表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【理科大好き!】 〜化学オタクの中学生が異世界で絶世の美少年になり、女神に惚れられて無双するまで〜  作者: ポニョくん
第二章 辺境の村へ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/15

5. アステイア国辺境・ソラリス村(魔石再生)

皆様の応援一つひとつが、アル君の冒険をより熱く、そして甘く加速させます。

感想コメントもいつでもお待ちしております! 。

アステリア聖王国の辺境に位置する、のどかで美しいソラリス村。


命の恩人である彼女への感謝と、右も左も分からないこの世界で自立するための準備期間として、アルはリアナの家へしばらく滞在し、恩返しをしながら過ごすことになった。

リアナの家での生活は、アルにとって驚きの連続でした。


アルがこの世界の常識、とりわけ「アステリア聖王国」に関する知識が皆無であることを知ったリアナは、彼にこの世界の基礎を教える「先生役」を買って出ました。


勉強は、主に夕食後の穏やかな時間に行われた。リアナは、自分たちが住むアステリア聖王国が、女神アステラの名を冠した最も歴史ある国であることや、魔物がたくさん出る森やダンジョン、山賊などがたくさんいることなどを丁寧に教えました。


「いい、アルくん? この世界の至る所には、山賊や、攻略不可能と言われる伝説の『七大ダンジョン』があるの。空に浮かぶ島や、絶対零度の氷獄……。そこには恐ろしい魔物もたくさんいるんだから」


リアナが身振り手振りを交えて語る地理や魔物の話、そして時空を司ると言われる「無窮の時計塔」などの伝承を、アルは真剣な眼差しで聞き入ります。

表向きは熱心な生徒を装うアルでしたが、その内面では持ち前の「理科的視点」をフル回転させていました。

「なるほど……重力魔法が必要な浮遊島に、電気抵抗の知識が不可欠な雷鳴の塔か。僕の『七つのオーブ』と現代科学の知識を組み合わせれば、絶対に攻略法が見つかるはずだ」


そんなアルの横顔を眺めながら、リアナは密かに顔を赤らめます。


「アルくん、難しい顔をしてるのも格好いいけど……あんまり危ないところには行かないでね?」


リアナの慈しむような言葉に、アルは恩返しのつもりで始まった滞在生活でしたが、知識を吸収するたびに、アルの胸元に宿る七色のオーブが、新たな冒険の予感に呼応するかのように静かに脈動し始めていました。



「ねえ、アルくん。またそんな『輝きを失った魔石』を拾い集めて……。それ、ただのゴミよ?」


夕暮れ時、家の軒先で灰色の石を熱心に磨くアルに、リアナが呆れたように声をかけた。彼女の視線の先には、村の大人たちが魔法道具の動力として使い古し、路地裏に捨てていた魔石の残骸が転がっている。


「大丈夫だよ、リアナ。僕がいた『東の国』では、こういうのを再利用する魔術があるんだ」


アルは嘘ではない(前世の知識という意味では)方便を口にし、プラチナシルバーの髪を揺らした。アルはプラチナシルバーの髪を揺らし、フッと微笑んだ。その瞳には「万能鑑定」と、現代科学に基づいた「理科的視点」が宿っている。


「でもね、リアナ。僕の視点(解析)だと、この石の中にはまだ『再利用可能なマナの回路』が微かに残っているのがはっきりと見えるんだよ」


「さいりよう……かいろ? なにそれ、難しいこと言わないでよ」


リアナが唇を尖らせてアルの隣に腰を下ろした。その距離が、いつもよりずっと近い。


「つまりね、マナが空っぽになっただけで、器自体は壊れていないってこと。適切な術式で再構築して、僕の魔力を流し込めば、ほら――」


彼はその手に持つゴミ魔石に、自身の膨大な魔力を注ぎ込む。ただ闇雲に流すのではない。石の内部構造を理解し、効率的に回路を修復していくのだ。


「……よし。次はこれに『水魔法』の術式を組み込む」

アルが指先を動かすと、空気中の水分が凝縮し、美しい水の球体が現れた 。


「水魔法での三態変化は、僕の自由だ」

アルが「水魔法」を介してわずかに魔力を注ぐと、灰色の石が淡い青色の輝きを取り戻した。


「うそ……、光った!? アルくん、やっぱり貴方、ただの魔法使いじゃないのね」


「まあ、これくらいは理科の応用だよ」


彼が呟くと同時に、魔石は青白い光を放ち、村の涸れかかっていた古井戸の底に投げ入れた。マナが復活した魔石は、井戸深くに大量の水をあふれさせた。


「うそ……、お水が溢れてる! 井戸が生き返ったみたい!これで洗濯も助かるし、畑の野菜に水を十分あげることができるわね。これまだつくれるの?」


冷静に解説するアルだったが、ふと思い出して石鹸は?お風呂は?と思考が停止した。

夢中で考えるアルであったが、


「……ねえ、アルくん。さっきから思ってたんだけど、アルくんってすごくいい匂いがするわね」

リアナが、獲物を狙う猫のような動きでアルの肩に顔を寄せた。アステラの加護による「至高の残り香(石鹸の香り)」が、彼女の理性を揺さぶっているのだ。


「えっ、あ、そうかな……? ただの清潔感の問題だと思うけど」


「違うわ。それに、その肌……女の子の私よりすべすべじゃない。ちょっと、触ってもいい?」


「ちょ、リアナ……近すぎ……っ」


アルの「極上のシルク肌」に、リアナの熱を帯びた指先が触れる。彼女はうっとりと瞳を潤ませ、そのままアルの首筋に鼻先を埋めた。


「アルくんの髪、太陽の光を浴びて七色に光ってる。……ねえ、東の国の魔法のこと、もっと近くで教えてくれないかしら?」



【感想・レビュー大募集!】

皆さんの「こんな科学知識を使ってほしい!」「このヒロインと仲良くなってほしい!」というアイデアも随時募集中です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ