第22話:笑顔
あ、すいません。予約投稿の日付が間違っていましたw
完結したものと思って昨日完結報告の活動報告かいていましたが、失礼しました><
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「……ってな夢を見たんだが、これ正夢だと思うか?」
「いや、いくらなんでもイングリッド様。
そんな夢が現実にあり得るはずないでしょう」
「本当よね。あんたは普段からバカみたいな考えだけど、それは流石にないわよ」
「三文芝居」
ここはイングリッド邸。そしてイングリッドが今朝見た夢を同居人たちに語っているところだ。
自分には腹違いの妹がいること、
宿敵である触手王がドレバス・シティを襲ってきて苦戦をしつつも木っ端みじんに粉砕したこと、
そして勝利の栄光に酔いしれながら恋人たちに頬にチュッとされたところで目を覚ましたこと。
それは夢である。
彼女の話を真面目に聞いていたクラミル、イオリーン、ハルカトーゼはそれぞれに呆れた感想を漏らすが、イングリッドは気にしない。言いたかっただけなのだから。
「大体、イングリッド様の父親であり、世界を滅ぼした触手たちの親玉の触手王って、すでに死んでいますよ?」
……は? え? クラミルの発言には流石のイングリッドも驚きを隠せない。
「おい、ちょ……え?
クラミル、それ、どういう意味だ?」
「あれ? 言っていませんでしたっけ?
私、従者クラミルは、イングリッド様のお母様が触手王の死体から採取した色々なデータを元に生み出したホムンクルス的な人工生物なんですけど」
「初耳だ!」
イングリッドは長年探し続けてきた仇がすでに死んでいるとは思わなかったのだろう。
更に詳しく聞いてみると、イングリッドの母親が触手王を殺したあとに採取したデータを用いて人工授精した結果、イングリッドが生まれたことになる。そして次に作られたのがクラミル。
つまり、イングリッドとクラミルは姉妹のようなものなのだ。
「先ほどの夢の話にありましたが、実は私こそがイングリッド様の妹にあたるのですよ。
でもこれって言ってませんでしたっけ?」
イングリッドは反論しようとするも、席を囲んでいるイオリーンとハルカトーゼはすでに知っていたのだとか。
知らぬはイングリッド一人。どうやら酒に酔った時に茶飲み話のような、かる~いノリで語られたそうだ。
「ってことは……」
「イングリッド様の野望が一つ潰えたってことですかね?」
イングリッドは世界を破滅に追い込んだ触手型クリーチャーを滅ぼすことを目的に掃除屋として活動してきた。触手王を倒せば世界は変わると信じて。
しかし世界が触手に支配されたままだということは、すでに世界が触手すら同じ惑星の生物と見なしているのだろう。
今も触手が蔓延っているのは、触手王とは全く関係ない自然のサイクルだということだ。
イングリッドは手の届く範囲で滅し続けるしか出来ない。
「……ふふふ、ふははは……アーッハッハッハッハッハッ!」
「イングリッド様?」
「なに、あんた? ついに頭おかしくなっちゃったの?」
「よくある」
三人の恋人たちに突っ込まれても動じないイングリッド。
彼女にとっての生きる目的でもある触手王退治をしなくても良いということは、つまりだ!
「ワタシはこれから毎日女の子たちと、チュッチュしまくりの日々が送れるってことかー♪」
イングリッドの歓喜の叫び。それはまさにドレバス・シティ全体に響くほどに大きな声であった。
呆れるのは彼女の恋人たちばかり。
それでも、そんなイングリッドを愛しているからこそ、こうして同居しているのだ。
ただ少し、これまで以上に仕事よりも性欲を優先するイングリッドがどうなるのかを想像すると恐ろしい気もするが。
こうして今日もドレバス・シティは触手型クリーチャーによって滅んだ世界とは思えぬほどに平和に過ぎていくのでしたとさ。
めでたし、めでたし♪
「そんじゃ、いっちょ72時間耐久チュッチュでもしようぜぇぇぇぇー♪」
「「「調子に乗るな!」」」
恋人たちのツッコミによって空高く打ち上げられたイングリッドだったが、その顔は見る者を魅了する普段通りの笑顔であった。
おわり。
これにて『うねうね触手パニック』は完結となります。
最後までおつきあいいただき、ありがとうございます♪
今作は百合作品でありながら、ギャグメインの百合作品にしたため、「触手」というエロの定番ネタを使いながらも、あんまりエロくなかったですね。
途中でノクターンにこの作品の短編を投稿したりもしましたが、基本健全な作品をこうして綺麗に終えることが出来てよかったです♪
その他、細かい作者語りはあとで活動報告に投稿するとして、いったん筆を置かせてもらおうと思います。
最後にもう一度。ここまでお読みいただき、ありがとうございました♪
追記:運営様よりR18との指摘を受けたため、結局修正することとなりました。
連載中は何だかんだで最終話まで書き上げられて、えっちぃ描写も「この程度」と認識しておりましたが、ダメなようですね。
今作の反省を活かして今後も触手と百合の小説を書いていこうと思います。(2019年3月5日)




