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第1章・第5話「初めての遭遇」

坂本たちは霧の奥の廃棄施設を抜け、小さな広場に出た。赤いドローンの光が揺れ、監視の目が島全体を巡回している。静寂の中、突然、低い機械音と共に影が動いた。


橘が息を潜め、指先で仲間に合図を送る。「あれ…誰かいる」


高橋はすぐに身構え、手に持つ工具を武器代わりに握りしめる。「接触するぞ、慎重になれ」


影から現れたのは、かつて島内で研究に関わったと思われる科学者だった。彼の顔には驚きと困惑が混じっている。


科学者:「あなたたちは…漂着者?ここに来るはずじゃなかったはずだ」


坂本は端末を確認し、AIオメガの断片情報を頼りに状況を分析する。「偶然じゃない。俺たちはこの島に導かれた…」


ヴェラの光体が周囲を漂い、低く告げる。「生存者同士の接触が予測外の変化を生みます。注意が必要です」


漂着者たちは互いの視線を交わし、緊張感を高める。未知の人物との遭遇は、島の謎をさらに深めるだけでなく、今後の行動を大きく左右する可能性があった。


坂本は深呼吸し、仲間に向かって低く告げる。「ここからは…一歩も間違えられない」


赤いドローンの光が霧の中で揺れ、島の監視網と未知の危険が、漂着者たちを包み込む。

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