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戦う巫女さん!  作者: さくあ
12/14

罰を与える

2人が同居を始めて数週間が経った。依然、2人の関係進展なし。


「いやぁ~、今日の敵は強かったね~撃っても撃っても当たらないし当たったとしても倒せないし…やっぱりまだまだ私弱いやっ」


「あのどこが強かったのかしら?まぁ、たしかにあなたが弱いからそう思うのは仕方ないけど、あと当たらないのは集中力が足りてないからよ」


「集中ねぇ~…集中するの苦手なんだよね…授業も最後までもたないし、本だってすぐ飽きちゃう…」


そんなんなのに武器がスナイパーだなんて…と、つかさは今更になって思う。


「そんなんで大丈夫なの、そろそろ中間テストよテスト期間中の授業くらいは、集中して聴いた方がいいんじゃない」


「いや、もお…テスト諦めてるから…1年の頃から下から数えた方が早いっていうか…ワースト一桁みたいな感じだからさ…」


「私は助けてあげないわよ、自分の事で手一杯だから」


なんで私の言いたいことがわかった!みたいな顔をちとせはし、それを見たつかさは当たりだなと、呆れるような顔をした。


「そこを何とか!お願いします!これ以上イジメられる要因をつくりたくないんです!」


「どちらにしろイジメられるのは変わらないんじゃないの、高ければ生意気だって、なるし低ければそのままストレートにバカにされるだろうし」


「今の私がいきなり高い点取れるわけないからせめて真ん中辺りまで点を上げられればいいの!」


「あっそ、じゃ頑張ってね」


つかさは立ち去った。ちとせは追いかけるどころか声すらもかけることはなかった。その理由はかけたところでまた無視される事を学習したからである。


そういえば…少し前に七宮さんには頼らないって言ってたんだった!あぁ~忘れるところだった!


これまでちとせは幾度となくつかさを頼ってきたそしてそのたんびに無視され続け学習に至ったのである。しかし、つかさも稀には助けてくれる。


ちとせの中で頼れる人最後の1人。


「失礼しまぁ…」


「凛ちゃんお願い!私に勉強教えて!このままじゃ赤点不可避だよぉ…だからさぁ~」


凛の言っていたとおり夏音は泣きついてお願いしていた。


「勉強は自分の力でやらないと意味ないですよ?人に頼ってちゃ伸びません」


「勉強を教えてくれるだけでいいんだよ!凛ちゃんは私を後輩にしたくないの!」


いやいや…そんなんで落ちるはず…


「したいです!わかりました教えてあげます!」


チョロ…


結局夏音に先を越され凛を取られてしまった。


どうしよぉ~七宮さんには頼めないし、一緒に勉強もしてくれなさそうだし…あっ!そうだ…いいこと思いついた…!


つかさの部屋前。


七宮さんのあの自信…勉強ができる証拠…だったらその勉強方法をまねれば…!


気づかれないようにつかさの部屋を、覗けるほど扉を開けた。


いたいた…机に向かってるところを見ると勉強してるなぁ~…何勉強してるんだろ?ここからじゃ見えないや…


すると、つかさはのびをし机から離れる。


この感じ休憩に入るつもりだ…こっち向かってきた!どっか隠れなきゃ…


つかさをやり過ごし、部屋に入る。


「英語をやってたのかぁ…びっしり単語が書かれてる…よし、私もこれでいこう…!」


テスト返却日


ソワソワ…ソワソワ…


(あの子なんであんなにソワソワしてんの、そんな自信があるの?)


つかさは朝からちとせのソワソワが気になっていた。


「テスト返却するぞぉ~、赤ペンだけ出せ~」


この時を待っていた!七宮さんの勉強法と重要なところをまねたからいけるはず!


「美作~」


きた!


「美作お前に言いたいことが1つだけある」


「なんですか?」


「ちゃんとテスト範囲見てから勉強しろ、お前の回答全部次回のテスト範囲のものだぞ?」


バタンッ


「お、おい!大丈夫か!大丈夫か…大……か……」


「はっ!夢か…」


「そうだったらよかったわね…」


「ってことは…」


「記号問題以外全部バツよ…あなた私のノート見たでしょ…次回のテスト用ノート」


「あぁ…やっぱりそうだったんだ…」


「やっぱりって…まぁ、先生も次回のって言ってたわけだしわかるか…」


「そうじゃない…1年の頃からからずっとこうだったから慣れてるって言うか…私いつもテスト範囲表もらってなかったり、ノートなかったりで範囲は教えてもらってたんだけど全部嘘つかれてたの…」


「それで点数が取れないと…ごめん、今回私次回の範囲やってたの…楽できるようにね…それをあなたが見ちゃうとは…」


「こっちこそごめん…勝手に部屋入って勉強方法をまねしようとしたし…きっと罰なんだよこんなことした私への…」


「はぁ…罰……わかったは…次回からあなたに罰を与える…」


「何?」


また家の大掃除とかかなぁ…?嫌だなぁ~…


「私の勉強に付き合ってもらうわ、いいわよね」


「えっ!こっちこそいいの!?」


「先生に頼まれちゃしょうがないでしょ、私の評価が下がっちゃうし…その代わり厳しくいくわよあなた学年最下位なんだから」


「最下位なの!?」


「当たり前でしょ、記号問題以外全部間違ってるんだし、記号だって全部あってるわけじゃない、だから厳しくいくのよ」


「は…はい…わかりました…頑張ります…」


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