表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十七節 ?????

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1531/1536

第36話 天界の民

第八位階下位

 



 燦々と光が降り注ぐ、真っ白で飾り気の無い道を歩み、宿場通りを抜けた先は、ちょっとした倉庫が幾つも隣接するエリアになっていた。


 成立の順番を考えると、宿場通りは後の時代に生まれた物だろう。


 おそらくだが、最初に軍事地区のあった場所に拠点があった筈だ。

 そこは天界の中枢であり、天界と下界を繋ぐ場所である。


 直接的に繋ぐと言うより、フィルターを通された信仰が噴き出る場所。

 天界と言う泉の中心点がそこにあった。


 そんな場所故に、下界との繋がりが強く、下界門は天界の中心付近である事が伺える。


 そうして、その周りに安全対策として防壁が築かれ、万が一を考慮してそこから少し離れた場所に町が建てられた。

 その後町や軍事地区が発展し、更に転移で敵が攻めて来ないので平和ボケし、いつしか町と軍事地区は隣接する様になり、一つの大きな町になった。


 宿場通りや倉庫は兵舎等があった名残りだと考えられる。



 天使居住区を調査していた僕因子を回収した。


 得られた情報によると、天使達が利用していた紙切れは、食料の配給チケットだと言う事が分かった。


 天使達は半精霊体なので、そこまで食料を必要とせず、チケットの配布はおおよそ7日に一度。

 最底辺の白い粉を一食分と交換出来るチケットだ。


 チケット配布の為か住人の管理は意外にもちゃんとしており……7日に一度の配布ではちょっとひもじい事も天使の政府は把握している。


 故に天使達は労働をしてチケットを集めるし、より良い物を食べたい天使達はより労働する。


 そんな天使達の産業はと言うと、採取採掘か加工くらいの物であった。


 一番簡単なシュガーの採掘は、つまみ食いが発覚すると厳罰を受ける。

 採掘場は天界の中心地に近い街中にあり、街と同等程度のかなりの規模の更地が壁に覆われている。

 多数の天使達によって積み重ねられた、シュガーはここで採取する物と言う信仰により、天界のエネルギーが集約されて、天界で発生するシュガーの9割がここで発生する様になっている。


 僕が楽園で産出物の発生地点を纏めたのと同じ事が出来ていると言う事だ。


 残りの1割以下は野良シュガーであり、特別に管理されておらず、職にありつけなかった天使が糊口を凌ぐ為にその脱法シュガーを探しに行ったりしている様だ。


 次に、やや大変なストーンの採掘、また運搬。こちらは、実入りが良い。

 良くはあるが、ストーンの主な用途は建材であり、続いて家具、その次が一部装飾品。


 使う時は大量に使うが、毎日使う訳でも無いので、仕事自体が少ない。


 最後に、専門的な技術を必要とするクラウドの採取。これはストーンよりも報酬が良い。


 クラウドは服飾は勿論だが何より紙の製造に使われる素材で、需要がそれなりに高い。

 一方で採取には純度の高い光や聖属性を行使する必要があり、高い技術力が求められる為、採取者が少なく、供給が少ない。

 おまけに保存の技術がいまいち足りておらず、そう何日も日持ちする物では無い為、労働単価が高い。


 まぁ、所詮戦士になれなかった有象無象の仕事なので、下に見られている総軍程度の稼ぎにも及ばないが。



 一次産業はそんな所で、次は二次産業。


 家を建てる為の建材を加工する仕事の天使もいれば、家の装飾をする仕事の天使もいる。

 家具を作る天使もいれば、服を作ったりその装飾を作ったりする天使もいる。


 産業の発展と言う点で見ると、天使達はあまり着飾る事に興味を持たず、家具を揃えて家をおしゃれにすると言う感覚もあまり無く、そう発展している物ではない。

 ……例外はあるが。



 その例外、三次産業。


 此方は、娯楽が少なく、教育は軍が行なっており、飲食の発展も望めず、金融など無いと言う事で、全くと言って良いほど発展していない。


 だが例外もあり、それが宿屋通りである。


 これは、激しい競争社会である軍と、緩やかペット生活である民の圧倒的な温度差から来る、極一部の異常発展であり、その方面を売りにしている連中は、その他の民達と比べて宿屋もおしゃれだし服飾もおしゃれだ。


 生存に関する競争が文化を発展させている訳である。


 そして、若干それに引っ張られてか、物凄く緩やかに他の産業も発展しつつある。


 死から縁遠い天使の社会が死に近付く事によって成長する。皮肉な話である。



 そんな天使達の中の一般市民達は、数にするとおよそ50万程。

 これは中々に多いと言える。


 理由に関してはまぁ察する所だ。


 地上と比べて魔力が高濃度であるからか、ろくに戦った事もないだろうに、市民達の平均レベルは20程。

 これは地上で言うならおおよそD級からC級程度の冒険者と同等の戦力で、騎士や兵士にすると長年訓練を重ねた熟練者レベル。


 それが50万もいるとなると、人間なんぞに勝ち目はない。


 おまけに付け足すと、天使は半精霊体な上、光輪と言う補助機能もある。

 これをレベルに換算すると、最低でもレベル50を超える。


 冒険者ならA級トップクラス。騎士なら叩き上げの大将軍クラスである。


 まぁ、実際の戦闘ではスペックで殴るくらいしか出来ないだろうし、付け入る隙は多いだろうが。



 ともあれ、天使の一般市民はこんな所。


 他に大した物もなく、特に大きな要素は……まぁ、異種族型の傾向が少しでもある天使は、軍に引き取られ、戦える年齢になったら総軍の尖兵として魔界で処分されるくらいか。

 産まれた直後に処理されないのは、天使が基本善性だからだ。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ