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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十一節 火山の迷宮の攻略

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第7話 進化アイテム

第七位階中位

 



 チェス兵達は、キングとクイーンを先頭に、より高位の者ほど前になる様整列していた。



 その総数は、おおよそ1,000体。



 真っ黒な兵士達が綺麗に整列する様は中々壮観である。




 無限生成は説明の上ではDPを使用しないと書かれているが、DPの元である魔力を消費するので、僕にはどうにも本末転倒に思える。

 しかし、一日の供給DPが減少する訳では無い。


 そもそも迷宮はDP供給に制限がかけられている様なのだ。


 僕が見た範囲だと、核が地脈から吸収する魔力量は核の能力に比例して一定値。

 迷宮内部から吸い取る魔力は壁に接している微量のみ。


 唯一生属性魔力、即ち生命力だけは、生物が発散すると同時に吸収している様だ。


 生物は常時微量の生命力を発散しているが、生をより強く意識している際に、より多くの生属性魔力を作成、発散する。

 つまりは迷宮に生物を引き寄せ、必死に戦わせる事で生命力を回収している訳である。


 それ以外でDPを入手するには、侵入者を殺して魂を喰らい尽くすか、物を売買するかくらいの物だ。



 ともあれ、無限生成とは、迷宮内部に存在する核が汲み上げた結構な量の魔力を、そのまま流用して魔物を生成する機構なのだ。


 そんな無限生成は、やはり高位の魔物程作成に時間をかけるらしく、チェス兵達の数はポーンが群を抜いて多かった。


 このままの速度で増殖して行くと、彼等の拠点が手狭になってしまうので、拠点の拡張を行っておく。





 西の迷宮最後は、第1層の調整である。



 調整と言っても、魔物の配置や数を変える事はしない。

 やる事は一つ。



 ——魔物召喚板(モンスターカード)のドロップ追加である。



 此方の迷宮では、全ての魔物からモンスターカードがドロップする様に設定する。


 入手可能なモンスターカードは、同系統最下級の魔物のみ。

 その代わり、ボス級からのドロップ率はかなり高めに設定してある。


 有象無象からは1万回に1つくらい、ボスからは10回に1つくらいのドロップ率である。


 プレイヤー達には、劣悪な環境にも負けず、頑張って攻略し、魔物の軍勢を率いて貰いたい所だ。



 それと、純結晶(トゥルークリスタル)の一件で少し思い付いた事がある。


 モンスターカードの強化についてだ。


 レベルを上げるのは大量のマナ貨幣を払うだけで十分だが、召喚出来る魔物を進化させるのに関してはマナ貨幣だけだとイージー過ぎる様に思っていた。

 なので、必要素材として幾らかの資材を集めて貰う事を想定していたが、それだと些か難易度が高過ぎる。


 高位の魔物に進化させる為には高位の魔物の素材が必要です。

 ……となると王都近郊にそれが無い以上、此方側がそれを用意してやらなければならなくなる。


 それは勿論吝かでは無いが、需給の観点から見て競争が激化したり、プレイヤー間でのトラブルが多発する可能性がある。



 という訳で、そのやり方を変える事にした。



 要となるアイテムがこれだ。



属性石(エレメンタルストーン)・火 品質B レア度3 耐久力B

備考:火の属性魔力が込められた石。



 これらのアイテムは、僕の迷宮の魔物からドロップしたり、僕の店で資材を交換する事で手に入る。


 全ての属性石が同じ規格で作られており、これを使う事で魔物を進化させたり、魔法の道具を作成する事が出来る様にする。

 これで難易度が程々に落ち着くだろう。



 早速大量生産し、モンスターカードを誰かが入手したら、各迷宮の魔物からドロップする様に設定する。

 おまけで、最初にモンスターカードを入手した人に、クエストを通してワンセットプレゼントもする。



 これで、属性石が何に使う物なのか直ぐに分かるだろう。





 あれこれやっている内に、帰還指示を出した配下の子達が迷宮入り口へと集まって来た。


 西の迷宮でやりたい事は全て終え、属性石もかなりの量を生産した。

 なので、今日は最後に皆の性能を確認し、『リスティア』の攻略状況を確認してから寝るとしよう。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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