巫女とルーダー
ちとせ
「運命が…変わる?」
「そんな大袈裟な話なの?」
つかさ
「そうよ…それでも聞く…?」
「んぅ…そう言われると…」
「まぁ、聞いても聞かなくても運命を変えるのはあなた次第だけどね」
「だったら聞くよ!あの2人のことも気になるし」
ぶっちゃけそっちが本命なんだけどね!
「わかった、それじゃあその2人のことから」
いきなりキター!死んでませんように、死んでませんように!
「あの2人は生きてるわよ、重傷だけどね」
「よかったぁ~」
私が殺してなくて!
「何もよくない!」
「ど、どうして…?」
なぁに怒ってんだろ?
「知ってると思うけど彼女たちは巫女なの」
彼女たちって…あの死体も!?
「それなのに重傷で戦えないなんて…」
「私の仕事が増えるだけじゃない!」
「2人同時に出撃して2人ともやられちゃうなんて!」
「まぁまぁ落ち着いて…」
どんだけ面倒なこと嫌いなんだよ…
「つ、次の話に移ろ…」
「フゥ~…じゃあ次は巫女について」
「巫女って言うのは神の力であるマナを使える者のことでその力を借りて神を護るのがお役目」
「昨日見たでしょ?あれから神を護るの」
「あれってなんなの?」
「正体はわかってない神に徒なす者ってこと以外は」
「名前とかあるの?」
「あれとか、これとか、そいつなんて呼んでられないでしょ?」
「ルーダーって呼ばれてる」
「意味は侵略者インベーダー、支配者ルーラー
から取られた名前だって」
「なんか…いかにも敵!って感じの意味だね…」
「そういえばわかってないって言ったけど神を攻撃する理由も?」
「もちろん」
「だったらいいやつかも…」
「よくそんな平和なことが言ってられるね
昨日重傷者が2人も出たって言うのに」
「そうだった…」
「まぁ、私が話せるのはこれくらいよ」
「あっ!まだ聞きたいことが」
「…たしかに私もあなたに聞きたいことがあるから答えてあげる」
「その神を護りきれなかったらどうなるの?」
「まぁ、攻撃されたくらいじゃ特にな地震とかの災害程度ですむんじゃない?」
「殺されるのは別だけど」
「じゃあ殺されたら?」
「この地球が終わるわ」
「どうして!?」
「神とは言ってるけど簡単に言えばこの地球の
核、コア的な存在だからよ」
「…」
「満足した?」
「…うん」
「じゃあ私からの質問」
「あなたどうしてテンションの起伏が激しいの、
昨日何であそこにいたの、そしてどうやって武器を取り出したの?」
「あぁぁ…そんないっきに質問されても…」
「えっと…1つ目は学校のことを忘れるためで
2つ目は寝過ごして近くのバス停で降ろされて
3つ目はなんか変な声が教えてくれたの」
「現実逃避ってやつね」
「そう」
「でもここ学校よ?どうしてテンション高いの」
「それはつかさちゃんがいい人だから!」
「いきなり名前呼びはやめて」
「ごめん…」
「で、私のどこがいい人」
「私を助けてくれたし他の2人だって!」
「彼女たちは自力で病院に行ったわ」
「あなたを助けたのはその片方に言われてよ」
「そ、そうなんだ…」
「で、2つ目はいいとして3つ目はどういう事」
「男の子の声が聞こえてその通りやったら武器が出たの」
「男の子の声…何か覚えてるような…」
「あっ!私もう一つ質問したいんだけどあのカードについて」
「それは却下あなたに話しても意味をなさない…
今までの話も考えてみれば全部そうだったわ」
「だから今話したこと最初以外は全部忘れてね」
「いや…そんなこと言われたって」
絶対に忘れないようにしておこ
「それじゃあ最後に私から1つこれは質問じゃないから」
「えっ?」
「あなた臭いわよ」
「えっ…?えぇぇぇぇぇぇえ!」
今それ言う!?たしかに昨日は海に入ったけど
この子介抱のとき体を拭くとかしてくれなかったの!?いい人は間違いだった!
「たぶん制服から臭ってる」
「髪も洗ってはあげられなかったからそこからも」
「えっ…?じゃあ…体は…拭いて…くれたの?」
「まぁ一応ね」
「すみませんでした!」
「いきなり何!?」
「そこまでしてもらっちゃって!」
いい人じゃないは撤回!いい人だ!
「いや…感謝されるほどでもないし」
「いえいえ、感謝に値します!」
「はぁ…てか、話はすんだわよね…」
「はい!」
「じゃあとっとと掃除終わらせて帰るわよ」
「一緒に帰っていいの!?」
「はぁ…かまわないから!」
「やったぁ!」