表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

何回でも、傷を癒して

人生経験豊富なお母さんの気持ちです。

どうぞよろしくお願いいたします。

受験を成功させて嫉妬される。


自分を傷つけるように、泣いた。どのくらい惨めになったら、誰かが手を差し伸べてくれるのか、確認するかのように、喉をからして惨めに泣いた。


そこに手を差し伸べたのは、他ならぬ母だった。


真恵、、、人はね、確かに人の不幸をみたいと思ってしまうことがある。でもね、少なくとも私は、真恵の幸せが大好きだし、これからいつかきっと、そのくらい真恵を思ってくれる人が見つかるから。

だから、人に失望しないでね?真恵。。。


腐れ縁だ。


プリント届けたら、怒鳴られた真恵が落ち込んでいたから、バイクで海に行く。


泣き声?


「真恵はいますよ」


「開けないでっ」


「お父さん、開けないでってば!」


「お、おじゃましまーす。。。」


嫌なこと、話せよ。嫌なこと話すとなあ、めちゃくちゃ泣けてくるぞ。それで涙にして、全部流しちまえば良い。


そしたらやってきたの、大きな不幸が。


そんなことっないよ、きっと。今の周りのやつは。少なくとも俺はっ。


私の周りの友達だって、私が幸せになるのが、嫌なのかもよ? バイク後ろ乗り

もしお母さんが目を覚ましたら、私は普通の、、、少し恵まれた女の子だもん。


嫌になっちゃうかもよ?

なーんちゃって!


感情移入が上手いんだね。


真恵、泣くんだよ、、、ちっ


あんたがそんなんだから、真恵が泣くんじゃないのかよ。真恵がなんで泣いてるのか知ってるのか、人が幸せを願ってくれないから、泣いてるんだぞ!俺が親なら、子どもが泣いてたら抱きしめてやるよっ。それで愛を伝えようと、死ぬ気で足掻くよ!


そんなふうに助けられてなあ!人が育つと思うのか?

エリート父。


パパはね、あんまり好きがわからない人なの。でもお母さんのことだけは不器用にだけど大好きだった。

だから、とってもショックなんだよ。今も、すごい我慢してくれてるんだよ、きっとあれでも。


俺は、真恵の味方だからな。真恵が泣く時は、泣いてやるし、笑う時は喜んでやるよ。


それはさ、いっときの感情移入だよ。私が不憫すぎるから、そうしてあげたくなっただけ。

私が普通の子になったら、きっとそれは別の話。


本気で言っていた事が分かる。


俺の気持ち、こんなに思ってても、届かないんだよな。

俺は真恵の幸せを本当に心から願ってるって。

俺、真恵と本当の友達には、なれないんだよな。


しらね。俺も人生にヒカンしてんの、今。


ほんとの友達なんて、出来ないなって思ってんの、俺もなんだよ。

人って虚しいよな。一体みんな、なんのために生きてんだか。。。そうでなくても、めんどくさいこと、ばっかなのにさ。


光!。。。人生のこと、いらないって思わないようにね。


大げさだねぇー!。。。大丈夫よ、んなもん。


初めてだな、本当に死ぬかもって思うの。

こんな感覚なのか、痛くて熱くて、でもそれだから生きてるとも思えない。

痛みが、どこか客観的な痛みになっていく。

俺の頭には、どうやって生きてやろうか、ではなく、自然とどうやって楽に死んでやろうか?という疑問が湧いてくる。抵抗が弱まる。これが諦めか。。。ダメだろ俺。

『光、人生のこといらないって思わないでね』

本当の人間関係が出来なかったかな?

せめて、あいつとなら。


「やめて!光のこと、離して!」

「光は、私のことを大事にしてくれるのよっ!?あなたたちは何!?こんなに関係ない人まで、傷つける!どうしてよ!どうしてそれでいいって思えるの!あなたたち、幸せを自分で手放さないでよ!光の幸せをっ、邪魔しないでぇぇ!」


そう言って、不良の後ろから腕を取って、少しでも不良たちを止めようとする真恵が見える。


その様が、俺にはスローモーションに見えた。


今真恵は、人に幸せを願われないことに苦しみながら、人の幸せを命がけで願っていた。

その必死な顔が、腕が、全てが、美しいなと思った。


ああ畜生。こんな事が起きるなら、もっと生きたかった。


多くの人影。

「何やってるんだ!犯罪だぞっ!」


「お父さん、車回してくるからなっ」


「真恵、真恵っ」


「わあ。。。私、必死に、なっちゃった。。。!」


人生が、いらないわけない。

どうしてもいるんだよ、人生は。真恵もさっき、分からなかったか?

危ないかもって思うと、怖かったから?

いいや違うな。

幸せだから。

。。。なんか、カッコ悪い?

いいんだよそれで!

でも、嫌なこともたくさんあるよ?とても嫌なこと。。。

そういうのは、思い出にしてやるのさ。嫌だったことも人生の思い出に。

素晴らしいことを体験するために我慢したんだと思えれば、きっとそれも随分いい思い出になってくれる。

えー、そんなもんかなあ?

。。。でも、光が幸せだって言うなら、信じてみる。

それで良い。信じなきゃ人生は始まらん。

はーぃ。。。

あー、生きてる。生きてるなあ。。。

うん。


お母さん?

私ね、光のこと好きなの。

でもさ、大丈夫かな?私ってすごく暗い子だったからさ。また落ち込んで、彼に迷惑かけちゃうかもしれないし。。。

彼の前で落ち込まない方法、また教えて欲しいな。


そうそう、彼はね、留学に行くことにしたんだって。もっと広い世界で、友達を探しに行くんだって。。。


じゃあまたね、お母さん。

行ってきます。


聞こえているよ。。。


真恵、私の愛しい真恵。


素晴らしい恋をしたんですね。お母さん、とっても嬉しいです。


何回でも傷を癒して。

ゆっくり進んでください。

そうすればきっといつか、もっと多くの人生の苦しみさえ許して愛せるようになる時が来る。

そうすればちょっとは安心して、人を愛せるでしょう?

そうすれば安心して、毎日眠りにつけるでしょう?


大丈夫よ、真恵。。。きっと。


「早く〜!こっちこっち!」


「待てって、よく疲れないな、お前」


「そんな悠長なことしてたら光がすぐいなくなっちゃう」


「。。。なあ、俺達、付き合わねえ?」


「ふぇ!?な、なによいきなり!??」


「嫌?」


「それは、、、よ、よろしく、おねがいします!!」

幸せだったから、生きたいですよ。

どうぞよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ