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【理科大好き!】 〜化学オタクの中学生が異世界で絶世の美少年になり、女神に惚れられて無双するまで〜  作者: ポニョくん
第一章 美少年転生と魔法オーブ授与

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6.  オーブ授与・縮小魔法(ちょっとやばい回です)

第5話の陣割と心に残る「帰還の約束」から一変、今回はタイトル通り「ヤバい」回となります。


女神アステラ様が授ける4番目のギフトは、一見便利そうな「縮小魔法」。

しかし、お姉さんとしての仮面の下から、神としての冷徹な顔が覗きます。


13歳の少年アルが直面する、異世界の残酷なまでの「力の差」。


そして、アステラ様の確信犯的な密着授与シーン……。 アルくんの理系脳がショートした瞬間を、どうぞ。

七つの光が渦巻く純白の空間で、女神様の指先が四番目のオーブに触れた瞬間、その光の色が、毒々しいまでの鮮烈な紫へと変化しました。


これまでの便利な能力とは違う、何か禍々しい気配を感じ取り、アルは思わず一歩後ずさりました。


「さあ、アル君。ここからが『本番』よ。」


「今までの三つは、あくまで生きるための基礎体力。

これから授けるのは、世界をねじ伏せるための『兵器』よ」


女神アステラ様の声色が、少しだけ低くなった気がした。

あの親しみやすい「優しいお姉さん」の仮面の下から、超越者としての冷徹な顔が覗く。


「四番目のギフトは『縮小魔法シュリンク』。……ええ、名前はシンプルね。対象を、元のサイズのきっちり『10分の1』にまで対象物を縮小させる魔法よ」


アルはわけも分からず、眉をひそめた。

「10分の1……ですか。旅行に便利ですね。便利な引っ越し業者もまっさお。大きな家具を運んだり、食料をコンパクトに収納したり?」


女神アステラ様はくすりと笑い、紫色のオーブを宙に放り投げた。


「ふふ、もちろんそういう使い方もできるわ。でもね、アル君。想像力が足りないわね。……もし、目の前にいる体長5メートルの凶暴な魔獣ブラッディベアが、一瞬で『体長50センチ』サイズの子熊になったら、どう思う?」


アルはハッとした。


「……脅威じゃなくなる。いや、それどころか……」


「そう。ただの『獲物』になる。この魔法の真の恐ろしさは、対象を選ばないこと。

家具や家はもちろん、動物、魔物、そして――人間でさえも、あなたの意思一つで『虫けら』のサイズに変えてしまうよ!」


「それって…………」


「……アルくんがもし盗賊などに襲われても、あっという間に制圧できるわ。もちろんダンジョンで魔物と戦うときの必殺技にもなるよ」


女神の教育的指導デモンストレーション


「言葉で説明するより、見た方が早いわね。……ちょっと『教材』を借りてきましょうか!?」


女神様が何もない空間に手をかざすと、空間が歪み、黒い穴が開いた。

そこから、薄汚い革鎧をまとった大男が、突然ゴロンと転がり出てきた。


「あ、あがっ!? な、なんだここは!? お前ら誰だ!!」


男は腰の剣を抜き、唾を飛ばしながら喚き散らした。

その卑しい目つきと、全身から漂う血と暴力の匂い。アルは本能的に、自分を刺したあのやくざたちと同じ種類の人間だと悟った。


「彼はね、とある街道で商人を襲っては金品を奪い、命を弄んでいた盗賊団のリーダーだよ。ちょうど今、商人の一家を皆殺しにしていたところを、ちょいと拝借してきたの!」


女神様は、汚物を見るような冷ややかな目で男を見下ろした。


「私の管理している星『シルバーアース』でなんてことしてくれるの。ほかの神々から始末書くってしまうわ。おしおきよ」

女神様は目が超細くなり、殺気を出し始めた。


「な、なんだその目は! 俺は『赤サソリ盗賊団』の頭領ガイン様だぞ!

ここがどこだろうと、俺に逆らうやつは皆殺しだ!」


男が女神に斬りかかろうとした、その瞬間。


女神様は、退屈そうに指をパチンと鳴らした。

紫のオーブを持ったままひとこと

「――縮みなさい(シュリンク)」とひとこと。


頭領ガインの世界が、暗転し体が紫の光に包まれた。


「え……? あ、あがががががががっ!?」


ガインの体が、あり得ない角度で歪み、圧縮されていく。骨が軋み、筋肉が収縮する不快な音が響き渡る。180センチはあったであろう大男の体躯が、見る見るうちに縮んでいき――。

数秒後。 そこには、みすぼらしい服の中にたたずんでいる、体長わずか18センチほどの「人形」のような小男が、床に這いつくばっていた。


「ひ、ひいぃ!? な、なんだこれ!? 体が、力が……声が、ひいいいい!?」


ミシミシと音を立てるような高いハイヒールの音が、足元から近づいてくる。

先ほどまでの威圧感は微塵もなく、ただただ滑稽で、惨めな姿だった。


「10分の1のサイズになれば、当然、筋力も体重も、なくなり弱っちくなるわ。魔力だけは変わらないけれどね。

これなら、13歳のアルくん、あなたのか細い手足でも、デコピン一つで気絶させられるでしょう?」


アルは、あまりの光景に言葉を失い、ただ足元の小さな存在を見つめていた。

これは魔法というより、物理法則への冒涜だ。

異世界なんでもあるあるだ。(うん、ぼく、アルくんだからね。)


質量保存の法則はどうなっている?

様々な疑問が渦巻くが、目の前の「結果」が全てを物語っていた。


「た、助けてくれ! なんだか知らねぇが謝る! 金ならやる! だから元に戻してくれぇぇぇ!」


足元で、小人になってしまった男が必死に命乞いをしている。

女神様は、それをハイヒールのつま先で、コツン、と軽く突いた。


バキッボキ


「ぐううああっ!?」


男がボールのように転がる。


「ねえ、アル君。この世界ではね、力が全てなの。奪う側がいて、奪われる側がいる。あなたが刺されたあの夜のようにね。……この男は、今まで何百人もの一般人を踏みにじってきた。だから今、自分が『踏まれる側』になる恐怖を味わっているのよ」


女神アステラ様の美しい顔に、残酷な笑みが浮かぶ。


「見ててね。これが――あなたに授ける『絶対的な力の差』というものよ」


女神様はゆっくりと、優雅な動作で右足を持ち上げた。 その影が、小さなガインの体を覆い隠す。


「や、やめろ……来るな、来るなぁぁぁぁぁ!!!」


絶望的な悲鳴が響き渡る中、女神アステラ様のヒールが、ゆっくりと無慈悲に男の真上に黒い影ができるように下ろされていく。


「や、や、やめろ。やめてくれー…………奴隷になってもいい。反省する……」


メキメキ……グシャ……ウウああッ。


小さな、けれど生々しい音が、静寂な空間に響いた。

断末魔の叫びは、一瞬で途絶えた。


女神アステラ様は、何事もなかったかのように足を元の位置に戻し、つま先を軽く振った。


「……あら、汚してしまったかしら。まあいいわ、どうせデータ上の存在だもの」


アルは、戦慄した。


人が、命が、まるで虫けらのように、あまりにもあっけなく潰された。

そこに、異世界での「戦い」、剣技を想像していたが、現実は「戦い」なんて高尚なものはなかった。ただ一方的な「処理」があっただけだ。


「……これが、『縮小魔法シュリンク』……」


アルの声が震えた。


「そうよ。相手が盗賊だろうと一敵国の騎士団長だろうと、あるいは魔王だろうと関係ない。もちろん魔物や動物も一瞬で縮小化し、あとは煮るなり焼くなり、食べるなり、今のように踏みつぶすなり、あなたの自由。」


どや顔で、女神は続ける。


「……しかも、この魔法は範囲指定も可能よ。その気になれば、押し寄せる数百人の敵軍を、まとめてミニチュアの軍隊に変えて、ほうきで掃き掃除することだってできるわ」


女神アステラは、背後からアルを包み込むように抱きしめた 。

13歳の少年の華奢な肩に、彼女の豊かなバストの感触と、甘く陶酔を誘う香りが押し寄せる 。


「ねぇ、私の愛しいアルくん……。これを見て?」


女神アステラはアルの頬に自分の顔を寄せ、耳元で熱い吐息を漏らしながら、指先で紫色のオーブをそっとアルくんの唇に押し当てた。その妖しい輝きは、アルの濡れた唇を紫に染め上げる。


女神アステラは抱きしめる腕にさらに力を込め、アルの首筋にそっと唇を寄せた。


「……どうかしらアルくん。この力を、私と一緒に受け入れる覚悟はある?」


(……力がなきゃ、何も守れない。綺麗事だけじゃ、生きていけないんだ)


「ふふ、いい顔になってきたじゃない。アル、時に冷徹な判断力も必要よ」


女神様は満足げに微笑み、次の、さらに禍々しい光を放つ金色と赤の混じったオーブへと視線を移した。


紫色のオーブが唇に触れた瞬間、冷たい魔力がアルの体内に侵入しました 。

背後から押し寄せる女神の豊かな胸の感触と首筋をなでる熱い吐息に、少年の理系脳はショートしてしまった 。


「さあ、飲み込んで……」と囁く女神アステラ様の腕に力が込められ、アルは悦楽と共に覚悟を決めました 。


彼の華奢な肩を震わせる「絶対的な力」が、その魂に深く刻み込まれたのです 。



【女神アステラの「こっそり」日記】

ああ、今日のアルくんも最高に「尊い」

彼を背後から抱きしめて、私の体温をこれでもかと分からせてあげた時、アルくんの華奢な肩がビクッと震えて……。


私の胸の柔らかさに戸惑いながら、首筋に寄せた私の吐息に顔を真っ赤にする姿 、あれはもはや重要文化財ね。


第6話を最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


盗賊ガインの最期、いかがだったでしょうか……。


アルくんにとって、この力は物理法則への冒涜でありながら、生き抜くために避けては通れない「絶対的な力」です。

人を虫けらのように処理するアステラ様の冷徹さと、その後の甘い誘惑のギャップ……これこそが本作の醍醐味(?)でもあります。


ラストシーンでオーブを「飲み込んで」と言われたアルくん、もはや考える余裕はなかったようですね。

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