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一旦は気になることを全て忘れて、集中してテストに取り組んだ。勉強の成果もあって、かなり今回は自信がある。
ルンルンと、楽しい気分で帰宅した。
上機嫌で帰ってきたが、テストは今日で終わりではない。どうしよう。
①明日の勉強 ②今日の復習 ③ライブチケット
ーここは③を選んであげましょうー
初日で行けた気がしたから、調子に乗って次の勉強をしないだとか、そういったことは断じてない。
そんな明らかな失敗ルートを通るつもりはない。
だけれどせっかく作ってくれたライブチケットなんだから、ろくに見もしないというのは、さすがに失礼なんじゃないかと思ったのだ。
バッグから取り出して、細かいところまで目を通してみる。
日時は、明々後日の午後より。つまりテスト最終日の放課後ってことか。
テスト中ならともかくとして、全教科が終わった後ということなら、その日の俺はきっと勉強したくないだろうし……。
部活にも入っていないのだから、日時としては断る理由がないな。
って、断ること前提に考えたら悪いよね。
場所は教室、当然俺たちのクラスだ。え、百人っ?!
満員だったらなんだし、悪いがそんなには集まらないだろうけれど、だとしても百人というのはどういうことなのか。
机と椅子を退かしたとしても、かなり狭くなってしまうだろう。
入らない。百人は無理だよ。
書いてある情報はこれくらい、かな。どうしよう。
①行く ②行かない ③だれかに行かせる
ーここは①を選ぶのですよー
何か予定が入っているわけでもない。
せっかく作って、俺に渡してくれたんだ。それなら、行くべきなのだろう。
祭さんのことが嫌いなわけじゃないし、コノちゃんと恋人関係ではなくなった今、女の子との接触を避けるなんて理解が出来ない。その必要は全くない。
だから、堂々と会いに行こうじゃないか。
俺が目指している王子様とは程遠いような、下心いっぱいでね。
なんだかこういう考え方をしていると、すごく楽だ。
もしかしたら、リア充の特徴たる、何も考えていないというのはこういうことなのかもしれない。
それじゃあ俺、無事にリア充になれたんだ。
堂本木葉の攻略は終わったようで終わっていません。つまりは、まだだれの攻略も終わってはいないということです。
一学期にして多くの攻略対象と接点を持ち、中々に好意的に思われているのですから、良いペースとも取れるかもしれません。しかし攻略人数を考えると、これで良いのか……といったところですね。
今後に控えているであろう大きなイベントで、同時に何人もを攻略することが出来ると、そういうことなのでしょうか。
花空祭と松尾クリスについては、ライブという不思議なイベントに、まずは期待してみるとしましょうか。くっくっくっく。
お読み頂きありがとうございます。
今回は短く、普段の半分ほどの文字数しかありません。ですから、読んでいて少し驚かれた方もいるかもしれませんね。
というのも、一応は理由がありまして、次回からは新章に突入するのですよ。
変にだらだらと文字数稼ぎを繋げても、仕方がないかと思いましたから、こういう結果となったわけです。
これからも、これまで同様の文字数できちんと行きますよ。
ではではありがとうございました。是非、ハーレム完成まで見守って頂けると嬉しいです。宜しくお願い致します。




