9. オーブ授与・言語理解・翻訳
皆様、お待たせいたしました。
ついに七つのオーブすべてがアルの魂へと刻まれました。
女神アステラ様から託されるのは、彼女の名を冠した「アステリア聖王国」の未来です。
「幸せになってほしい」という純粋な願いと、「国を救ってほしい」という神としての依頼。
13歳の尊い理系美少年は、その圧倒的な科学知識と美貌で、聖王国をどう再建してしていくのか。
アステラ様とのしばしの別れ、そして熱い抱擁シーンと共にお楽しみください!
七つの光が渦巻く純白の空間で、女神アステラが指先で転がしているのは、深海のような美しさを湛えた、黄金色の七番目のオーブでした。
その内部には、数多の文字や記号が流星のように明滅しています。
「さあ、アル君。七番目の最後のギフトよ。これはね、あなたの『言語理解』よ」
星々が川のように流れる虚無の空間で、女神アステラは愛おしそうに、目の前の少年を凝視していた 。
「ああ、アル……。本当に、貴方は見ているだけで心が洗われるほど『尊い』わ……」
アステラの長いプラチナシルバーの髪が、アルの頬をかすめる 。
172cmというモデルさながらの高身長から見下ろすと、まだ13歳のアルの体はどこまでも未成熟で、しかし危うい色香を放っている 。
その「極上のシルク肌」に触れたいという欲求を抑えきれず、彼女は少年の小さな体をその豊かな胸元――90cmのGカップという、慈愛の象徴にして凶器に近い膨らみの中へと引き寄せた 。
「女神様……苦しいです……いえ、幸せです……」
アルの鼻腔を、アステラの加護による「清潔感のある石鹸」と「甘いバニラ」が混ざった至高の残り香がくすぐる 。
少年の顔は瞬時に真っ赤に染まるが、その瞳は無意識のうちに女神の薄衣越しに透けるボディラインを「科学的かつ情熱的」に観察していた 。
「ふふ、そんなに赤くなって。むっつりな貴方も可愛いけれど、これが最後のご褒美よ」
アステラは細く白い指先を、アルの真っ白ですべすべな胸元に添えた 。そこにはすでに六つの星玉が宝石のように埋め込まれ、淡い光を放っている 。
彼女は瑠璃色と黄金が混じり合う最後のオーブを、アルの唇にそっと押し当てました。
「ん……んんっ……!」
冷たいオーブの感触と、女神の指先が唇に触れる背徳的な熱。アステラはそのままオーブをアルの口内へと滑り込ませ、同時に彼の首筋にそっと唇を寄せました 。
「七番目のオーブ――黄の星玉、『言語理解・翻訳』」
アルの耳元で、黄金の燐光が囁き始める 。それは異世界のあらゆる言語、果ては狂暴なドラゴンや古代の精霊の意思さえも「母国語」として脳内に響かせるチート能力だ 。
しかし、アステラが授けたこの力には、彼女らしい「愛」の副作用が込められていた。
「この力はね、ただ言葉を訳すだけじゃないわ。女の子たちが恥ずかしくて言えない『心の声』……その微妙なニュアンスまで、貴方の脳に直接届けてあげる」
「えっ、それって……」
アステラはアルの耳たぶを優しく食むと、至近距離で銀河のような光を宿した瞳を輝かせた 。
「使いこなせなかったら、私がじっくり『再教育』してあげるから覚悟しておきなさい」
囁きと共に、最後の「絶対的な力」がアルの魂に深く刻み込まれました 。
アルは悦楽とマナの洪水に翻弄されながらも、女神の熱い抱擁の中で、ついに異世界を完全に「理解」するための最後の一片を手に入れたのです 。
「ふふ、よく頑張ったわね、アル。これで貴方は、この世界の誰よりも深く、万物を『理解』し『支配』する力を手に入れたわ」
彼女はアルの耳元に顔を寄せると、潤んだ瞳で彼の横顔をじっと見つめました。その至近距離から放たれる美貌と、薄衣越しに伝わるGカップの弾力は、13歳の少年にはあまりにも過酷な刺激でした 。
「さて……最後にお願いがあるの。私が管理しているこの星『シルバーアース』で、貴方には誰よりも幸せに、そして楽しく過ごしてほしいのよ」
「幸せに……ですか? ……。……。僕にとっては、魔法を科学的に解明できる環境があれば、それが最大の幸福ですが」
アルが強がって理屈をこねると、アステラはいたずらっぽく笑い、彼の耳たぶを甘く食みました 。
「それだけじゃダメ。美味しいものを食べて、可愛い女の子たちに囲まれて、時には私のことも思い出してドキドキする……。そんな人間らしい『悦楽』も、しっかり学習してもらうわよ?」
アステラの吐息が首筋にかかるたび、アルの背中にはビクッと震えが走ります 。その反応を「重要文化財級」の尊さだと日記に記す女神は、少しだけ表情を引き締めました 。
「そしてね、アル。貴方が降り立つ場所――『アステリア聖王国』を、できるだけでいいから救ってあげてほしいの」
「アステリア……。女神様の名を冠した国、ですね?」
「ええ。私の熱心な信徒たちが作った国なんだけど、最近は隣国からの侵攻や魔物の侵攻で私が他の神に『始末書』を出させられているのよ!!!」
アステラはアルの頬をすりすりと自分の頬に寄せ、甘えるような声を漏らしました。
「貴方の手に入れた『絶対的な力』なら、あんな敵兵なんて一瞬で『掃き掃除』できるでしょう? ただ今は無理は言わないわ。アルくん、貴方の今のスキルレベルや生命力を確認しながらにしてちょうだい」
アルは、胸元に埋め込まれた七つのオーブの拍動を感じました 。
盗賊を虫けらのように踏みつぶす力を持った僕は、その願いが単なる依頼ではないことも理解しないといけないんだ 。
「……わかりました。……。……。女神様の管理不足を、僕が現場で蹂躙すればいいんですね。……。……。この『神域の力』、アステリア聖王国の再建のために使わせていただきます」
(確か、魔物って霜降りステーキの味になるんだよね)
「ふふ、期待しているわよ、マイ・ヒーロー」
アステラはアルの額にそっと唇を落とすと、黄金の魔力を解放しました。
純白の空間が割れ、眼下には美しい緑の大地と、白亜の城塞都市が広がる「シルバーアース」の姿が見え始めます 。
「さあ、行ってらっしゃい。地球への『帰還の約束』……忘れないでね?」
第十話を最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
これにて「オーブ授与・完結編」となります。
次回からはリクエストのありました閑話を入れさせていただきます。
恋バナがやはり多いですね。多すぎかも!
アステラ様の「新妻として地球へ行く」という野望や、アルくんの「理科大好きとしての矜持」が混ざり合い、ようやく異世界『シルバーアース』への第一歩を踏み出しました。
女神さまを「管理不足」と言い切るアルくん、相変わらずロジカルで頼もしいですね。
「アルくん、聖王国でも尊さ全開で頑張って!」 「アステラ様の寂しそうな顔がたまらない……」
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