8. オーブ授与・無限収納(+コンビニ)
前回の第5のオーブ「捕食魔法」では、女神アステラ様のあまりに無慈悲で「生々しい」お食事シーンに圧倒されてしまったアルくん 。
心身ともに(主に精神的に)削られた彼に今回授けられるのは、ファンタジーの定番ともいえる「アイテムボックス」です 。
しかし、過保護でエロティックな女神様が、ただの便利な収納袋を渡すはずがありません 。
漆黒の第6のオーブに秘められた、化学や物理の法則を超越した「甘い罠」とは……? アルくんの胃袋と純潔が再びピンチを迎えます!
女神アステラ様が次に指先で転がしたのは、七つのオーブの中でも、無限の闇が連なっている闇の黒色。ブラックホールのように光は放たず外からは見えない六番目の黒いオーブでした 。
「さあ、アル君。六番目のギフトよ。これはね、あなたの『無限収納』(時間停止アイテムボックス)を絶対的なものにする――『女神の裏スキル付(神のコンビニスイーツ)』よ」
七つの光が渦巻く純白の空間で、アルはまだ自分の腹部の奥に残る、熱く、じわじわとした違和感に震えていた。先ほど、女神アステラの手によって強引に体内に押し込まれた五番目のオーブ「捕食魔法」。
巨大な魔獣を一口で噛み砕き、その骨を砕く生々しい音を響かせた彼女の無慈悲な姿が、脳裏に焼き付いて離れない。
「……ひどい顔ね、アルくん。そんなに私の『お食事シーン』がショックだったかしら?」
女神アステラは、潤んだ瞳でアルを覗き込み、エロティックに自分の指先をペロリと舐めた。
その指先には、まだ魔獣の肉汁……もとい、彼女が愛用する『神域の最高級二度仕込み醤油』の琥珀色の輝きが残っている。
「……あ、いえ。ただ、この世界の『力の差』というものを、改めて思い知らされたというか……」
アルが顔を青くして後ずさると、アステラはくすりと笑い、六番目のオーブを指先で弄んだ。
それは、これまでの禍々しい色とは対照的で、外からは全く見えない漆黒の黒の輝きを放っている。
「安心なさい。今回のギフトはオーブとは別で外からは全く見えない無限収納バッグがついているわ。オーブは体の中に埋め込まれるから荷物の出し入れには収納バッグが必要なのよ。」
「アイテムボックス……。それは、ファンタジーの定番ですね」
(これ、化学でいう空間マトリックスはどうなっているのだろう?)
アルは考えても仕方ないが、少しだけ安堵した。これまでの「縮小」や「捕食」に比べれば、物流を根底から変える興味深い、極めて有用な能力だ。
「ええ。でも、私の授けるギフトがただの収納術だと思ったら大間違いよ」
アステラはアルの背後に音もなく回り込むと、彼の華奢な肩を包み込むように抱きしめた。13歳の少年の背中に、彼女の豊かなバストの感触が柔らかく押し付けられる。
「ひゃっ!? め、女神様……っ!」
「ふふ、いい反応ね。……実はね、甘いものが大好きなアルくんのために、特別な『隠しコマンド』を仕込んでおいたの。中に入れたものの時間は、私の愛と同じ……完全な『停止状態』に置かれるの」」
耳元に吹きかけられる熱い吐息。アルの思考は、彼女から漂う芳醇な香りと肌の熱感で、バラバラに解けそうになる。
「じ、時間停止……? つまり、腐らない、ということですか?」
「それだけじゃないわ。焼いたステーキは舌を焼く温度のまま。冷たいアイスは凍ったまま。重さも体積も、この世界からは消失する。」
「……あなたが望めば、軍隊の糧食から巨大なドラゴンの死骸まで、何一つ鮮度を落とさずにこの『闇』の中に抱き留めておけるの。縮小したまま。生きたまま入れることも可能なの……私の腕の中にいる、今のあなたみたいにね」
アステラの指が、アルの薄いシャツの上から、まだ熱を孕んだ下腹部を愛撫するように這った。
アルは「ひゃああああ!」、と短い悲鳴を上げて身体を硬くする。
「そしてこれが、私からの特別サービス。……『女神の裏スキル(神のコンビニスイーツ)』よ」
「……っ、コンビニ……!?」
「そう。このアイテムボックスは、私が内緒で地球の全コンビニの新発売スイーツと直結させておいたわ。……あっちの世界では、毎日たくさんのスイーツが発売されているでしょう? それを私が、こっそりこの空間へ『転送』してあげる」
(私にも回すことが条件よ!!だって、地球のスイーツは宇宙一評判だもの)
アステラの手がアルの上着のポケットに滑り込み、中を弄る。布越しに伝わる指先の動きに、アルの顔は林檎のように赤く染まった。
「あ……あぁ……っ!もうだめ……」
「見て。ほら、出てきたわよ」
彼女がポケットから引き抜いたのは、ずっしりと重く、ひんやりと冷たい、見覚えのある7のロゴが入った「特製・生どら焼き」だった。
「セブン……イレブンの……。本当に、冷えてる……」
「ええ。時間停止の恩恵よ。ホイップのひと泡、生地のふんわり感まで、工場の出来立てのまま。……この世界で、私以外の甘い蜜を食べたくなったら、いつでも念じてここから取り出しなさい」
女神アステラはアルの耳たぶを甘噛みすると、濡れた声で囁いた。
「ほら、口を開けて? 私が『あーん』してあげましょうか? さっきの魔獣みたいに丸かじり……じゃなくて、優しく、ね?」
「い、いや、自分で食べますから! 近いです、近すぎます!」
「ねぇ、アルくん。これ……『ふわっ、とろっ』の黄金比なんですって。……一緒に確かめてみない?」
女神がそっとどら焼きを割ると、中から艶やかな粒あんと、真っ白なホイップクリームが溢れ出します。彼女はそれを自分の指先に少しだけ掬い取ると、アルくんの唇に寄せてきました。
アルくんが促されるままに口に含むと、鼻腔を抜ける甘い香りと女神の指先の熱に、心臓の鼓動が跳ね上がります。
「ふふ、いい子。次は……一番美味しいところ。滑らかな粒あんと、ミルク感たっぷりのホイップクリーム……これが混ざり合うと、口の中で相性抜群のハーモニーを奏でるの」
女神は自分の唇にもクリームを少し残したまま、アルくんの耳元で囁きました。吐息が耳をくすぐり、どら焼きの甘さ以上の刺激が全身を駆け抜けます。
彼女の手がアルの胸元に滑り込み、黒のオーブが彼の心臓の鼓動に合わせて脈動し始める。物理法則を無視し、地球のスイーツさえも略奪する「無限の収納」。
それは、アルをさらに「喰らう側」へと変質させていく、甘~~い罠の始まりだった。
「さあ、この『闇』をあなたの体に刻んであげる。……少しだけ、熱いわよ?」
黒いオーブが少年の肌に触れた瞬間、アイテムボックスという名の「無限の欲望」が、13歳の純潔な体に深く、深く沈み込んでいった。
【女神アステラの「こっそり」日記】
ああ、今日のアルくんも最高に「尊かった」わ。
どら焼き一つで目を輝かせる純粋さと、私の胸の感触に抗えず、顔を真っ赤にして固まる姿……。
地球のコンビニと繋げたのは正解ね。
これからは胃袋からも、じわじわと私なしではいられない体に作り替えてあげましょう。 次は、もっと「とろけるような」スイーツで、彼の理系脳を完全に溶かしてあげようかしら?
第8話をお読みいただき、ありがとうございます!
今回は「無限収納」でしたが、実態は「女神様専用・異世界デリバリー窓口」でしたね 。
アルくんの「空間マトリックスはどうなっているんだ?」という理系らしい思考も、女神様の芳醇な香りと「生どら焼き」の甘さの前では、あえなく溶かされてしまいました 。
セブンイレブンのロゴが入った「特製・生どら焼き」を、女神様に「あーん」されるシーン…… 。
書いている最中、私自身も無性にコンビニへ走りたくなってしまいました。 物理法則を無視したこの「無限の欲望」が、今後アルくんをどう変質させていくのか、ぜひご注目ください 。
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