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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第二節 遺跡の攻略

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第17話 巨像乱舞

第三位階上位

 




 予想通り、ガシャーンと大きな音を立てて鉄格子が落ちた。場所は広間の真ん中付近。


 鉄格子は地脈の魔力を使った魔法で強化されている様なので、ティアにも破壊出来ないだろう。



 (くだん)のティアは音に驚いて此方を振り返った所だ。鎧越しで僕からは見えないが、もしかすると目があったかも知れない。



 思えば酷な事をした物だ。


 ティアにとって僕はそれなりに大切なものなのだろうが、これから起きる事と言えば、概ね二択である。


 僕等が圧勝するか、それとも、ティアにとって大切な僕が惨たらしく殺されるか。


 果たして何が出てくるのか? それも勿論、予想通りだった。


 入り口付近の台座に立っていた二つの巨像が動き出し、それに伴って壁際の黒い兵士の像達が動き始める。



 黒い兵士達は弓に矢をつがえて引き絞り、2体の巨像はそれぞれの得物、大きな剣と斧を振りかぶった。



呪われし(カースド・)鉄の守護騎士アイアンガーディアンナイト・ゴーレム LV?



呪われし(カースド・)鉄の守護弓士アイアンガーディアンアーチャー・ゴーレム LV?



? LV?



? LV?



 ゴゴォーンと爆音が広間に響き渡り、粉塵が捲き上る。


 続いて金属と金属がぶつかり合う小さな音が幾らか響き続け、止まった。



「……ふむ、よくわからん」



 口をついて出たのはその感想だ。


 左右には僕を守る様にゴーレムさんとデカスラさんがつき、その少し先に地面に突き刺さる巨大な剣と斧がある。



 弓兵達が放った矢は全てその剣と斧に阻まれ、一本も僕等の方へ飛んでくる事はなかった。



「麗しき銀の乙女よ、今地上で何が起きている」



 そう声を掛けて来たのは巨像のうち一体、剣と盾を持つ騎士風の巨像。



「不浄の気配がしよる、街は無事なのか?」



 もう片方の巨像は大斧を持つ戦士風の巨像。


 取り敢えず質問に答えよう。



「あー、街はもう随分昔に滅んだよ、今地上ではアンデッドが溢れ返るまで秒読みって所かな?」

「何と!? 街は滅びてしまったのか……」

「アンデッドか……成る程道理で不浄を感じる訳だ」



 ここでも予想外の展開が起きたらしい、あと、僕は乙女ではない。


 黒い像達が動き出した様で金属音が再開した、ガシャッガシャッと歩く音も聞こえる。



「銀の乙女よ、有象無象は我らが払おう」

「小娘共、自衛は出来るな?」

「まぁ自衛くらいなら出来るよ」



 2体の巨像は武器を持ち上げると、周囲にいる黒い像へと向かっていった。


 勿論僕は他の子達を召喚した。



 僕知ってるよ、これってボーナスステージって言うんだよね。タクが言ってた。






《レベルが上がりました》



 この音を三度ほど聞いた後、戦闘が終わった。



 騎士像さんは『フン!』『セェ!』と言いながら巨大な剣で金属の像達を薙ぎ払い。


 戦士像さんは『ヌン!』『ゼェアァーー!』と大声で斧を振り回していた。


 ティアはどうにも気が気じゃない様で、鉄格子の破壊を試みている。



 そんなこんなで戦闘が終わり


 2人の質問責めに分かる範囲で答えた。



「成る程、地上ではそんなにも時間が経っていたのか」

「しっかし、そうなると、あの時の違和感は間違いじゃなかったか」

「違和感?」

「ああ——」



 2人の話を聞くと、何日か前に一度、ここを何かが通った様な気配がしたのだとか。


 その時に少しだけ覚醒したが、誤作動と判断され眠りについたらしい。


 それが、今日覚醒してみると辺りに不浄の気配が漂い、周囲のゴーレム達が黒く染まっていた。

 只事では無いと判断し、僕を助けたらしい。



「貴方の言う通り、結界に何かあったと考えて間違いないだろう」

「となれば仕方ない、永きに渡る任が解かれる時が来たと言う事だろう」

「どう言うこと?」



 何かしみじみと呟く戦士像さん。彼らの話によると、上の結界を解除する為の魔法陣は扉の先にあり、この扉を開くには、騎士像さんと戦士像さんを壊さなければならないのだとか。



「それ故、銀の乙女よ、我らを崩し、今を生きる者達を救ってくれ」

「小娘、大きな任を背負わせるが、頼む」

「むぅ……その前に試してみたい事があるんだけど」



 試してみたい事とは単純に、何を以って破壊されたと判定されるか、である。


 その為に、僕は2体の像に触れると。



「『下位契約(テイム)』」



 仲間に引き入れてしまったらどうだろうか? と思った訳である。しかし



「ありゃ……失敗?」



 失敗したらしい、何かに弾かれた様な感覚だった。



 彼等は敵対的では無いので抵抗されたと言う訳では無いだろう、単純なレベル差による物かとも思ったが、もっと別の感じがした。


 言うなればそう、別の主人がいる様な、あるいは命令を受けている感じだろうか?



 僕はもっと深く、2体の巨像の中へ意識を向ける、すると直ぐに、テイムを弾いた原因を発見した。


 僕のテイムよりも高位で堅固な従属術式だ。

 だが、長い時間が経ったからか、あるいは彼等の意思が強いせいか、その術式には多少綻びが出来ていた。



 その綻びに魔力を滑り込ませ、複雑な術式の深部へ辿り着き、そこにあったマスター権限を塗り替える。


 権限の方は綻びどころか、ほぼ消え掛けていたので簡単に乗っ取れる状態だった。



 後は命令を解除して、改めて壊れ掛けの術式に新しい術式を掛けて補強すれば良い。



「麗しき乙女よ、その小さな力では我々を縛る術式は——」

「小娘、無駄な事をしている暇があったら早く——」

「『下位契約(テイム)』ん?」

『は?』



 何か言っていた様だが、集中していて聞いて居なかった。まるで難解なパズルをやっている様で中々に楽しかったし、どうやらうまく行ったらしい。




《【伝説(レジェンド)クエスト】『守護騎士団(ガーディアン・ナイツ)』をクリアしました》



伝説(レジェンド)クエスト】

守護騎士団(ガーディアン・ナイツ)


参加条件

・塔の結界を守る守護騎士団(ガーディアン・ナイツ)と戦う



達成条件

・塔の結界を守る守護騎士団(ガーディアン・ナイツ)を殲滅する



失敗条件

・敗北する



達成報酬


参加者報酬

・スキルポイント7P



参加者貢献度ランダム報酬

貢献度100%

武器『聖騎士の光剣パラディン・レイソード

武器『狂戦士の闇斧ベルセルク・ダークアックス

・スキル結晶『防御』×10

・スキル結晶『硬化』×10

・スキル結晶『聖盾術』×3

・スキル結晶『聖剣術』×3

・スキル結晶『聖光(ホーリー)』×1

・スキル結晶『魔斧術』×3

・スキル結晶『狂戦士化(バーサーク)』×1



エクストラ評価報酬

魔法術式完全解読

魔法術式乗っ取り

変異個体『呪われし鉄の騎士カースド・アイアンナイト・ゴーレム』の討伐

変異個体『呪われし鉄の弓士カースド・アイアンアーチャー・ゴーレム』の討伐

ボス『真銀の(ミスリル・)聖騎士巨像パラディン・ジャイアントゴーレム』の捕獲

ボス『真銀の(ミスリル・)狂戦士巨像ベルセルク・ジャイアントゴーレム』の捕獲

・スキルポイント40P

・スキル『呪耐性』

・スキル『解呪』

・スキル『魔力操作』

・スキル『初級魔法陣学』

・スキル『中級魔法陣学』




 わぁい……。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
― 新着の感想 ―
これは転生物の自由に行き来できるやつって考えたほうが飲み込みやすいな?
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