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塩昆布トルネード  作者: コッペパン爆弾
1/6

焼肉は焼きにくい(笑)

世の中の出来事はどうでも良いことで溢れてる。

本人にとって大事でも、他人から見ればどうでも良い。

...のかもしれない。

「焼肉が食べたい」

学校での帰り道、俺の友人がそんことを言い始めた。

そんなわけで、今日の我が家の夕食は焼肉になる。

なぜ友人の発言で家の夕食が決まるのかはさておき、倉庫にしまっていたホットプレートを持ち出す。

埃が被っているが、使えなくは無いだろう。

とりあえず、先ほどスーパーで買ってきた材料を確認する。

・牛肉

・白菜

・玉ねぎ

・長ネギ

・焼き豆腐

・糸こんにゃく

・砂糖

・醤油

なかなか豪勢な焼肉が食べれそうだ。

まず、牛脂を熱したプレートに満遍なくひく。

それから牛肉をプレートで焼く。

あとはなんか色々ぶちこんで肉と糸こんにゃくは離して煮込む。

...あぁ、いい匂いだ...

ほどよくお腹が空いてきたところで、そろそろ食べ頃だろうか?

ホットプレートに広がる壮大な景色...我ながら自分を褒め称えたくなるような完璧な焼肉だ...

俺は自分の取り皿で卵を溶いた。

さぁ...晩餐の始まりだ...!

俺はホットプレートをひっくり返す勢いで焼肉にがっついた。

卵と絡まる牛肉!白菜!豆腐!長ネギなんて煮込むことによって甘味が凝縮され最高に美味だ!糸こんにゃく。

あぁ...幸せとはこういうことを言うんだろうな...

あっという間に焼肉を食べ終わった俺は、煮汁にご飯をぶちこんだ。

ついでに卵も入れてまた煮込む。

これが旨いんだよな。

あっという間に〆まで平らげてしまった俺は、あることに気づいた。

どうして俺は一人で晩餐を楽しんでいるのだろうか?

というわけで、俺は友人を呼ぶことにした。

呼び出したら以外とすぐ来てしまった。

友人は何か期待した顔で我が家のホットプレートを見た。

なぜか落胆した風に見えたが、気のせいだろう。

さぁ友人よ、我が家の晩餐を楽しんでくれ!

...しかし友人は「何を楽しむんだよ...」と言いながら帰ってしまった。

まさか、俺の焼肉が気に食わなかったのか?

...て言うか俺、焼肉なんか食ってたっけ?


(完)

僕はすき焼き大好きです。嘘です。

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