第八回 学校前日
朝から朝食を律佳ちゃんに食べられたり、自分がチョットオッサン臭いと言うことに気付いてしまったり、耕輔君が私の寝室から出てきたり…色々あったけれど、今は和やかなお昼時を満喫している。
「ふぅ…」
コトリと紅茶の入ったティーカップを置く。
大きな窓からは日が入り、とても心地良い…。ついうとうとしてしまいそうな陽気だ。
ぐぎゅるぅ〜…
…でも、朝食を食べられた分は結構堪える(泣)
かと言って冷蔵庫には卵くらいしかないし…はぁ、お腹減ったなぁ…
「お邪魔しまぁすっと」
突然律佳ちゃんが窓から現れた。
「あ、律佳ちゃん♪──って窓から入って来たーっ!?(汗)」
「うん、帰りしなにねチョットね♪」
「チョ、チョットねって(滝汗)」
(普段どうやって帰って来てるんです?(汗)
「それより見てよー。大漁だよー」
律佳ちゃんは手に持っていた大きな袋をドサと置いた。
大漁…と言うことは魚介類かな。
「わぁ。これどうしたの?」
「うん、とってきたの」
「…(汗)あ、釣り竿で?」
「うぅうん、手で」
どこの人だっ!(汗)
「そ、そう(汗)で、何をとってきたの?」
「うん、スゴイよー。見て驚けっ♪」
律佳ちゃんはおもむろに袋から袋を取り出した。
「ブルーギルっ♪おいしいよ〜w」
っつか食えねーッ(汗)
「あの、美奈子ちゃんの朝ご飯全部食べちゃったみたいだから…これ、全部あげるね♪」
いらねーッ(汗)どうしろって言うのよ〜(汗)
「ア、アリガト」
「あ、嬉しさの余り声がひきつってるね?w」
どう間違えたらそう聞こえるのかな!?(汗)
「う、うんそうだよ〜。あははは」
ピンポーン
インタフォンの音だ。
「あ、美奈子ちゃん、電話みたいだよ?」
「呼び鈴だからねッ!?(滝汗)」
多分耕輔君だろうな〜。
玄関に行くと、読み通り耕輔君だった。
「何でいっつも後手なんですか耕輔君!?ワザト!?ワザトなのね!?」
「な、なんの話ですか(汗)」
「もういいです…はぁ…慣れていくのね…自分でもわかる…」
「いや、出会い頭いきなり突っ込んで来たじゃないッスか(汗)」
「そんなことはどうでもいいです」
「(そんなこと…(落ち込み))」
「ご用件は?」
「あ、はい。律佳お邪魔してないかと思いまして」
「はい、もうとっくに窓からお邪魔されてますよ」
「あー…なるほど…」
納得!?
「よくやるんですよアイツ(汗)」
「そ、そうなんですか(汗)」
確かに律佳ちゃんなら最早何でもありだよね(汗)
そこで律佳ちゃんが言った。
「ちぇー、今日なんもないなー」
また冷蔵庫の中を覗いてらっしゃるようでorz
「こら律佳ーっ!!」
「げっ、耕輔の声だ、逃げろ!(汗)」
耕輔君が渡り廊下をまっすぐ行ってから曲がり、見えないところからどんがどんがと音がした。
「うちの冷蔵庫さんに相談すればいいだろー!?」
「いやだッ。ウチの冷蔵庫のツラは飽きたッ!!とりあえずこれでも食らえ!卵爆弾だっ!」
「(ベチャッ!)」どぅわっ!?食べ物を投げるんじゃない!」
っつか人ん家の食べ物を投げるな!常識だろ!とか聞こえるけど、
その卵…多分さっき見た唯一の高級卵だよ…orz
ああ…今日の夕飯はブルーギルだなぁ…(遠い目