表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

第弌話 始まり

緑の生い茂る森の中

少女は一人、本を見ていた。


(もう少し…もう少し先にあれがある……!)


少女が本を閉じた瞬間、本は燃えるようにして消えた。いや、消えたのでは無い。無くなったのだ。最初からそこには何もなかったかのように……

しかし、驚くべきはそこではない。驚くべきところは、それをみた少女の表情だ。

まるでそれが当たり前のように見ている。


「ふう…………。」


そう言いながら一歩進んだその時

グルァァァァァァァァァァ!!

獣の鳴き声のようなものが聞こえてきた。


(見つかった!)


人と獣…その二つを合わせたような姿をしたいわゆる『化け物』が数匹、そこにいた。


『『『グオオオオオオオオオオ!!!』』』


鳴き声が聞こえたその刹那、少女の細身な体に『それ』が襲いかかった。


「…やるしかない……か…」

                      

はぁ。と少女はため息をつき、腰にさしている刀―――『蒼燕刀』(そうえんとう)に手をかけた。


「霧雨…」


突く、突く、突く突く突く突く突く突く突く突く突く突く!

阿鼻叫喚の中、『それ』の血しぶきが飛び散る。しかし、少女の端整な顔や服には返り血が付かなかった。

何ともすごい剣技!!


『グギャアアアアアアアアアアア!!』


一匹、又一匹と、倒れていく『それ』…

そして最後の一匹。


『グオオオオオオオオオオオオオ!』


少女は身を翻し、蒼燕刀をつかに戻した。

『それ』の残骸には目もくれず、少女は又歩き出した。

―数分後―


「あった……!!これが…『神樹』……!」


少女が神樹に手を触れた。

すると、その体は明緑色に光り、姿はかき消えるように消えてしまった。

少女の姿が消えたとき、明緑色の光は消え、代わりに、一筋の風が吹いた。









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ