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たった二日の後にこれまで経験したことのない高難易度の仕事を三組合同で強行する羽目になった。
元々は第四位がやる予定の仕事だったけど代わりに三組でやれそれが適切だ。
いやいやイヤイヤ嫌々っ!
ギルドマスターはさらっと言ってたけど三組合同が適切な任務ってなんだよ?
元々は第四位単独に任せるつもりだったんでしょ?
それって第四位めっちゃ強いってことじゃん。
五、六、七位の冒険者が束になって対等の評価ってそれ本当に人間か?
そんな人間に任せるはずだった任務を即席のチームが本当に達成できんのかよ。
執務室から追い出されてとぼとぼ歩く。
その間、頭のなかはネガティブな事しか考えられない状態になってた。
……気が重い。逃げたい。やりたくない。
さっきまで第一位冒険者になるのも余裕かもとか考えててスイマセンでした。
調子乗ってました。だから、許して。
心のなかで神様に祈りを捧げるが、聞き届けられることなんてないのはわかってる。
どこの世界でも神頼みなんて、ただの気休めだ。
「……こうなったら、やってやるよ」
幸いにも下準備にかかる諸経費は全てギルド持ちだ。
なら、良い品を揃えられるだけ買い漁って二日後に備えてやる。
見てろギルドマスター。
「請求書見てから後悔すんなよ!」