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第8話 王女殿下との出会い

 ヴィムはスピードを上げて一気にレオリア王国へと向かう。

これなら、徒歩よりも馬車よりも早くレオリア王国へ到着することができるだろう。


 しかし、下から見られると面倒なので光魔法で下からは自分の姿が見えないようにしていた。


「もうそろそろサイラス帝国から出るな」


 下を見ると、サイラス帝国とレオリア王国の国境線沿いだった。


「世話になったなサイラス帝国よ」


 そういうと、サイラスからレオリアへと入った。

このまま、レオリア王国の王都へと向かうことにする。


 王都に行けば、この状況の打開策があるかもしれないと思った。


 レオリアの王都まであと少し、という所で下の方に嫌な気配を察知した。


「あれは、随分と豪華な馬車だな」


 その豪華な馬車を狙うような気配が複数人あった。

別に助けてやる義理はないし、貴族の連中なら護衛の一人や二人は雇っているだろう。


 そのまま通りすぎようとした時、一つの生体反応が薄くなった。

下を見ると護衛一人が弓矢のようなもので射抜かれていた。


「仕方ない。助けてやるか」


 ヴィムは急降下する。

そして、馬車の前に落ち立った。


「なんだ貴様」


 もう一人の護衛と思われるう騎士服の男がヴィムに怪訝の目を向けた。


「心配するな。俺はお前たちの味方だ。相手はお前らでは太刀打ちできるような連中じゃないから手を貸してやる」


 ヴィムはその騎士の男に向かって言った。


「余計なお世話だ……」

「いいから、黙って見ていろ」


『断絶結界』


 ヴィムは断絶結界を馬車を囲むように展開する。

これで、弓矢からの攻撃も魔法での攻撃も防ぐことができる。


 魔術師長ほどの持続時間も耐久性もないが、外道相手にはこれで十分だろう。


「こ、これは……」


 騎士の男は驚きの表情を浮かべた。


「黙って見ていろと言ったろ? 全部で6人か」


 こちらに敵意を向けているものは全員で6人ほど存在した。


「面倒だから一気に決めちまうか」


 索敵魔法で敵の位置を把握すると、同時に電気ショックの魔法を落とした。

すると、敵意が消えた。

どうやら、成功したらしい。


「全員倒してやったぞ。気絶してると思うがな」


 そう言うと、ヴィムは断絶結界を解除した。


「わ、分かった」


 そう言って、騎士の男は仲間を連れて拘束に向かった。


『ヒール』


 負傷していた護衛には回復魔法をかけてやった。


「動くか?」

「ああ、助かった。恩に着る」


 護衛の男は頭を下げた。

その時、馬車の中から一人の少女と燕尾服姿の初老の男が現れた。


「この度は危ない所を助けていただき、ありがとうございます。私、レオリア王国第一王女、エリン・レオリアと申します」


 その少女はスカートの裾を摘むと綺麗に一礼した。


「王家家令を務めております、ジェフリーと申します。この度は、姫の窮地を救っていただき、ありがとうございました」


 燕尾服の男も綺麗に一礼した。

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