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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十一節 火山の迷宮の攻略

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第33話 常識人ルカナ 二

第七位階中位

 



 次はユキの後ろでぐったりしているウサ子。



 彼女は、『危険そうな魔物トップ10』に入れている、ユキの配下の中でもかなり強い兎だ。


 残念ながら本気を出している所は一度も見た事が無いのだけれども、雪子や犬子と同様仙人特有の魔力を持っている。

 それ故、ウサ子は機神の力量を正しく知っている筈、それなのに、まったくもっていつも通り。どうでも良いと言わんばかりにだらけている。


 そもそも機神を前に平然と眠りこける事が出来ると言うのがオカシイ。

 レーベ・ルヘーテや犬子ですら機神を警戒していると言うのに。


 私の直感通り、ユキと同格の大物なのか、或いはただのだらけた駄ウサなのか。


 ……もっと強くなれば私にも分かるのかしら?



 次は小さなユキもどき達。


 彼女らは、私の見立てでは花精の一種。それも竜化した『竜変種』ね。

 近くで良く解析してみないと何とも言えないけど、強いのは間違いない。


 今は結界の外に出て、溶岩の近くを飛行している。


 ……私には何してるのか分からないけど、ただ遊んでるって言う訳ではないみたい。



 奇形オブジェに座っていない人型は、他に後3人いる。


 超人種の狼人、ルーベルと、古代種として種族の名前だけは知っているラース。そして——



 ——『邪竜王・ザッハーク』。



 ザッハークの神話は詳しく閲覧できなかったので、それがどれ程の災害を引き起こし、どの様にして終わりを迎えたのかは分からない。


 ただし、実物を見ればその力の強大さは良く分かる。


 邪竜王・ザッハークとは、魔法に長けた悪魔よりも魔力の扱いに長け、強靭なる竜種にも劣らぬ肉体を持ち、千の魔術で災厄を振り撒く、原初の竜の悪心から生まれた邪竜の事。

 邪竜王の中に流れる血を一度でも振り撒けば、大地は死に絶え、邪竜の眷属として生まれ変わると言う。


 その記述の通り、このザッハークからは強大な魔力の気配を感じるし、その瞳からは深い叡智を感じる。


 然りとて、彼自身からは欠片も悪意を感じない。

 悪魔である私が悪意を感知出来ないなら、そこには悪意は無いのだ……と思う。


 と言うか、彼が神話に語られる通りの邪竜王なら、ユキが黙っている筈が無い。


 勿論彼は『危険そうな魔物トップ10』の中でも、ウサ子同様五指に入る強者だ。



 結界内にいる強者は、後は5人の吸血鬼のみ。


 そして、この5人は全員が全員異様に強い。



 帝王級の吸血鬼が一堂に会するなんて……それだけユキの力が強大って事ね……。



 一番強いのは、セバスチャンさん。


 レーベ・ルヘーテや犬子、白竜皇、大蜘蛛女同様に、永き時の中で研鑽された立ち居振る舞い。

 鍛え上げられた意思から生み出される仙人の気。


 中でもセバスチャンさんは、とても静かな仙気を持ち、落ち着いた雰囲気を持つ人物だ。


 どうして老人の姿をしているのかは分からないけど……それも雰囲気作りの一環なのかしら?



 二番目に強いのは、サンディア。


 彼女からはニュイゼさん同様にユキと同じ様な魔力の気配を感じる。

 彼女の経歴を聞いた限りだと、生まれてまだ半年も経っていないらしい。


 それでこれ程までの力を持っているとなると……かなり強くなりそうね。


 当然『危険そうな魔物トップ10』の1人として数えている。


 ただ、こんな場所でも天真爛漫な笑顔で剣を振り回している姿は、何処か微笑ましく思える。

 ……何気無い顔して剣戟が鋭い。



 三番目は、リアラ。


 彼女は血操能力に秀でた吸血鬼で、セバスチャンさんの愛弟子らしい。

 弟子というだけあってセバスチャンさんに近い雰囲気を持っている。


 給仕をする姿は見事だけど……半目になるくらいだったら完全に閉じちゃった方が良いと思うのよね。



 四番目が、アスフィン。


 魔力量や質では五番目のレミアに劣る様だけど、技術力では圧倒的大差が付いている。


 此方も給仕をしているけど……あまり慣れてはいないみたい。



 最後、レミアは……凄く抜けている。


 悪魔である私の見立てによると、精神的な病気と一種の癖が付いているのが原因だ。

 こればっかりは時間を掛けて直していくしか無い。


 けど、レミア自身の戦闘能力はかなり高いから、転びさえしなければアスフィンを簡単に越えられると思うわ。



 結界外の人型だと、不死者(アンデット)の軍団がいる。


 一体でも現れれば、人間の小国程度簡単に滅ぼせる程の不死者(アンデット)が、一切の不浄を纏う事なく、ひとつ場所に集まっている。


 一体一体が完全に生前の姿を保っている事から、本来であればただそこに居るだけで大地を侵す強烈な不浄を放っていてもおかしくない。


 単体で強い力を持つ不死者(アンデット)は、それだけ生前に強い憎悪を抱く何かがあったと言う事。

 完全に生前の姿を保っていると言う事は、その一生が殆ど全て憎悪に満ちていたと言う事になる。


 少なくとも通常の死霊術ではそうなっている。


 不死者(アンデット)に関する情報も神典碑(オベリスク・リコード)から得られた。

 その中には、不死者(アンデット)として復活し、永い時を掛けて自らの邪心を克服した存在、『聖霊』や『聖骸』と言う物があった。


 ここにいる100体もの不死者(アンデット)達は、分類上は聖霊や聖骸と言う事になるのだろう。



 そして、その中には格が違う2体の不死者(アンデット)が混じっている。

 2体はユキの力の影響を受けている様で、髪の色がユキと同じ銀色になっている。



 ユキの銀色の魔力は質が高過ぎるので、ユキの支配下にある者達には少なからず影響が出ている。



 きっと私も、そうと分からないだけで何かしらの影響を受けているんでしょうね。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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