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魔法少女たち

 海岸線より数十キロ東の太平洋。高度30メートル程を自律飛行する20人の少女の影があった。

 全員灰色を基調とした揃いのユニフォーム。翼のたぐいはない。胸に埋め込まれた水晶状のコアが、空を舞う能力とエネルギーを与えている。

 左手には戦闘機のキャノピーに似た独特な形状の楯。右手には2メートルをこえる巨大な円錐形の槍。中には腰に短剣を差している者もいるが、それ以上の武装はない。

「敵影視認! 12時方向!」

 1人が叫んだ。

「まじで!? えっどこ?」

「ほら、あそこ!」

「いや見えないって」

 騒ぎだす少女たち。

 水平線近くの空に点々と浮かぶ黒い影。編隊を組み飛行する魔獣の群れだ。

「何匹くらい?」

「10から20程度かと」

 赤い腕章を付けた隊長の問いに、隣の少女が答える。

「よーし、それじゃあ一気に叩き潰そうか!」

「っしゃあ!」「了解です」「突撃ですか?」「まじっすか」「やるしかないね」思い思いの感想を口にする少女たち。

 海面は限りなく穏やか。空には点々と白い雲が浮かんでいる。

「みんな! 心の準備は十分か? 引き返すなら今のうちだぞ」

「「大丈夫でーす!」」

 息の揃った元気な返事。

「おけーい。総員、突撃用意!」

 隊長の掛け声に応じて、長い槍を構える少女たち。その鋭い先端は、しっかりと魔獣の群れをとらえている。

「いくぞ! 突撃!」

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