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第146話 講習のその後

あれから、ダンジョン化した洞窟にも潜ったが、結構連携が取れてきており、グレーウルフの討伐の時よりもすんなりクリアすることが出来た。

 そして、ついに三日間のカリキュラムが全て終了した。


 これで、この講習に最後まで参加したものはCランクへの昇格が約束されている。

この講習の最大のメリットが、このCランクへの昇格だろう。


「みんな、Cランクへの昇格おめでとう」

「おめでとうございます」


ヴィムたちは講習生たちに言った。


「先生、ありがとうございます!!」

「ありがとうございました」


 皆、それぞれ感謝の言葉を伝えてくれる。

自分が教えた生徒たちは成長してくれるというのは嬉しいものだと感じる。


「こちらこそ、よく頑張ってくれました」


 こんなに喜ばしいいものなら、これからもまた講師をやってもいいかもしれないと思う。


「先生はこのメンバーでパーティ組んでいるんですよね?」


 ララがアリーセに尋ねた。


「ええ、そうですね。一緒に戦ってくれる頼もしい仲間たちです」


 ヴィムはハナやミサ、ディアナと一緒に戦ってきた。


「その、やっぱり、パーティは組んだ方がいいものなんでしょうか?」

「人によるってのもあるかな。でも、パーティが悪いとは言わないよ」


 ヴィムのようにパーティを組んで冒険をしている者もいれば、気楽にやりたいという理由でソロでやっている場合もある。

パーティを組むと、より高ランクな依頼をこなせたり、それぞれのスキルやランクが上がりやすいといったメリットもある。

また、ギルドでパーティの口座を作れたりと、便利になることも確かだ。


「俺たち、このメンバーでパーティ組もうって話になったんです」


 ギーグが言った。


「それは、いいと思うよ」


 このメンバーは、お互いに実力差があまりないし、短い間だが一緒にやって来た仲間である。

気心は知れていることだろう。

これからもパーティとしてやって行けば、連携も取れるようになり、成長することだろう。


「この講習で同じグループだったメンバーとパーティを結成することはよくあるそうだしな」

「そうなんですか?」


 ララが尋ねてきた。


「ええ、俺はギルマスからそう聞いているな。パーティの結成の仕方は分かるか?」

「はい、ギルドに申請すればいいんですよね?」

「そうだな」


 ギルドのパーティ結成用紙にパーティメンバーの名前を書いて登録する。

登録時にはギルド発行のギルドカードが必要とされるが。


「これからの活躍を期待しております。では、僕たちはこれで失礼しますよ」

「頑張って下さいね」

「頑張ってね」


 そう言うと、ヴィムたちはギルドを後にするのであった。

これからの彼らの活躍に期待を膨らませながら。

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