第41話 戦利品の確認 三 聖女と機神
第七位階中位
源典は……結論から言うと何度でも使えるスキル結晶だ。
見た目には装丁が立派で5つの宝石らしき物が付いた本であり、開くとスキル結晶同様に魂へスキルが刻まれる。
スキルを刻むと宝石の1つから光が失われるが、それは時間経過で少しずつ力を取り戻して行く様だ。
情報がスキル結晶の様に高密度に圧縮されている訳では無いので、魔覚での解析は可能だろう。
ただし、情報量が減る訳では無いので、解析は万全を期して取り掛かる必要がある。
次は試練の武具。
例によって翼と光輪は守護と回復と魔力タンクだ。
断罪剣は、強力な聖属性を秘めた聖剣である。
もし次にアンデットの大群を見掛けたら、適当にこの剣を一振りするだけで壊滅させる事が出来るだろう。
また、不浄に強いと言う性質柄、負の化身にもおそらく有効だろう。
聖典は、回復や防御、豊穣と言った、徹底的な補助魔法を詰め合わせた魔典だった。
他の魔典と違ってページを再生成する必要が無く、魔典に込められた魔力が尽きない限り魔法を連射出来る優れ物である。
原理は簡単だ。
通常の魔典は、魔力保持容量の大きい、非常にレアな紙を消費して魔法を発動させる。
この魔典は、紙が持つ力が異常に強大なので、強力な呪文を使っても紙の力が摩耗しないのだ。
……いやまぁ、摩耗はするが、直ぐに再生する程度なんだろう。
続いて魔導鎧関係。
聖天結晶の名を持つこの魔法機構は、聖属性の魔力結晶を作成し加工する魔法だ。
そして天軍降臨は、魔力を消費して天兵の様なゴーレムを無数に作成する魔法。
この2つを組み合わせて使う事で、聖結晶製の強力な天兵を作成出来る様である。
外装は2つ。
青い結晶を中心に強力な浄化結界を張る『清浄なる聖域』。
植物の実や種を入れると同じ物を複製してくれる箱『恩恵の聖櫃』。
とまぁ、星天の第6試練の報酬は、治癒と防御と豊穣のアイテムだった。
特に目を引くスキルは3つある。
先ずは『極光魔法』。
これは光属性最上位の魔法だ。
仙術級の光属性を簡単に生み出せる様になるので、かなり希少なスキルだと思う。
続いて『回天魔法』。
これは同じく仙術級の生属性魔力を簡単に生み出せる様になるスキルである。
錬金術を使えばより簡単に上級ポーションを作れる。
そして最後『加護』。
……は、少し複雑なので一番最後に確認するとして、次はアトランティス討伐報酬の確認である。
先ずは『灼炎の銃翼』。
これは、アトランティスの翼の小型版だ。
群星銃同様に数を増やす事が可能で、非常に上質な火属性の弾丸と爆裂弾、そして光系の魔法を射出する事が出来る。
特に強力なのはやはり光線魔法だろう。
一発一発は大した威力では無いが、光線魔法の特徴として、束ねると威力を増すと言う物がある。
銃翼は無数の銃で構成された翼なので、その全てを束ねた光線魔法の威力は相当な物だ。
実際にアトランティスも、その力を用いて速攻を仕掛け、明確に僕を狙って束ねた火の光を放って来た。
銃翼はちゃんと翼としても機能するので、飛行用の装備としても有用だ。
銃を利用したロケットエンジン的な飛行も可能なので、真っ直ぐに進む場合に関してだけは、試練の装備である守護聖翼をも超える力を発揮する。
……まぁその分魔力も消費するし、余程急いでいる時以外では使い道がないけどね。
『神滅銃』は、長銃と呼ばれる形状の銃だ。
様々な効果の弾を作成して射出する事が出来る。
この銃の最大までチャージして作る最も強い弾は、天災の如き威力を秘めた『神滅弾』と言う名前の弾。
威力はざっと考察して、王都が消し飛ぶくらい。
大爆発の5倍程だ。
神滅と言うには些か弱い様に感じるが、その実威力は拡散しない。
王都外壁の高さ四分の一程度の球体に圧縮されており、その範囲内にある全てを強力な火属性が焼き尽くすのである。
続いて『火神の重鎧』。
これは、ヒヒイロカネで作られた重鎧だ。
非常に強力なのは間違いないが、優れた火耐性以外に特筆すべき点は無い。
何かしら細工できる余白が多いので、自力でカスタマイズする装備なのだろう。
理論結晶の絶対強者は例によって強力な身体強化系。
神炎は、仙術の一段上に相当する火属性魔力を作り出せる理論結晶だ。
外装の火神砲鎧は、火神の重鎧を砲撃用にカスタマイズした魔導鎧だ。
全身の至る所に砲門があるので、味方が1人もおらず、四方八方を敵に囲まれた状況でなら大いに活躍出来る事だろう。
次、『神滅都市・アトランティス』。




