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第15話:\デェェェェェン/

 パソコン復活! でも携帯からのほうが誤字脱字のチェック漏れは少ないんですよね。=今回から多少ミスは増えるかもw


 追記:運営様よりR18指定を受けたため、少し修正をいたしました。(2019年3月3日ひなまつり)


 

 珍しく深い霧が立ち込め、幾つもの触手型クリーチャー達の焼死体が並ぶ荒野。


 ドレバス・シティからそう遠く離れていないエリア。主にBランク触手を獲物とする掃除屋が活動するエリアだ。


 そこには霧で視界が悪いにも関わらず、今も複数人の人影がある。


 それぞれ腰には掃除屋が使うであろう禍々しい斧を提げ、チームなのか白一色で統一された服装。

 そう、彼らは掃除屋であり、チームなのだ。


「目的地周辺に到着。油断するなよ」


「「了解」」


 隊長らしき男の声に元気よく返事をする隊員二人。


 三人組で、それぞれの服装はパーカー、ジャージ、重鎧という奇妙な出で立ちだが、その全てがファスナーから襟のタグまで全てが白である。

 しかし武器は全員が斧。


 チームということなら各人に役割があるのだろうが、武器が全員同じというのは不思議なものだ。



「隊長。あの方の死体がないのですが」


「当然だ、この触手どものレベルからして、あの方が死んでいるはずがない」


 一行は誰かの捜索のために、この霧の中にいるらしい。


「隊長! 北北東にて敵影発見!

 B級の触手型クリーチャーのようです!」


「数は!?」


「1匹!」



 眼鏡を装備し、知力と気配察知の技能を強化したジャージが敵の気配を察知。


 集団は皆、腰から提げた斧を構えて敵に備える。


「グォオオオオオオオオオオォォーー!」


 直後、大気を震わす雄たけびと共に、霧を吹き飛ばすように表れたのはB級の中でも上位に位置する触手型クリーチャー<マスキートン>だ。



「ナンデ!? こいつは夜にしか活動しないはずだろ!? ナンデ!?」


「慌てるな! 霧が濃いから夜と勘違いしたのだろう。冷静にいつものように対処するのだ!」



 パーカー隊長の言葉に冷静さを欠いていた気弱な重鎧は落ち着きを取り戻し、ヒット&アウェイによる中距離戦闘を繰り広げる。


 彼らの斧は、ドレバス・シティの鍛冶屋たちが技術の粋を集めて作り出したものである。


 片刃の斧ということで、刃の付いていない側にはジェット推進機構を取り付けているため、凄い速い斬撃が繰り出せる。とにかく凄い斧だ!



「重鎧は注意を引きつけろ! ジャージは背後からバックスタブを決めるんだ!」


「「了解!」」



 いかにB級と言えど、この三人組はドレバス・シティでも上位に入る掃除屋集団である。相手が一匹であればS級の触手型クリーチャーであっても狩れるかも知れないほどだ。


 B級触手、マスキートンは一直線に重鎧に向かい、ガード姿勢で構えていた斧に激突!

 その瞬間、隙だらけだったマスキートンは、ジャージの背後からの致命の一撃で生命活動を停止。戦いは終了したのだ。



「うむ、これは銀冠サイズだな。

 二人は、マスキートンの素材はどのように利用できるか分かるかな?」


「主に体液は媚薬として使用されます。聖女でさえ淫乱にするほどだとか」


「肉を乾燥させても精力剤が出来ます。

 効果が強すぎるので使用は慎重に」



 パーカー隊長は常に仲間にクイズを出すことでインテリ集団を目指している。

 その事を知ってるため、ジャージも重鎧も隊長の質問に応えられるよう、日々勉強を欠かさないのだ。


 ちなみにこの世界では合意の上であれば性行為に対する年齢制限は無い。子どもが出来る年ならばいつ結婚しようと子どもを産もうと本人の自由である。


 そうして触手から素材の剥ぎ取りを終えた三人が本来の目的である人探しを再開しようとしたところで新たな異変が近づいてきた。


「ん? まだ何か来るようだな……」


 パーカー隊長は斧に付いた触手体液を振り払うと再び戦闘態勢へ。


 仲間の二人もそれに続いて構えるが、霧の奥から現れたのは……。



 ◆ ◆ ◆



「そういうわけだから、イングリッド。

 これはあなたへの指名依頼」


「おいおい、何でワタシがこの依頼を受けることになっているんだ?」



 場所はドレバス・シティの掃除屋ギルド。

 受付にて真面目に働いている受付嬢のハルカトーゼと、駄弁っているイングリッドである。



「この依頼――チーム『パーカー隊長のパーフェクト触手教室』はあなたが原因でもあるの。

 だから行って」


「ワタシはむしろお前をイカせたいんだけどな♪」


 さり気なく頬に指を這わせるイングリッドに、惚れたからと言って仕事中にえっちな思考にとらわれるハルカトーゼではない。


 彼女は基本的に合理主義であり、ロボットであるため頭の中のスイッチをオン・オフするだけで愛情すら凍結させることが出来るのだ。


 尤も、その氷のような眼差しも含めて愛しているイングリッドには効果が薄いが。



「イングリッド、あなた昨日受けた依頼を覚えてる?」


「昨日の今日で忘れるわけないだろ。

 昨日は軽い依頼だが、霧に紛れて別のエリアから垣根を越えてやってきたA級の触手の群れを駆逐してきたな」


「その依頼で、あなたが触手に負けてエロエロなことになっているという噂が流れたの。

 それを信じたあなたのファンであるパーカーさんたちが救助に向かった。

 つまり?」


「ワタシが助けるのが筋ってか?」


「分かってるじゃないの」



 パーカー隊長たちはギルドでも腕利きであると同時に、イングリッドのファンなのだ。

 たった一人で(クラミルは基本戦闘不参加)触手の群れを蹴散らし、街の綺麗どころを虜にする美貌。


 豪放磊落でしょっちゅう高価な酒や食事を奢りまくるイングリッドのファンクラブ会員ナンバーの1,2,3の三人こそが『パーカー隊長のパーフェクト触手教室』というチームである。


 その彼らがイングリッドの危機という噂を鵜呑みにしてしまったのだから助けるのはイングリッドの義務である。なんら、おかしなことはない。



「だがその前に一つ聞きたい。噂の出所は?」


「後ろ」


 イングリッドの背後に立つのは彼女に匹敵する百合であり、高ランクの掃除屋。


「キーバだぞ♪」


 キーバであった。


「なに勝手に人の噂流してるわけ?」


「いやぁ~、イングリッドが触手にエロエロなことされる同人誌を描いて配ったんだけど、『フィクションです』と書き忘れたからだぞ♪」



 つまりはそう言うことである。


 イングリッドが触手の群れを倒したその日の内に、その情報からイングリッドが触手にお持ち帰りされる漫画を描き、それを配ったことでファンクラブでもあるパーカー隊長たちは真偽を調べるために突っ走ったと。


「こいつめ」

「あふん♪」


 女を殴ることは絶対にしないイングリッド。

 そのため怒りの発散は百合行為であり、きーばのほっぺにチュッ。叱るときも優しく、というものだ。


 怒っていても流石はイングリッド。彼女の仏めいた慈悲の心はチュッチュするだけで終わった。


 絶頂失神しているキーバをギルド職員にベッドまで運ばせ、仕方なく……本当に仕方なさそうにイングリッドは依頼書にサインする。



「掃除屋仲間の救出依頼、このイングリッドが請け負った!」



 素手で普段着のまま常に仕事をするイングリッドに準備は不要。

 そういう訳で、「面倒くさそうだなぁ~」と牛乳を飲んで静観していたクラミルを引き連れ街の外へと向かうのだった。


 なんだかんだ言ってもイングリッドは面倒見が良いし、老若男女問わず好かれている。救助対象が男でも気に入ったならば助けるものだ。


 そして、そういった使命感に燃えている時のイングリッドは普段よりも輝いて見えるため、街を出るまでの間にすれ違った女性たちを絶頂させながらの行進であった。


 百合が歩む道――“百合道”は二十段を超えたあたりから、目を合わせただけで相手を気絶させることも可能。イングリッドは百段オーバー。これが表すこととは?


 彼女の歩く道には、乙女たちが顔中の体液を滴らせたまま失神する女性が築かれる。


 もちろん、それもいつもの光景なので、通りすがりの者たちが適当な場所に移動させるのもドレバス・シティの日常だ。


 次回、珍しくバトル展開でユリ要素の薄い話に続く!


 ちなみにイングリッドのファンクラブは全員男です。


 女性はファンクラブに入らなくても好きなだけイングリッドに抱きしめててもらえるため、入る理由がない。


 それとイングリッドの愛は、昼間だけでも相当ハッスルしているのに夜は夜でハルカトーゼとイオリーン、さらにはクラミルまでも朝までぐっすり眠れるほどに疲れるのです。

 今回、使命感で輝いているイングリッドの視線で気絶した女性たちも、帰ってきたらしっかり美味しくいただきます♪

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