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いじめ

見てくれて、ありがとうございます。

これからも「黒なな」をヨロシクお願いします^^



どうして人は、平等に出来ていないんだろう。

どうして私達は、集団の中でしか生きれないのだろう。

・・・けして平等では無いこの世界。

だけど人の終わりは皆同じで。

“死”と言う選択肢しかない。

死とはどんな苦しみからも逃れられるモノで私達が一生を終えるモノでもある。


私、藍河あいかわ歌菜かなは地味で目立たない女・・・

膝丈まであるスカートにきっちり最後までしめたブラウス。

黒のハイソックスにポニーテール。

いかにも優等生みたいな格好だった。

性格は人見知りで話かける勇気もなかった。

そんな性格だからか、小学校の時は友達が一人もいなかった。

私は毎日、小説の世界にはいりこんでいた。

ミステリーや友情物が多かった。

恋愛系は全く興味がわかなかった。

私は頭が悪いから難しい本も読めない。

私が小説を読むようになったのには訳があった。

“いじめ”

内気だった私はいつの間にか地味な子扱いで皆から目をつけられていた。

苛められている時間は残酷で、私にとっては耐えられないものだった。

そんな時、私は小説と出会った。

読めば読むほど小説の世界に連れ込まれ、私は現実逃避を繰り返すようになった。



そして今、桜場中学一年。

入学してから半年が過ぎそうな頃の出来事。

私は朝、新しくできた数少ない友達に挨拶をする。

「おはよう」

友達の二人は私の方を見ると、少しおずおずとした顔で返事をした。

「あ・・・はよ」

「・・・おはよ・・・」

何故かいつも仲良しだった友達の二人は素っ気無かった。

「どうかしたの?」

私は首をかしげて質問する。

もちろん、私は何かした覚えは無い。

「・・・何も?」

「あ。先生に呼ばれてるんだった。・・・またね」

「うん・・・」

なんか私・・・

避けられてる?

急に孤独感を感じてしまった私はモヤモヤとした気持ちの中で、ぐつぐつと悲しみが溢れるのが分かった。

大丈夫。

何かの間違い。

私が勘違いしてるだけ・・・

自分にはそう言い聞かせるけど、もう一度確かめたいのが本心だった。

私は帰ってきた二人に話しかける。

「ね、今日部活あったっけ?」

今日部活が無い事は知っていた。

でも、話かけないと状況が悪化しそうな気がしていた。

必死だった。

「・・・さぁ?わかんないや」

凍りつくような目で見られた私は、“喋りかけてくんなよ”と目で訴えられてるようにも見えた。

・・・不思議だね?

友達がちょっと素っ気無くなっただけなのに、教室の皆が私に冷たい視線を送ってくるようにしか見えない。

胸がキュっとして締め付けられた。

私は精一杯泣くのをこらえた。

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