせて沼地の中心に向かおう。




