表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/12

第1章・第9話「揺れる信頼」

暗号の解析を終えた坂本たちは、次の中継ポイントへ向かって慎重に進む。だが、漂着者たちの間には微妙な緊張が漂っていた。互いの過去や目的がまだ完全には明かされていないからだ。


橘は小声で坂本に問いかける。「ねぇ、あなた、本当に信用していいの…?」


坂本は一瞬沈黙し、端末を見つめながら答える。「俺も信頼できるとは言えない。でも今は…協力するしかない」


高橋は周囲の音に耳を澄ませ、影から現れる可能性のある敵やドローンを警戒する。「ここで仲間割れなんてしてる暇はない。全員で進むんだ」


ヴェラの光体が揺れながら解析結果を告げる。「互いの協力関係が安定すれば、生存率は向上します。しかし疑心暗鬼は行動の遅れを生みます」


霧に包まれた廃墟の中、漂着者たちは互いの存在を確かめながら歩を進める。赤いドローンの光が揺れ、監視網が微かに反応する。島の中で信頼を築くことの難しさと、緊迫した現実が彼らを試していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ