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9/11

9%の空腹と1%の憂鬱と不安

 春に舞う桜がとても綺麗で、この季節、私は毎年桜を見ていた。飽くことなく見ていた。


 しかし


 新しい地に来てからのこの数日、桜を見る暇も、油断も隙も団子もあったもんじゃない!


 今日は登校初日、恵まれた家庭に生まれたはずの私は、何故か三日間何も食べていない(くらい)ホームレスのような心情と空腹に(さいな)まれていた。


 うう、お腹減った〜。減ったぁ(泣)


 これ非常に切実な問題ですよ?うん。


 ピンポーン


「あ…お迎えかな…」


 いや待て私(汗)前述とこの台詞とでは、妙に何かにマッチして、なかなかどうして何かを連想させるじゃないかッ!(汗)


 ま確かに、“彼女”の存在は私にとって死神よ(ふっ)


 て……私、汚れちゃったなぁ…(自己嫌悪



「や、おはよー美奈子ちゃん♪ってうわッ、何で泣くんだよーっ(汗)」


 そりゃ泣きもするさぁー(泣)


 律佳(しにがみ)ちゃんこと律佳(りっか)ちゃんがいて、どーしてその耕輔君(ガーディアン)がいないんだー(泣)


 チクショウ、私の部屋に昨日泊まっておいてからにッ!


「あー、もしかして、耕輔のことで?」


 わっ、いつになく鋭い(汗)


「耕輔ならちぃちゃんを迎えに一階に…」


「い、いや、どーしていなくてもいい律佳ちゃんだけいて、そのどーでもいい存在を止める耕輔君がいないのかなーっなんて思ってないよ!?」


 律佳ちゃんほげーと私の顔を見てから


 顎に人差し指をつけ


「んー…事情はわかったよ♪


         泣かされるかさらわれるか体育館の地下に行くかどれがいい?(満面の笑顔)」



 とりあえず律佳ちゃんのアブノーマルな三択をうまくやり過ごして、私はエレベーターに乗り一階と書かれたボタンを押した。


「ねぇ♪早く選んでよーw今なら全部無料だよー^^」


 律佳ちゃんがゴマをすりながら相変わらず尋ねてくる。ってか金取るのか(汗)。


 一階にエレベーターが止まり、扉が開く。いつもならすでに視界に入ってくる『管理人室』の扉が今日見えないのは、その扉の前に耕輔君と智香さんがいたからだ。


「あ、美奈子さん。おはようございます」


「おはようございます、耕輔君、智香さん」


 挨拶を返すと、智香さんが笑って軽くお辞儀してきた。なぜかとても心地いい。


「すいません、今迎えに行こうとしていたところで(汗)」


 耕輔君がいつも通りこめかみを掻いて苦笑いした。


「いえ、いいですよ。智香さんに比べたら、私なんてどうでもいいですもんね♪」



 ・・・ ・・・ ・・・



「いや…そうゆうわけじゃ…」


「美奈子さん、それはちょっと…」


 耕輔君と智香さんが申し訳なさそうに言った。まるで痛い子を発見したかのように(汗)


 わ、私痛くない子だもん!!痛くない子だもん!!(滝汗)


「り、律佳ちゃんも何か言ってよ(汗)」


 後ろを向く。が律佳ちゃんがいない。


 あれ?


「み、美奈子さん!?」


 耕輔君と智香さんが焦燥を(あらわ)にしながら私を見た。さらに痛い子にされちゃたまらんッスよ!(汗)


「い、いや、違いますよ!確かにさっきまでいたんですって!!(汗)」


 耕輔君がチチチと言うように指を振った。


「いや、美奈子さんはこちら側を見ていたから当然背面は見えないでしょうが、エレベーターの扉が開いた時にはもう律佳はいませんでしたよ?」


 馬鹿な。


 確かにいましたよ?


 大体、目の前のあなたが証人…


「や、おはよーちぃちゃん^^」


 律佳ちゃんが何食わぬ顔で、奥の階段から降りてきた。


「あ、おはようございます律佳ちゃん」


 智香さんも何食わぬ顔で律佳ちゃんにご挨拶。


「そして美奈子ちゃん…オハイオ(ニヤ)」


「うん…おはいお…」


 …どうやってエレベーターに乗ってから階段から降りてこられたのか知んないけどとりあえず


 ムカツク!(怒



 とりあえず私たちは学校に向かうことになった。


「あれ?ドク太君は?」


 昨日の話によればドク太君も行くはずだ。


 律佳ちゃんが誰の代わりでもなく言ってきた。


「ぷっ。ドク太は犬だよ?しかも犬なのに君って」


 マジムカつくッ!(怒

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