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第1章・第12話「接触」

霧の廊下を進む坂本たちの前に、突然、低い声が響いた。影の中から現れたのは、島の内部で作業していた科学者の一団だった。漂着者たちは息を潜め、互いに視線を交わす。


科学者のリーダーが坂本に問いかける。「あなたたちはここに何のために?偶然ではないはずだ」


坂本は端末を確認し、AIオメガの断片情報を頼りに答える。「導かれた…偶然じゃない。ここで止まるわけにはいかない」


橘は科学者の動きを警戒しながら、仲間に合図を送る。「油断しないで、彼らも監視下にあるかもしれない」


ヴェラの光体が揺れ、冷静に告げる。「新たな接触は予測外です。行動の選択肢に影響を与える可能性があります」


漂着者たちは科学者と距離を保ちながら、情報を交換し、次の行動を決定する。赤いドローンの光が霧の中で揺れ、監視網が微かに反応する。未知の接触が、島内での緊張と不安をさらに高めた。


坂本は深呼吸し、仲間に低く告げる。「ここから先は…全員で慎重に動く。何が起こるかわからない」

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