隠し事
ちとせ
「七宮さんどうしたの?」
つかさ
「いや…別に…私先に寝るから…」
「うん、わかったお休みなさい…」
どうしたんだろ?雰囲気が暗かったしあの段ボールが原因?中身なんだったんだろう?
…
「…」
「やっぱり…中身全部私がもらった物と同じ…」
美作 ちとせ様
あなたは巫女適性検査にて、一定以上の数値を
出したため、巫女適性があると判断されました。
それに従い、巫女として戦うためのサポート
アイテム等を、お送りさせていただきました。
人類生存のためにお遣い下さい。
「…」
(あの子は適性があったから昨日のことを全部覚えてた…武器も扱えた…すべてそういうことだったの…)
「クッ…」
「巫女を何人、何十人、何百人増やせば気が済むのよ!」
「何人犠牲になったと思ってんのよ…」
(これ以上…犠牲は出せない…)
(…これは渡せない)
…
「おはよう七宮さん」
「…」
どうしたんだろう?朝はこんな感じなのかな?
いや、でも昨日の朝はこんなんじゃなかったはず…
やっぱり昨日の夜なんかあったのかな?
「ねぇ、七宮さ…」
「早く朝ご飯食べなさい」
「ん…うん…」
「そしてすぐに出てって」
「えっ、いや七宮さんと一緒に登…」
「1つ言っておく、間違ってたらごめんだけど
あなたは私を友達か何かだと思ってるでしょ」
「私は一切そんなこと思ってないから」
「でも…」
「…」
「うん…わかった…」
「それじゃあ…また学校で…」
…
七宮さん…やっぱり私が調子乗って勘違いしてただけだったんだね…
…
いや、元気出せ!これから仲良くなればいいんだ!
ガラガラ
担任教師
「お前ら席に着け!ショート始めるぞ!」
「えっと…いないのは…七宮か、七宮は今日休みだ」
えっ、どうして…体調悪そうには見えなかったけど…
かくしてたのかな…だから私のことを思って!
いや…そんな雰囲気じゃなかった…
前島
「初日休んだかと思えば来て次の日も休みかよ」
担任教師
「まぁ、そう言うなって」
「親の事情があるんだろ」
「いや、親とか関係ねぇだろ」
「関係ありそうって言ったら隣のやつじゃねぇ?」
「えっ?美作か?」
私…?
「そいつが臭すぎて行きたくなくなったとかさぁ~!」
それは否めないけど…昨日の話だし…
「おい、悪口はやめろ、かわいそうだろ?」
その言葉が1番心にくることを知らないんだ…
「はぁ~い」
…
「はぁ…」
昨日の今頃は2人で帰ってたなぁ…
…
少し…七宮さん家に寄ってみようかな…
いや、でもなぁ~友達じゃないって言われちゃったし…迷惑もかけられないからなぁ…
って言ってるうちについちゃった…
どうしよう、なんて理由で訪問すればいいの!?
「んぅ…」
そうだ!昨日のお礼を言いにってのはどうかな?
いや待て、こういう場合は手土産みたいなの必要かな?でも、そんなお金ないし…気持ちが伝われば何でもいいか!
ピンポーン
…
ピンポーン
…
ピンポーン
…
ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!
…
「ダメだ…出てきてくれない…」
やっぱり体調崩してるのかなぁ?
家にいないってことは病院?
近くの病院行ってみよかな?
…
病院…来たはいいけど…見つかるかなぁ?
そこそこ大きい病院だし…
いや待てよ…今更病院に行くか?もう夕方暗くなりかけてる時間に…
「おい…」
やっぱり居留守使ってたんだ…だまされた…
「おい」
いや待て…寝てた可能性も…
「おい!」
大変!迷惑かけちゃったかも!
「おい!聞いてんのか!?」
「あっ!はい!」
「入口の前で止まるな!入れないだろ!」
「あっ!ごめんなさい!考えごとしてて…」
「こんなところですんなよ…」
ちょっと怖い感じの女の子に絡まれるなんて…
本当ついてない…
「いや…本当にごめんなさい」
「いや、でも奇遇だなぁ私も悩み事があるんだ」
「何ですか?悩みって」
「おっ!聞いてくれんのか?」
「えぇ…まぁ…」
聞いて欲しそうな口振りだったし…
「じゃあ私を部屋まで連れてってくれ!」
「あっ、はい」
「で、悩みって何ですか?」
「あぁ…私最近入院したんだけど入院する前の
記憶が無くってさぁ~」
「それは大変ですね」
「だろ?でも1つだけ覚えてることがあるんだよ」
「何ですか?」
「気絶する直前私ある女に手と顔蹴られたんだよねぇ~!」
「へ、へぇ~」
「そ、そ、そ、そ、それでででででで~?」
この子私が蹴った死体の子だ!
「その女を捜してるんだよねぇ~!」
「捜して、なにを、する、つもり、ですか、」
「いや…1発…」
「い、い、い、い、1発!?」
殴るつもりだこの人…私を!
「おいおい…どうしたんだよ…汗凄いぞ…」
「もしかして…何か知ってんのか…」
「私を死体呼ばわりした女さんよぉ~!」
「ヒィ~!?」
「ごめんなさい!あ、あのときは本当に死んでると思ってつい!」
「つい~?そんなんで済まされるわけねぇだろ
女の命とも呼べる顔を蹴りやがって…」
「ごめんなさいじゃ生温い…」
「私1発って言ったよなぁ~!」
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
「だから温いって言ってんだろ!」
「本当ごめんなさい!何でもするから!」
「だったらこの1発食らえ~!」
「ヒィ~!」
「やめなさい」
「からかうのは…」
「!?」
誰か制止してくれた…?
「はっ!凛ちゃん!目が覚めたのか!?」
あの人が制止してくれたの?
…とっても…綺麗な人だ…
凛
「えぇ、あなたの声で」
「よかったぁ~!一時はダメかと思った~!」
「まぁ、でもまだ動ける状態じゃないですけどね」
「いや、起きてくれただけで十分だよ!」
「で、あなたがからかっていたその子は?」
「私の顔と手を蹴った犯人」
「そぉ…それじゃああなたの1発見せてあげなさい」
「いや、それには理由が!」
「あぁ、見せてやる」
こっち来ないでよ…謝ったんだからさ!
「私の1発」
「ヒィ~!」
トン…
肩に手が…!
「…ありがとな」
「…」
「えぇ…?」
何?何なの?ありがとう?私感謝されたの?
「ちゃんと理由を話してあげなさい」
「まぁ、あれだお前は私の命の恩人だってことだ」
「あのとき私を釣ってくれなかったらあのまま
死んでた、だから1発感謝しなきゃなって!」
「あ、あぁ~そういうこと…」
「でも、顔と手を蹴ったことについては許して
ねぇから」
「それは許してあげなさい」
「んぅ…仕方ねぇな…許してやる」
「それはよかったぁ…で、記憶の方は?」
「あんなの嘘に決まってんだろ!?」
「全部覚えてる!」
覚えてる…
そうだこの人巫女だ!七宮さんが言ってた!
そうだよ!あの制止してくれた人倉庫に激突した人だよ!…この人たちから巫女のことについて、
七宮さんのことについて聞けるかも…
「あの…すみません!うかがいたい事があります」