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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜超天才美少女(?)が、世の理を解き明かし塗り替える!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十一節 火山の迷宮の攻略

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第22話 16日目の昼時

第七位階中位

 



 屋敷からはリオンに気付かれる前に離脱した。


 隠密能力に関しては天帝竜の一件以来やたらと高いので、リオンくらいなら簡単に欺けるのだ。



 まぁ、お昼寝中らしいけどね。



 暇そうにしていたアルネアは、僕に着いて来た。






「じゃあ頼んだよ」

「はぁ……仕方の無いマスターですね」



 鍛錬島からスノーに移動し、アルナンに3つの種を渡した。

 ポメスと幼魔と豊魔の種だ。


 どんな実がなるのか分からないが、レア度が高めなのできっと良い物だろう。

 期待している。



 しばらくアルナンを労った後、次はスライム達がどうなったのか確認しに向かう。


 転移の指輪を使い、森の入り口からスライムの迷宮に転移した。

 暗闇の中に見えて来たのは、大広間を埋め尽くす程の無数のスライム軍団であった。



「ふむ……広間拡張しよう」



 活性化している地脈には結構な量の魔力が流れているので、迷宮が組み上げる魔力も多い。

 増え過ぎたスライム達は今や繋がっている虫の迷宮をも飲み込もうとしていたのである。


 直ぐに迷宮を拡張し、スライム達の増殖スペースを確保した。


 このスライム達は、研究に使用した後群体スライム君に統合する。

 上手い事数が増えたら、パフィ子達と同じ様にスキルを鍛える専用のエリアを作成して、群体スライム君のレベリングを行おう。





「……ただいま」

「む、おかえりなの」



 王都へ戻ると体をアルネアに任せ、早めの昼食を取った。

 誰もいないニャン拠街は絶好の潜伏場所だ。


 アヤ達は今迷宮の攻略に勤しんでいるらしく、昼食はひと段落した後に取る様だ。



 王都で調べるべき事は多い、手早く進めよう。

 先ずはニャンコ達の確認。


 ニャンコ達は完全統一がなされていた。


 王都にいる全てのニャンコ達が僕の支配下になったのである。

 その数何と418匹。


 迷宮が生み出す食料(スズメ)の量を考えると、かなりギリギリの数だ。

 ワイルドキャット達は知能がやや高めなので、上手い事王都民の隣人として活動し、餌を確保出来たのだろう。



 続いて迷宮の攻略状況の確認。


 大剣士率いる50人のプレイヤー集団は、ステージ6のハイコボルトを楽々突破し、今はステージ7の攻略を進めている。

 昼食の時間になる頃にはヒュージウルフを撃破出来るだろう。


 プレイヤー集団以外だと、冒険者と兵士の混成部隊が24名で迷宮を探索していた。

 その中には冒険者としてアワユキが、ネージュという名前で参加していた。


 ネージュは、先のゴブリン戦争で冒険者ランクを一つ上げ、今はEランクになっている。

 どうやら迷宮調査隊はDランク以上の先鋭を送り込んで来た様なのだが、ネージュとその従魔は貴重な魔法使いとして同行を依頼された。


 どうやら治癒術師である事が買われたらしい。


 光源の魔法が使える白い仔犬に、土の攻撃魔法が使える黄色い仔兎、火の攻撃魔法が使える仔狐を連れたネージュは、兵士や冒険者の清涼剤兼癒し要員として歓迎されていた。


 そんな調査隊一同は、今は食肉のエリアを攻略している。


 ネージュことアワユキを使ってそこに誘導したからだ。


 方法は至って簡単。


 既にマレビトから情報を得ていた混成部隊は、念の為確認を取りに先鋭を送り込んだ。

 その中には、ゴブリン戦で必死に皆を癒して回ったネージュちゃんの姿が。


 密かにスノー、ネージュ姉妹説が噂されている混成部隊にはネージュは快く迎えられていた。

 そんなネージュの仔犬が食肉エリアに行きたがり、ネージュが上目使いで目を潤ませてお願いした。


 勿論演技だ……と良かったんだけどね。


 アワユキは僕の因子を持って生まれたとは思えないくらいに大根役者なのだ。

 それはフユキも同じだが……ともあれ、アワユキことネージュは、心の中で騙してごめんなさいと謝罪を繰り返し、目を潤ませていたのである。


 調査隊側としても、特に重視して調査すべき所は無かったので、食肉エリアを最初に探索する事に決めたのであった。

 うむ。王都民は肉が足りてないからね。次は野菜のエリアを探索させる予定だ。



 その他、兵士の配備状況や王国民の健康状態を見て回り、適宜疲労回復などの回復魔法を掛けて行った。

 特に重篤な患者はいないが、後で奉仕活動をしているティアにポーションを渡しておこう。



 最後に、獣亜人とレリアの確認。


 獣亜人の子達は、健康状態が良好で毎日楽しそうに仕事をしている。

 重い病気を患っていた子は、他の子と比べるとまだ元気に走り回る様な事は出来ていないが、それも時間の問題だろう。


 念の為経口補水液や消化に良いお粥、林檎なんかを食べさせている。

 これに毎朝の下級ポーションを一瓶、皆に配っている。


 やはり、回復の概念魔力が含まれているだけあり、魔法薬を飲めば忽ちに元気を取り戻して行く様だ。


 レリアは、流石は侍従のエリート、従士爵持ちなだけあり、自分達が毎朝飲んでいる物が高価な魔法薬だと気付いている様だった。


 獣亜人の子達はエリートの教えを受けて、日に日に出来る事が多くなっている。

 王都の屋敷は全てレリアに任せてしまって問題無いだろう。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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