表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦う巫女さん!  作者: さくあ
3/14

海と陸

ちとせ

「今倒すって…戦うってことですか!?」


しかも実力を見せてもらうってなんの!?

戦いのってこと!?

無理無理無理無理無理無理!


女の子

「当然、それしかないでしょ」

「ほら、チンタラしてないで行くわよ」


だからそんなこと言われたって!


ブゥンッ


「あっ!ちょっと待て!」


何あの跳躍力人間を遙かに超えてるけど!?

それどころか空飛んでるんだけど!?

あれがあの子が言ってた巫女なのかな?

私にも…あるのかな…空飛ぶ力が…

あの子も私の事を巫女って言ってたし…きっと!


「待って私を置いてかないで!」


あの子みたいに跳躍するんだ!


フッ


はっ!体が軽…


ドボォォォオン


「プハァ!飛べないじゃん!」


「何馬鹿なことやってんの、生身で飛べるわけないじゃん」

「まるっきりの初心者、話聞いてないアホ丸出し、巫女失格」


酷い罵倒の雨あられだよぉ~


「そもそも話なんていつされたんですか…?」

「学校の授業とかかなぁ…」


「まずい…あんなの相手してたらかなり近づいてきた…」

(実力を計るのは中止…計らなくてもわかる程度の実力だけど)


あの子何してんだろう?腰の辺りから何か取り出したけど?

カード?っぽいものに見えるけど…


グッ、ボワッ


燃えてる!燃えてる!カードが燃えてる!


ファンッ


あれっ?火消えた?目がおかしくなったかな?


ゴシゴシ


あれっ?今度は星形が浮いてる…六芒星ってやつかな?…あれって


ヴァンッ、キッン!


なんか出てきたよ!?刀?と、ちっちゃいやつ!


「あっ!ちょっとまっ…」

「行っちゃった…」


でもさっきのカード?どこかで見たきが…

いったん海から上がろう…


やっぱり…あの黒い影と戦ってる


「あっ…」


そういえばさっきの女の子に頼まれてたこれ…

ホルスター渡さずずっと持ってた!

しまった…今すぐ返しに…

…この中身って…たしか…


パカッ…


やっぱり…六芒星が描かれたカード…

あの子はこれを使って…私が持っていたから…

ってことは!

あの子だ!あの飛ばされてきた女の子!

あの子こそが巫女なんだ!


(なんだコイツ?見た目はひょろいし攻撃もしてこない…なのに何で…攻撃が通らない?)


ギッン!ギッン!


(防御に特化してるから?面倒くさい…のけぞらせて弱点を突くか…)


「あ、あの!すみません起きてください!」

「ホルスター持ってきました!」

「あのぉぉ!起きて、くださぁぁぁぁあい!」


ダメだ…起きてくれない…脈はあるからまだ大丈夫だと思うけど…

海上のあの子結構苦戦してるように見える…

ここはこの人を起こして加勢させなきゃ…

私が…加勢するのは…なし…かな?

1回くらい挑戦…してみてもいいよね?

この子が起きる保証もないし!


「よしっ!」


夢みてた正義のヒロイン!なってみせる!

たしか…このカード燃やしてたよね…?

マッチかライター持ってたのかなぁ?

だったらこの子が持ってるかも…


「えぇっと…ライターか…マッチ…」


「そんなんじゃあ燃えないよ」


「えっ?」


この声どこから?ってかデジャブ?


「強く念じるんだ…神への感謝を…」

「それが炎を灯す方法だよ」


今度の声は男の子っぽい声だけど…どこからするのか…いや、周りから聞こえてくる…


「それじゃあ君の…いや…君たちの健闘を祈る」


…物音どころか影1つ動かない…なんだったの?

…神への感謝で炎が灯る


「ふぅ~…」


神様ありがとう!私が生きてるのも人間に生まれたのも神様のおかげ!感謝しています!

てか、私が不運のもとに生まれたのは神様のせえじゃない…?イジメられてるのも、貧乏なのもさぁ!

こんな人生なら人間に生まれるよりもハトに生まれ変わって平和の象徴として崇められて、前島の頭にフンを落としてやるのに!神に感謝することなんてまっっっっっっっっったくない!


ボワッ


「燃えた!?」


こんなんでいいの!?感謝ってより罵倒してたけど!?

で!で!で!どうするんだっけ!?

えぇっと!えぇっと!さっきは六芒星が空中に…

じゃなくて炎が消えて…って燃やしきっちゃっていいのかな!?ってか、2枚カードが燃えてるし!じゃあ、1枚は燃やしきっちゃってもう1枚は消そう!


バタバタバタバタ


消えない…


ヴァンッ


あぁ、燃やしきっちゃっていいのね

で、出てきた六芒星の真ん中に手を突っ込んでた


「えいっ!」


…なんか変な感じ…手がフワフワ浮くような…


トンッ…


「ん?」


なんか当たった…これかなぁ?


キンッ


「おぉ!出てきた!出てきた!」


銃だ!先が長い銃だ!で…もう一つ余ってるけど

どうしよう?

もったないからこっちも!


キンッ!


「また銃だ!同じやつ!」


二丁拳銃ってやつかな?

まぁ、でもこれで戦える!

待っててね!今加勢するから!


(足下をどうにかして崩すしかのけぞらせる方法はないけど…足は水中…潜るしかない)


トポン…


(なんのためについてるかわからないけどこの

かぎ爪ロープの出番…足に巻き付けて…)

(準備完了あとはロープを思いっきり引くだけ)


で、銃ってどうやって使うの?ここ引くだけで

いいのかな?よくわかんないけどやってみよッ

狙いあわせて…できれば頭狙いたいよね…

まっ、二丁あればどっちか当たるでしょ!

よしっ!狙いはバッチリ!あとはたぶん引くだけ

今だ!(今だ!)


バァァァン!


グッ!


ググググッ!バシャァァァァァアンッ!


(よしっ、倒れた…トドメだ)


ギッン!


「いてててて…この銃威力ありすぎ!私の腕じゃもたないよ…」

「でも、倒せたっぽいしいいか!」


「ふぅ~…なかなか面倒な敵だった」


(まぁ、雑魚には変わりないけど)


あっ!あの子帰ってきた!そうだ!

倒したんだから人命救助だ!

でも、2人いるからなぁ…あの子を待った方がいいな


(なにあの子?私を待ってるの?)

(てか、何であの子スナイパーライフルを二丁持ってんの?拳銃や片手武器じゃあるまいし…)


スタッ…


「あ、あの…敵を倒しましたよ」


「はぁ?」


「だ、たから敵を倒したので人命救助を…」


「いや…そうじゃなくて倒したのは私」


「えっ?いや…でも…私の撃ったので相手が倒れて…」


「こかしたのは私、トドメを刺したのも私」

「てか、あんた何でライフル二丁持ちなの?」


「いや…それは…間違えて2枚カード燃やしちゃって…もったないと思ったから…」


「はぁ…2枚使うところは合ってんのにそのあとが馬鹿…」


「馬鹿って…」

「いや!そんなことよりも人命救助!一緒に来てくださいこっち…で…す」


あれ…?体が思うように…動かな…い


バタッ


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ