3日目のおはよう!!
ジリリリ…!
朝6:50分に設定したアラームがうるさく鳴り響き、私は時計を押してそれを止めた。スヌーズ機能は確か、ないはず。
「うぐぅ…」
まだ春の陽気で、眠っていたい気持ちになるが、二日後には高校へ行かなければならないということを考えると、起き癖をつけておかねばなるまい。ということで私は眠い目を擦って起きた。
「おっはよー!!」
「ぶばぁ!?(うわぁ!?)お、おばぼぼ!!?(おはよう!!?)」
いつの間にか隣にいた律佳ちゃんに、洗顔中に挨拶をされて、私は思いっきり水を飲んでしまった…
って言うかこの人は、他人の家にインターフォンを押さずに入ってくるのが趣味なのだろうか。昨日も何故かヘッドスライディングで家に入ってきたし(汗)て言ってる私も、通じているか通じていないか分からないが一応挨拶し返していることを思うと変かもしれないけど。
「朝から洗顔とは性が出るねぇ♪」
…いや、普通じゃない!?って言うか性ですか!?あれぇ?何か違うような…その時
ピンポーン
とインタフォンが鳴った。
「あ、私出てくるね!」
駆けて行こうとする律佳ちゃんの腕を、私は咄嗟にガシッと掴む。
「いや!ダメだよ!!(汗)」
配達便とかだったらまずいから!(汗)
玄関扉を開くと、インタフォンを鳴らしたのは侵入者だった。
「おはよう、美奈子さん」
「あ、おはようございます、侵入者」
「…ん?あの、すっごい聞きづらいんですけど(汗)」
「あ、ごめんなさい!耕輔君だったね!」
「…(…ワザト?(汗)」
「あの、こんなに朝早くから、何かご用ですか?」
耕輔君は困ったようにこめかみをかいて、
「あ、いえ…。律佳、またお邪魔してないかと思いまして」
「あ、はい、律佳ちゃんなら…」
私は後ろを振り向いた。丁度そこに律佳ちゃんが躍り出てきた。
「ぶおー、こうすけ!あんたもケーキ!?」
ってうわぁ!!勝手に私のケーキ食べてるーーッ(号泣)
「り、律佳!お前また人んちのもんを!!」
って常習犯ですかー!?(汗)犯罪ッスよーー!!?
「ううん、貰ったの」
あげてなーーいっ!!(号泣)
「はあ…お前バレバレなんだよ…。美奈子さん、ホントスイマセン、昨日と言い、今日と言い…」
「あ、いえ!!いいですよ!ホント、ケーキはあげたんで!」
「え…?あ、そうなんですか…お優しいんですね」
耕輔君はにっこり微笑んでくれた。
って私何言ってるのよー!!(号泣)
今日は心の雨がよく降ります…orz
「あ、ちなみに美奈子さん」
「?…はい…?」
「(あれ?何でいきなり元気ないんだろ(汗)性じゃなくて精ですよ?」
…え?なに?何のこと?
すると律佳ちゃんがケーキを食べ終えて(あーーー!!(号泣)、目を大きく見開いた。
「まま、まさか…私だけでは飽き足らず、こうすけ、美奈子ちゃんまで食ったのk──」
「ちげーよ!」
私は話しについていけず、頭にクスチョン三つほど据え付けていた。
後で話を聞くと、どうやら洗面所での私と律佳ちゃんとの会話の中に答えがあるらしい。むう。覚えてませんorz
ケーキをあげたのあげてないのは問題じゃないということで、耕輔君は隣の耕輔君の家に招待してくれて、しかも朝食まで作ってくれました。
作ったのが律佳ちゃんではなく“耕輔君”といういうことに、正直びっくりしました(汗)
「オイオイ、他人ん家に女連れ込むとはいい度胸してんじゃねぇか、あぁ?」
律佳ちゃんがキャラを忘れて耕輔君にいいよってる…(汗)
「お前のせいだろ、お前の」
い、居辛い…、私は勇気を出して、
「あ、お、お邪魔でしたら帰りますよっ(汗)」
と言ってみた。すると律佳ちゃんは
「おう、帰れかえr──」
「コラ律佳!」
「ごめんなさい」
やっぱりツンデレらーーーッ(恥)でした(喜)
それにしても昨日のナポリたんと言い、耕輔君はとても料理が上手い…
「慣れてますからっ!!」
おおっ、ガッツポーズ!
「お前が言うなよ」
「うん、ゴメン」
をした律佳ちゃんに、耕輔君の突っ込みが決まりました^^