第15話 イェガ、魔改造される
第七位階中位
人の姿を取り戻したアンデット組を奈落の迷宮へ送り出した。
朝直ぐにやるべき事は終えたので、次はイェガの整備を行おう。
配下の子達はその殆どが小型化出来るので、迷宮都市に放っても問題は無い。
今手元にある子達は、放つと問題がある子達だ。
具体的には、イェガ、クリカ、モルド、蜘蛛君、ジェノサイドなベアー、レガリアなベアー、などの大きな子達。
それから、一部分が大きくなった事でもはや普通に座る事すら億劫になったらしいメロットと、そんな理由で残るなら私も残ると言いだした白雪。
何故か居るルカナ。
魔法教練の為に残した、レイーニャ、レイエル、ザッハーク君。
そして元からいるパフィ子軍団。
僕の配下の中ではトップクラスの戦力が手元にあると言う事になる。
差し当たって人型の子達には集まって魔法の練習をして貰う事にし、大型の子達は自由にしている様に伝えて、イェガの上へと移動した。
移動方法は簡単。
天使化して飛んで行くだけである。
◇
シティゴーレム。
全長12kmにも及ぶ巨大な空飛ぶ円盤である。
施されている武装は、雷を降らせる針状の杖。エクスプロージョンを射出する無数の砲台。一撃で山をも消し飛ばす主砲。
これらの他、主砲の一撃を一回なら防げる程強力な結界や、接近して来た敵を狩る為の迎撃人形など、他様々な武装が用意されている。
内部に侵入した敵には、無数の迎撃人形が襲い掛かり、また、所々に設置された小型の針杖から雷撃が迸る。
その性能は移動要塞と言って差し支え無い。
そんなイェガ都市の中枢で、イェガ都市のアップデートを行った。
回収した資材を用いて小さな街を作り、その街の中心に巨大な貯蓄結晶を設置。
街の北に四角い大海から取り出した水で湖を作った。
水中に堅牢な要塞を作成し、其処に同じく巨大な貯蓄結晶を設置。その上に結晶大王蟹の水属性結晶を設置した。
水属性結晶は、結晶大王蟹から回収した分の半分を使い、綺麗な両錐型に成形してある。
これで、水精結晶が生産する水属性魔力を貯蓄結晶が回収し、やがては貯蓄結晶が水精結晶に変化する事だろう。
街の西部には、湖を作る際に出た土を使って小さな山を作り、その内部を同じく堅牢な要塞にした。
中枢にはまたもや同じく巨大な貯蓄結晶を設置し、同量の火精結晶を設置した。
街の東部にはちょっとした穴だらけの岩場を作り、内部を要塞化、貯蓄結晶と風精結晶を配置。
街の南部は荒野を作り、地中を要塞化、貯蓄結晶と土精結晶を設置した。
貯蓄結晶はイェガと接続しているので、これでイェガの魔力保持容量は大幅に増加した事になる。
おまけで、街の南西には小さな海を作り、海底に要塞を作って貯蓄結晶を設置。
街の北東に森を作って地中を要塞化し、貯蓄結晶を設置した。
街の北西には食料生産プラントを作り、南東には牧場の様な物を作成。
これでイェガ都市は無補給で空を飛び続ける事が出来るだろう。
結界内部に関してはここまで。
次は武装の強化だ。
先ずは迎撃人形を改良する。
迎撃人形の基本スペックは、おおよそレベル50〜70くらいしか無い。
備わっている能力は、飛翔に加え、魔力の塊を打ち出す遠距離射撃、鋭い爪の刃を使ったドリルなど、マシンゴーレムのドール版の様な能力構成だ。
これを改良し、様々なタイプの量産型人形を作成した。
結界外を主戦場とする飛翔人形は、2タイプ作成。
1つは、近距離武装を全て外し、遠距離武装のみを取り付けた飛翔騎士。
射程の短い連射武装と、連射出来ない狙撃武装。それから残弾数に限りがあるミサイルを取り付けてある。
見た目は鋼の天使と言った風情で、高速起動を実現する為に翼状のパーツには風魔法の機構が取り付けられている。
もう1つは、近距離武装のみを取り付けた飛翔騎士。
ミキサーの様なドリルを2つ付け、遠距離飛翔騎士よりも巨大な翼で超高速接近する凶悪な飛翔騎士である。
この2タイプはイェガに登録されており、イェガの力で作成可能な量産型だ。
レベルはおおよそ90相当と大幅な強化がなされている。
そして最後に、イェガの力では作れない強力な飛翔騎士を作成した。
レベル400にまで相当するその飛翔騎士は、様々な部位にパフィニョン的な細胞を持つ、サイボーグ型の騎士である。
内部に『白死竜茸の晶珠』が搭載されているので、個体としては化け物染みたスペックを誇っている。
4枚の翼を持ち超高速で空を駆け回りながら、手に持つ『白死竜茸の牙剣』で外敵を虐殺。
敵が有機物であればそれを喰らい、エネルギーに変換して補給する事が出来る。
また、口に相当する部分から竜のブレスを吐く事も出来るので、無理矢理分類すると真竜種である。
まぁ、この飛翔騎士はイェガが操作しているので、正確には遠隔操作型の魔導鎧だけどね。





