愛しきものへ捧ぐ歌
かつて 愛した人よ
——Quare,quare?
私とともに歩んだ人よ
―—Quare,quare?
夢は終わり、ゆりかごを出る時間が来ました
―—Quare de vulva eduxisti proditum?
裁きの時間がやってきました
―—nec ignoscet sceleribus
傷つき飛べない鳥を
保護した理由は何だったの?
―—Iniuriam electio
いつか飛び立つ日が来るまで
ここには私もいるからと
励ましてしまったのは 愚かな考えでした
―—Principio omnia
元気になっても 鳥は言う
「ここにいる」
「ずっといるよ」
「だから 一緒にいてほしい」
―—Verbis mendacibus
「ここにいるの?」
「私とともにいてくれる?」
私は喜び
鳥とともに行くことを決めました
―—Initium tragoediae
つかの間の平穏に
心を奪われてしまった愚者は
すべて偽りだとしても
最後まで信じることを選んだ
―—contritum necessitudinem
奏でられるハーモニー
やがて不協和音を奏で
焦りから出た一言で
すべてが崩れ去る
―—Collapses mundi
傷ついた心に降り注ぐ
幾千もの刃
かつて救いし人々が
剣をもって襲い来る
―—Contritum est cor meum
痛みから逃れるため
人々を愛した彼女を
永遠の氷の中に閉じ込めて
憎悪と怒りは剣をとる
―—et vindictae
我を傷つけるものには災いを
終わりなき永遠の苦しみを
恩を仇で返すなら
もう二度と 心許したりしない
―—Incipiunt dispute
私の心を癒すため
我を傷つけしものを地獄へ
私の心を取り戻すために
我を裏切りしものに苦しみを
―—nec ignoscet sceleribus
もがき苦しみ彼らを見て
私は安息を感じる
助けを求める手を見て
私は笑顔を思い出す
―—sustinentes consequatur
永遠の地獄ので
反省すれば良いのです
愚かなものたち
己の選択を嘆くのです
―—His anxius curis
助けてと手を伸ばしても
悪かったと謝っても
救いはもうおとずれない
私は笑い続ける
―—Mulier defuncta est
苦しむ鳥の手をとって
そっと地獄から救いましょう
あなたはかつて愛した人
情けをかけてあげましょうか?
―—Curae vestrae censetis
救われ喜ぶあなたを
再び地獄の業火へと突き落す
熱の届かない場所で
私は笑う
―—Tu iniuriam
どうして助かると思ったの?
どうして救われると思ったの?
そんなことを願えるわけないでしょ
だってあなたが壊したのだから
―—Vos sunt ut nusquam liceat
後悔と絶望の中で悟るのよ
あなたたちの愚かさを
それが私の心の安らぎ
ようやく訪れる平穏な生活
―—Volo beatitudinem
かつて 愛した人よ
——Quare,quare?
私とともに歩んだ人よ
―—Quare,quare?
夢は終わり、ゆりかごを出る時間が来ました
―—Quare de vulva eduxisti proditum?
裁きの時間がやってきました
―—nec ignoscet sceleribus
あなたを地獄へ突き落とし
私はようやく幸せを取り戻す