表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/169

52

 イガヤイムを含めた多くの地方都市の運営というのは実に大雑把なものだ。

 徴税権等の主だった権利は領主に帰属しているが、基本的に代官が立てられ都市運営はそちらに丸投げ。

 領主自身は豪奢な屋敷に引きこもり、必要に駆られた時以外は表舞台に出てくる事など殆ど無い。

 代官も町の有力者もそこに不満はなかった。

 むしろ、下手な横槍を入れられるのを嫌い細かな事情まで知る人間のみで今後の方針、問題の対処にあたるのが常。

「……珍しい事もあるもんだ」

 北方域イガヤイム支部の冒険者ギルド。その代表であるギルドマスターはいつものように代官との定例会議の場に赴くや、目を剥いた。

 場所は代官屋敷の大広間。各ギルドの代表者を迎えるため長卓に椅子が並べられた室内には見知った顔がちらほら揃ってる。

 そのなかに普段は見ない顔があった。

 長卓の上座に三十代そこそこの男が腰掛けていた。

 華美ではないながらも仕立ての良い上質な服に袖を通す銀髪の美男。

 彼こそ、イガヤイムを含め北方域にある四つの都市を治める大貴族。

「カインディル伯爵様がご出席とはな」

 定例会議は始まる前から不穏な空気に包まれる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ