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第1章・第10話「閉ざされた通路」

霧に包まれた廃墟を抜けた坂本たちは、前方に閉ざされた通路を見つけた。鉄製の扉が歪み、無機質な音を立てて静かに閉じている。赤いドローンの光が霧に反射し、不気味な影を作り出していた。


坂本は端末を操作し、扉のロックシステムを解析する。「ここを突破しないと次の中継ポイントに行けない…」


橘が壁際に身を寄せ、低く囁く。「ドローンも警戒してる。慎重に行かないと」


高橋は拳を握り、金属音に耳を澄ませる。「この扉…罠かもしれない。だが後戻りはできない」


ヴェラが光体を揺らしながら告げる。「ロック解除は可能です。しかし時間がかかれば監視網に反応される危険があります」


坂本は短く息を吐き、仲間たちを見渡す。「全員、準備はいいか?ここで一気に突破する」


漂着者たちは頷き、緊張の中で前進する。霧の向こう、赤いドローンの光が揺れ、島の監視網が息を潜める。閉ざされた通路は、彼らにとって最初の大きな試練となった。

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