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私は妖精さんと同居中〜妖精さんの雪だるま〜

作者: きつねさん

 私は巷に溢れる社畜の1人です。今日はたまの土日休みで、天気も良好なお掃除日和となりました。

 一週間の洗濯物に、昨日分の食器洗い、明日からの作り置き。やることは沢山あります。そんな最中、私は妖精さんの痕跡を見つけるのでした。

 ふわふわとした材質に丸い形状の物。大きさは3cm程でしょうか。雪国育ちの私に馴染み深いそれは、棚の影にひっそりと置かれています。

「ほうほう、今回はこんな物を作りましたか」

1DKの一室に私の声が響きます。

 それをじっと見つめ、残留思念を読み取ります。。


「雪です、初雪が積もってるです!」

小さい妖精さんが駆け回ります。

「雪だるま作るです!」

おや、お友達がいたようです。2人が転がした雪だまは、みるみるうちに妖精さんの体の半分程の大きさになりました。

「重ねるのです」

いよいよクライマックスのようです。2人の努力の結晶が1つになろうとしています。しかし、体の半分ほどの大きさのものを簡単にはあげられないようです。妖精さんの頑張りに涙しそうになった時

「ガチャ」


どうやら昨日の私が帰ってきて、そこでお開きになったようでした。


そうして私は、妖精さん力作の綿ぼこりを掃除機で吸うのでした。

「ようやく、雪解けです。」

どこからか妖精さんの声が聞こえてきたような気がしました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 妖精さんがとてもかわいらしいです。とてもほっこりしました。
2022/04/17 22:58 退会済み
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