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不穏な予感!



「まずはこの傷をどうにかしないとな。」


俺はペットボトルを出し、汲んできた川の水でユニコーンの体を流した。そして前の世界で持っていて、そのままこちらの世界に持ってきていた消毒液を取り出し、目立つ傷口に塗っていった。するとユニコーンは痛そうにして体をジタバタと動かす。


「こら!暴れるんじゃない。我慢しろ。」


暴れるユニコーンを押さえながら、次に自分の羽織っていたシャツの袖を破り、包帯代わりにユニコーンの傷口に結んでいった。そして小さな傷口に、消毒液と同じく前の世界から持ってきていた絆創膏を貼っていった。


「ひとまず傷口はこれでいいか。あとはHPだな。」


俺は今持っている全てのスタンチェリーをユニコーンに食べさせた。


「ちょっと痺れるけど我慢しろよ?」


ユニコーンはスタン状態になってHPが少し回復するが、まだ回復が足りないようである。ちなみにこのときグリぞうがうらやましそうな目でユニコーンを見ていたのは見て見ぬふりをしよう。


「あとはゴブリン達の収穫を待つか…。」



そうしてしばらく待っているとゴブリン達と護衛についていた魔物達が帰ってきた。


「お前達!ご苦労だった!さっそく採取した物を出せ!」


ゴブリン達はたくさんの木の実やスタンチェリー。HP回復に効果のあるやくそうなどを取ってきた。


「十分だ!これでこのユニコーンは助かるぞ!よくやった!」


俺はそれらの実や、やくそうをユニコーンに食べさせるとユニコーンのHPはかなり回復したようで、ぐっすりと眠りについた。


それを見ていたモンスター達はこの日1番の鳴き声を上げて喜びを表現したのだった。



「ユニコーンが眠っちまったから、こいつが起きるまでここで護衛をしなくちゃな。こいつを襲ったやつもここまで弱らせておきながら簡単に諦めるとは思えないしな。引き続き警戒態勢に入れ!グリぞう以外は見張りにいってこい!」


モンスターは再び、森からの侵入者の警戒にむかった。


こいつらも言うこと聞くようになってきたじゃないか。ユニコーンを守りたいって気持ちはみんな同じなんだな……。


モンスター達の成長に心を暖めながらユニコーンの様子を見守っていくのであった。



しばらくすると何か辺りがざわついているような気がした。

(何かいやな予感がする……。)


そう思った俺は周りの気配に警戒する。


すると、森の方から警戒にあたらせたウルフがこちらに走ってきた。


「どうした!?何かあったのか?」


俺の元へ走ってきたウルフはいくつもの怪我を負っているのであった。

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